Binance(バイナンス)は2023年現在、日本での新規受付を停止しています。
すでに口座を持っていれば入出金に対応してくれます。
Binanceは世界で最も人気のある取引販売所と言われるほど、世界中に利用者のいる仮想通貨取引販売所です。
以前に受けたハッキング被害を食い止めたことで一気に評価が上がった経緯があります。
もくじ
Binance(バイナンス) の基本情報
設立日 | 2017年7月 |
取引通貨数 | 250種以上(新たにNFTの取り扱いを開始!) |
最大レバレッジ | 125倍 |
日本語対応 | ○ |
スマホアプリ | android、iOS |
Binanceの特徴
Binanceの主な特徴は2つです。
世界最大規模の取引量を誇る取引販売所
取引量が多いということは、「利用者が多い」「取引が活発」「(比較的)信用ができる業者」ということになります。
特に、取引が活発というのは重要であり、いくら人気の仮想通貨を保持していて売ろうと思っても買い手がいなければ売ることができません。
逆もしかりです。
取引所で仮想通貨を購入しようと思っても売ってくれる人がいなければ買うことができません。
そのため、取引量というのは取引所を選ぶ上でとても重要な要因になります。
海外取引販売所である
日本国内の取引所・販売所を国内業者、海外の取引所・販売所を海外業者という言い方もします。
国内業者との最大の違いが「レバレッジ」と「ゼロカットシステム」です。
最大レバレッジ
2021年に、国内業者での仮想通貨FXのレバレッジがまた下がって、2倍となりました。
しかし、Binanceでは最大125倍です。
高いレバレッジというのは必ずしも良いことだけではありませんが、大きな利益を狙える可能性が高くなるので業者選びの際に重要視する方も多いです。
ゼロカットシステム
Binanceではゼロカット制度を採用しているので、仮に口座残高が0円以下になってしまっても追証は発生しません。
※ゼロカットシステムの使い方はこちら
保有している仮想通貨が自分の予想した通りに値動きすれば最高ですが、時には逆行してしまうこともあります。
特に高いレバレッジをかけた取引では少しの逆行でも大きな損失が出てしまうことがあります。
通常、取引を始める前に取引資金を業者の口座に預けますが、
含み損が増えると業者から口座への追加の入金を求められます。
これを「追証」といいます。
追証には期限があり、入金が間に合わないと保有ポジションが強制ロスカットされることもあります。
ロスカットされてもまだ追証が解消されない場合、解消されるまで入金しなければなりません。
さらに、追証は借金と同義といえます。
支払えないと拒否を続けた結果、業者に裁判を起こされたという事例もあります。
そのため、入金した金額を超える費用は発生せず、最悪の場合でも口座残高が0になるだけで済みます。
これと比べるとゼロカットシステムはトレーダーにとても有利です。
Binanceの口コミ・評判
ネット上にあがっている口コミの一部を集めました。
引用:https://twitter.com/chari_iwmt/status/1368200442421813254
Binanceは取引手数料が基本0.1パーセントととても安いことで知られています。
特に日本国内の業者と比べるとその差は歴然なので、ネット上の反応をみると国内業者からBinanceに鞍替えする方も多いようです。
引用:https://twitter.com/xmamemamex/status/1368425174509395974
Binanceはスプレッドの狭さでも有名です。
スプレッドは取引上とても重要なので、スプレッドが狭いからという理由でBinanceを選ぶ方もいます。
引用:https://twitter.com/Nakagi14/status/1368466801928007687
BinanceではAndroidとiOS両方に取引アプリがあります。
この方はAndroid版のアプリでチャートがうまく表示されなかった様です。
アプリの不具合に関するツイートは他に見つけられませんでしたが、通信環境によって表示に不具合が生じる可能性はあります。
引用:https://twitter.com/osamudaira1/status/1364778797355069441
もはや周知の事実かもしれませんが、Binanceは日本の金融庁による許可を得ていません。
そのため、突然サービスが停止されるのではないか不安に思っている方もいるようです。
※金融庁と海外業者の関係とは
・取引手数料の安さと
スプレッドの驚異的な狭さが特徴的!
