海外FXをギャンブルにしないためのトレーダーの期待値とは?

取引方法

海外FXだけではないのですが、とにかくFXをはじめようとすると必ず「資金管理をしましょう」「期待値の大きなトレードをしましょう」「リスクリワードを考えましょう」という話がみつかります。

で、結局わけもわからないまま検索終了~わからないままトレードスタート~となることも多いです。

ここでは、できるだけ初心者のうちに簡単な期待値の考え方を使えるようになって後で後悔しないようにしましょうという趣旨で「トレーダーが使う期待値」についてを中心に解説します。

1回でわからなければ何度か読んでみてください。わかるとすごく簡単です。

※数学の期待値とは違うところもありますが、慣用的に使われているのもあるので、期待値とよんでおきます。

(トレーダーの)期待値とは

なんとなく「期待できる利益のことかな」と思うでしょうし、それでいいです。
数学では「期待値とは平均のことです」と説明されますし、難しい計算をしたりします。
(実際、平均なのですが)

しかしここで取り上げるのは「トレーダーの期待値」です。トレーダーにとって使える期待値を知っておけばそれでいいという考え方です。

「トレーダーの期待値」とは、トレーダーにとって利益を残し続けるために使う期待値です。

トレーダーの期待値2種

今回は2種類の「トレーダーの期待値」をとりあげます。

で、良い成績を期待できるのが期待値で、それを算出したらトレードの質が高まるぞということですすめていきましょう。

期待値ではなく「期待収益」という考えのほうがトレーダーに合っているかもしれません。
とにかく、期待できる収益をトレード前に出しておこうよというものです。

  1. リスクリワード比と勝率を使って出す期待値
  2. リスクとリワードが起きる確率を使って出す期待値

アプローチするきっかけが違うだけで、トレードの質を維持するためにはどちらも使えるものです。

特に初心者でなにもわからないという場合、どちらかを使ってみるとなにかが見えてくると思います。

ちょっとあいまいな表現になってしまいましたが、トレードの反省にも有効に使えます。

では意味や使い方を紹介します。

1.リスクリワード比と勝率を使って出す期待値

これは保有期間が短くても長くても使いやすい方法で、一度エクセルでだいたいのところを出しておけばずっと使えて便利なものです。

株式や投資信託を買う人にもおすすめなのでぜひ活用してください。

その前に、ここで使うリスクリワード比を説明します。
同じ言葉で違うやり方をどこかで見るかもしれませんが、ここではこうしておくので、一度使ってみてください。

リスクは、損切り額だと思ってください。
リワードは、利益確定額です。
(ほんとうはpipsでもpointでもいいのですが、ここではこう)

リスクリワード比=リワード÷リスク

損切りよりも利益確定が多いほうがいいので、こんなふうに計算してみるのです。
もちろん、リスクリワード比が1以上でないと資金を残していくことはできません。

では次は勝率です。
これはわかりやすいですね。
トレードしたうち、勝った回数の比率です。

勝率=勝ったトレード回数÷すべてのトレード回数

これに100をかければパーセントになりますが、ここでは100をかけずに使います。

トレード計画を立てるために表を作って期待値を出す

では、ここでのテーマ「リスクリワード比と勝率を使って出す期待値」を出しましょう。
トレードをしたいと思ったらまず、損切り額と利益確定額を先に決めます。
そうすると資金管理も考えたトレード計画を賢くスタートさせることができます。

下の表は損切り額(リスク)を1万円、利益確定額(リワード)を2万円に決めて作った表です。

左から順に「リスク」「リワード」「RR比」「勝率」「1回の期待値」
となっています。
「RR比」はリスクリワード比の略です。
「1回の期待値」のところが、今回必要な「リスクリワード比と勝率を使って出す期待値」になります。
これは、「トレード1回あたりの期待値」で、すべてのトレードの期待値ではないです。

表の作り方ですが、まず「リスク」「リワード」「RR比」「勝率」までを決めて記入します。
ここまでは自分で決めるものです。
そして最後に「リスクリワード比と勝率を使って出す期待値」を出すことで、決めたことが良いものなのかどうか知ることができる、という流れです。

損失を1万円として、そのトレードでの利益確定を2万円にした場合の期待値を出しています。
これは、仮定の話なので実際のトレード結果ではないです

「これからこういうトレードをしたいんだけど、期待値っていいのかな?」

という疑問に答えるためのものです。

このときの「1回の期待値」を出す計算式はこうです。

「1回の期待値」=(リワード-リスク)x勝率

エクセルで作っているので、このセルの数式は、

になります。
上の式と比べてみてくださいね。E4が期待値ですよ(`・ω・´)
もちろん、エクセルがなくても電卓で簡単にできます。
ちなみに、この表のリスクリワード比が2というのは、あまり期待値の高くないトレードですよね。

なぜなら、リスクを1万円取ってトレードするのに、勝率1(100%)でやっと1万円の期待値だからです。

全部勝たないといけないということです。
もうちょっとなんとかしたいと思いますよね。

他のリスクリワード比で調べてみましょう。
2.5にする、つまり1万円のリスクを取ってリワードを2万5千円にするようなトレードを計画します。

すると、「1回の期待値」がリスクの1万円よりも多いトレードが増えてきます。
勝率だと0.7(70%)以上ならなんとかプラスというところです。
(0.69など細かいものはここでは無視します)

「さっきよりはましなトレードになりそうだ」

と考えることができます。
では次は、リスクリワード比3にします。
「1回の期待値」がリスクを上回るのは、勝率0.6以上となりました。

リスクリワード比を上げると、どんどん良いトレードになっていきますね。

「リスクリワード比と勝率を使って出す期待値」の使い方考え方

期待値の低いトレードを続けていると、口座資金は減っていく確率が上がります。
(期待値の計算と現実のトレードは、まったく同じにはなりにくいが、期待値の高いトレードを選ぶことができれば有利。)

たまに先輩トレーダーが「リスクリワード比は3以上にしよう」とすすめてくれますが、こんな根拠もあるのでしょう。

ただ、勝率0.7はできそうで意外と難しいものです。一流の野球選手でも打率3割はすごいといわれるわけですし、こういう確率はだいたい低いものです。

ちなみに勝率0.3で期待値がリスクを上回るのは、だいたいリスクリワード比4.5くらいからです。
(ざっくり数字で表を作っています)
これで、リワードを大きくとるのが大切なのがよくわかりますね。

トレーダーのなかには、リスクリワード比を7くらいにしている人もいます。
ただし、これだとよほどエントリーポイントが有利なチャンスを見つけるか、長い間トレンドを信じてポジションを持ち続ける必要があります。

こういうことを考えながらするのが「資金管理をするトレード」なのです。

※エントリーポイント https://www.oanda.jp/lab-education/dictionary/entry/
※トレンド https://www.smd-am.co.jp/learning/glossary/YST2111.html
※ポジション https://www.m2j.co.jp/fx-beginners/position

「リスクリワード比と勝率を使って出す期待値」のまとめ

この方法の特徴をまとめておきます。

  • 勝率とリスクリワード比のバランスを知るために出す
  • この期待値は、トレードの種類を選ばず一度出しておくとずっと使える
  • 期待値のよくないトレードを避けるために必要なことが一目でわかる

2.リスクとリワードが起きる確率を使って出す期待値

では次の方法です。
名前がややこしく、わかりにくいですがなんとかがんばって読んでください。
上の期待値よりも簡単で、スキャルピングをする人にも使いやすいスピード感のある方法です。

どうするかというと、リスクの起きる確率とリワードが起きる確率を別々に出し、どちらが大きいか比べるのです。もちろん、リワードが起きる確率が大きいトレードが良いトレードです。

リスクとリワードが起きる確率を使って出す期待値の例

例を見たほうがわかりやすいと思います。
ここからリスクを損切り、リワードを利益確定と表現しますね。読んでいてさっきのとごっちゃにならないためです。

上のようなチャートで、ロング(買い)をしたいとします。

(この期待値もトレード計画のためですから未来のことを考えています)
「利益確定3 」となっているのですが、これは3円の利益確定(リワード)を目指すという意味です。
※説明のために、実際のチャートの数値と違っています。