Binanceを選ぶメリット【NFTもスタート】
口座開設の容易さ
口座開設はメールアドレス、パスワードを入力するだけで開設することができます。
本人認証や2段階認証を行うためには本人確認書類の提出や電話番号の入力が必要になりますが、いずれもホームページ上で完結するので、そう難しいことではありません。
また、2BTCの取引までは本人確認書類の提出が必要ないので、すぐに取引を開始することも可能です。
取引手数料の安さ
Binanceの取引手数料は基本0.1パーセントです。
これは、他社と比べ格安になっています。
さらに、Binance Coin(以下BNB)と呼ばれる取引手数料割引用のユーティリティトークンを使用することにより、最大50パーセントもの割引を受けることができます。
最大割引を受けるレベルまで達するのは容易ではありませんが、元々の取引手数料が安いので無理せず取引を重ねているといつの間にか割引額が上がっていることも多いです。
取扱通貨の豊富さ
他社を圧倒する取引通貨の豊富さは最大の特徴と言えます。
また、Binanceでは毎月一度、ユーザーの人気投票で上場するコインを決定するイベントが開催されています。
取扱通貨は年々増えており、今後も増えていくでしょう。
NFT(非代替トークン)の取り扱い開始
2022年に入って、メタバースという単語をよく聞くようになりました。
メタバースは、簡単にいうと2018年にヒットした映画「レディー・プレイヤー1」のような世界で、仮想現実に入って戦ったりゲーム内通貨を稼いだりする世界です。
Binanceはこのメタバース部門にも出資しています。
そして、同じように発達しているNFTも手掛けるようになりました。
NFTとは、固有の資産を表す仮想通貨トークンで、アーティストのイラストなどがビットコインのように扱われるものです。
ビットコインのようにブロックチェーン上にあるため、複製をしたりできません。
それで、価値が約束されるわけです。
中には爆上がりする作品もあり、誰でも入手のチャンスがあります。
私たちトレーダーは、binanceの口座を開設し、アカウントを持てば、このNFT取引にも参加できるということです。
NFTまで取り扱っている!
Binanceを選ぶデメリット
過去にハッキング被害を受けている
2019年5月、ハッカーによってBinanceから7000ビットコインが盗まれるという事件が起こりました。直後、Binanceはすぐに入出金停止措置を取り、ハッカーが送金するのを防ぎました。
その対応の速さに称賛の声が上がりましたが、人気の取引所の為、今後もハッカーに狙われるのではないかという懸念は残ってしまいました。
ただし、ハッキング被害はその1件のみであり、現在まで通貨が流出した事実はありません。
日本語表記がイマイチ
Binanceは日本語表記に対応しています。
しかし、一部分かりづらい日本語表記がされている箇所があります。
直接は取引には影響ありませんが、
慣れないうちは聞き慣れない日本語に困惑するかもしれません。
また、情報が発信されるブログは日本語対応していません。
ただし、Binanceには多くの日本人利用者がおり、多くの情報が発信されているので、
検索すれば欲しい情報は容易に見つけることができます。
それに、ブログや定款はGoogle翻訳を使えば、問題なく理解できます。
・日本語はだんだん良くなっている
※ほかの海外FXでは日本語はどうなっている?