次に損切り(リスク)を決めます。

下の図の「損切り 2 」のところに決めました。

ロングをしているけれど「ここまで下がったら諦めよう」というところです。
エントリー位置よりも2円下がったところで損切りするということです。

このときリスクリワード比を出さずに、期待値のだいたいのところを見つける方法があります。

それが「リスクとリワードが起きる確率を使って出す期待値」です。

「リスクとリワードが起きる確率を使って出す期待値」の出し方

上の図の例で出して見ましょう。

  • 利益確定xそれが起きる確率
  • 損切りxそれが起きる確率

このふたつがここでの期待値です。

ふたつを比べて「利益確定xそれが起きる確率」のほうが大きければトレードする

と、このように使います。

トレード計画を立てるための表を作ろう

この表は、「リスクリワード比と勝率を使って出す期待値」とちょっと違います。

いろいろな利益確定と損切りの組み合わせと、それらが起きる確率を比べて書いただけの表です。
(起きる確率については後で)

たとえば一番上は、利益確定が3円、損切りを2円に決めた例です。
そして確率のところはどちらも0.5です。チャートが上がる確率と下がる確率がどちらも同じくらいという意味です。
そうすると、「利益確定x確率」は1.5になります。
「損切りx確率」は1です。

いちおう、利益確定の確率のほうが大きいですね。
ふたつの比率も出して見ましたが、1.5です。
う~ん。なんとなくもうちょっと欲しい気はします。

表の真ん中へんは各自みていただくとして、最後の行を考えてみましょう。
利益確定は3円、損切りは1円にしてみました。
問題は「利益確定が起きる確率」です。
0.6なので60%です。これは高いほうなので、最後の比率も9と大きな数値になっています。

明らかにこちらのトレードのほうが優位性が高いですね。

この方法では、このように「ひとつひとつのトレードの前に計算して優位性があれば、ほんとうにトレードを行う」というように使います。

表の「比率」のところが大きいほど優位性があるということなので、自信満々にトレードできて利益が出る確率も大きいわけです。

それが起きる確率をどうやって出すか

これは考えても考えても、正しい答えが出ません。
だって、「ドル/円が今から1時間後に10pips上がる確率は?」みたいな未来予知をこころみているからです。

でももちろん、過去の統計からAIでも使って予測するとかはできると思います。
また、アノマリーを使うのもありですね。12月にニュージーランドドルが上がるというアノマリーがあるなら、12月にロングすると優位性が高まります。

経済指標やその通貨の国の財政が良いと思ったら、「利益確定が起きる確率」が上がります。

なにか経済的なマイナス事件があれば、「損切りが起きる確率」が上がります。

では、この確率をどうやって出すかです。

AIレベルの分析をすることのできる人はやるといいですが、私たちは経験を使いましょう。

とてもぼんやりした結論ですみませんが、何度かやっていると正確さも上がってきます。

ただ、経済指標などは「事実で売る」というのがあり、良い数値であっても為替が下がったりするので安易に予測せず、練習を積んでからにしましょう。

例をあげてみます。日記形式で書いてみましょう。

ドル/円をロングする予定。GDPは予想通り上がっていると思う。〇時のGDP発表後に思った通りなら押し目でエントリーしたい。利益確定は8pipsくらいで、損切りは3pipsに設定する予定。
GNPが上がっていてドル/円が素直に8pips以上上がる確率は、私の考えでは80%と高い。
(チャートの形の良さも含めてこのくらいはいくと思うんだよね)
動かない確率もありそうで、それは10%
そうすると、下がって損切りになる確率も10%

8×80%=6.4
3×10%=0.3

6.4はなかなか大きいんでないの?!トレードしよう

以上のように、もし当たらなくても毎回考えているとどんどん優位性の高いトレードを見つけられるようになります。
完全に自分の相場観で決めていくところも面白そうですよね!

※「比率」の数値がどれだけなら安心か、というのは時間をかければ何とか出せると思いますが、今回は出していません。すみません。
※有名トレーダーのcisさんの本に書いてあるのも、たぶん同じようなことをしているんだと思います。cisさんほど相場を見通せないでしょうけれど、いい練習にもなりますし確率の感覚を身につけられますし、いいですよ。
※最初の方法と違うのは勝率が入ってないところです。組み合わせて使うといいかもしれません。でも今回はどちらか取っつきやすい方法をとにかくやってみるというのをおすすめします。

FXと確率

ここまで、いますぐトレードに使える方法を2種類、解説しました。
ここからは豆知識コーナーですので気軽に読んでください。

確率、統計は知っていると面白いものです。ボリンジャーバンドで使われている「標準偏差」も統計の仲間です。

しかし我々は数学者をめざしているわけではないですから、必要なことだけわかっていればいいでしょう。

もちろん、「利益確定が起きる確率」なんかを深堀りして研究するのはきっと役に立つと思います。

確率のことがわかるとなぜ強くなれるのか

たとえば、パチスロやポーカーなどの遊びはある程度「勝てそうな確率」がわかるようになっています。特にパチスロは人が作った機械なのでイベント発生の確率などが決まっていて、それを知ってから打ちに行くのです。

いい確率の台の見つけ方はさまざまだそうですが、プロが食べていけるくらいですし確率が高い台で勝負をしていれば利益が出ていくでしょうし、無駄な損は極力減らせるでしょう。

ということは、FXも「勝てそうな確率を持っているトレード」がわかれば強くなれるはずです。

残念なお知らせ【FXには高確率の台はありません】

しかし残念ですが、FXの舞台となる為替相場にも株式の舞台となる株式市場にも、パチスロの台のような優位性はないとはいえませんが、見つけるのが難しいです。

もちろん、パチスロも良い台を見つけるにはそれなりの努力が必要です。
でも「この台のボーナスイベントは3回続く」などと絶対に決まっていることがあるのと、「次に米国の要人がなにを言い出すかわからない」というFXの世界では戦い方が違ってきそうですよね。

そういうときに「利益確定が起きる確率」のことを考えるのです。

FXトレードで使う確率の仲間(サラっと)

ネット検索で「FX」という言葉といっしょによく出てくる単語をならべてみました。
実際には使わないけれど、かっこいいからなのか使われている言葉もあります。
ここはサラっと流しておきますね。

  • 期待値(数学だと”平均です”と説明され、トレードなら得られる利益の平均とされることが多い)
  • モンティホール問題(確率クイズみたいなもの。トレードには役に立つと思います)
  • マーチンゲール(だんだん投資金額を増やす資金投入法。お金持ち向き)
  • ランダムウオーク(ゆがんだコインを投げたときのグラフを研究したりします。トレードに応用できそうですが頭の良い人向け)
  • バルサラの破産確率(これだけの勝率なら、このくらいのペイオフレシオまで破産しないよ、というのを出すものですが難しいので私は使っていません)

ほかにも統計学の言葉で「相関係数」「ベイズの定理」「伊藤公式」「ブラックショールズモデル」とかがよく検索でみつかります。難しいし使わないトレーダーも多いので、興味が出てから研究しても大丈夫です。

今回の注釈

わかりにくいところもあったと思いますが、ゆっくり理解していってください。
また、世の中に似た言葉があったりして混乱しますよね。

たとえば「ペイオフレシオ」は平均利益÷平均損失といわれ、平均を使っているのが特徴です。

今回みたような「1回あたり」の話ではなく、月間のトレード成績を分析するようなときに使うほうがいいでしょう。

でも、名前よりも使い方や計算方法を覚えればいいので、名前が違うとかであまり悩まないようにしましょう。

今回の2種類の方法は、できるだけ初心者のうちに使ってほしい「FXで退場しない方法」でもあります!

参考資料

参考文献

一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学(KADOKAWA)

参考サイト

相関係数 https://mathtrain.jp/correlation
ベイズの定理 https://mathtrain.jp/bayes
伊藤公式 https://www.monte-carlo-note.com/2018/09/Ito-Formula.html
※ペイオフレシオとは https://inet-sec.co.jp/term/%E3%83%9A%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%95%E3%83%AC%E3%82%B7%E3%82%AA

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