クレジットカード手数料が割高・反映まで時間がかかる
Binanceでは長く日本円に対応していませんでした。
そのため、自前で仮想通貨を用意する必要がありましたが、
現在はクレジットカード決済に対応しているため「VISA」「MasterCard」
いずれかのブランドをお持ちの方であれば、
クレジットカードにて仮想通貨を購入することができます。
しかし、この時にかかる手数料が割高で「仮想通貨価格の3.5パーセント」
もしくは「10USD」の高いほうが手数料として発生します。
取引手数料が安いBinanceなだけにこの手数料はかなり割高感があります。
また、クレジットカード決済後、
ウォレットに反映されるまで数時間~数日かかったという声もあり、
刻々と変化する仮想通貨相場において反映までのタイムラグは機会損失につながる恐れがあります。
日本の金融庁が認めていない
2018年加熱する仮想通貨人気に対応するため、改正資金決済法が施行され、
日本の仮想通貨取引所は「仮想通貨交換業者」として金融庁への登録が義務化されました。
しかし、Binanceは無登録のまま営業し、
ついに平成30年3月23日に金融庁から警告文が出されました。
これによりBinanceは段階的に日本からの撤退を表明、日本語対応もなくなりました。
しかし、その後も日本人利用者には高い人気があり、
2020年中旬、日本語表記が復活するなど、
日本市場復帰に向けて動き出したように思えます。
※ただ、2021年3月現在でも金融庁の許可はおりていません。
そのため、口座開設を迷っている方の中には
「突然、出金ができなくなるかもしれない」「保有する仮想通貨が没収されるかもしれない」
などの懸念があり、二の足を踏んでいるようです。
※海外の仮想通貨取引所はまだある!
Binance の口座開設手順
メリット・デメリットを理解した上で、早速口座を開設してみましょう。
Binanceでは口座維持費はかからないので、試しに登録してみよう位の感覚でも大丈夫です。
①サイト右上部の「登録」ボタンをクリック
②任意のメールアドレス、パスワードを入力し、アカウント作成をクリック
※利用規約は必ずお読み下さい。
③人間が操作している事を証明するため、セキュリティ認証をします。
④続いて有効なメールアドレスかどうかの確認が入ります。
②で入力したメールアドレス宛に6桁の確認コードが送られて来ますので、確認して入力します。
もし、メールが届かない場合は下部にあるメール再送信をクリックし、
再送信されたコードを入力して下さい。
⑤以上で口座開設は終了です。
早速取引をしたいという方は、
仮想通貨入金もしくはクレジットカード決済にて仮想通貨を購入して下さい。
Binance の二段階認証方法
Binanceの利用を始める前に忘れてはいけないのが「二段階認証」です。
二段階認証を設定しなくても取引は可能ですが、
第三者による不正アクセスの危険性が高くなります。
安全な取引を行うためにも二段階認証は必ず設定しておきましょう。
今回はSMS認証の設定方法を紹介します。
①サイトトップの右上段メニュー、ユーザーアイコンにカーソルを合わせます。
セキュリティ関連の項目が表示されますので、セキュリティをクリックします。
②アカウントのセキュリティ強化画面が表示されますので、「SMS認証」項目の右にある「オン」をクリックします。
③SMS認証の設定を行います。
電話番号の入力→SMSコード送信→SMSコード入力→メール認証コード送信→メール認証コード入力→提出という流れになります。
- 電話番号の国コードを選択します。日本の場合「+81」です。
- 認証に使う電話番号を入力します。
当然ですがSMSが受け取れる電話機の必要があります。
スマートフォンであれば問題ありません。 - SMS認証コード右側にある「コードを送信」をクリックします。
- 2で入力した電話機にSMSコードが届きますので、④の枠内に入力します。
- 続いてメール認証に移ります。
メール認証コード右側の「コードを送信」をクリックします。 - 届いたメールに記載されている認証コードを⑥の枠内に入力します。
- 最後に⑦の提出をクリックして完了です。
※コードの入力エラーが表示された場合、
「再送信」をクリックし、再送信された正しいコードを入れ直して下さい。
Binanceの取引ツール
Binanceではサイト上やスマートフォンアプリで取引を行うことができます。
今回はクラシック画面を使った取引方法を紹介します。
①サイトトップの上部メニューからトレード→クラシックをクリックします。
②クラシック取引画面が表示されます。
画面がごちゃごちゃしていますが、購入までの流れを簡単に紹介します。
③まずは右上の画面に注目
1.基軸通貨を選択します。
基軸通貨というのは簡単に言うと取引に使いたい通貨のことです。
ビットコインで他の仮想通貨を買いたい場合は「BTC」を選択し、
バイナンスコインで買いたい場合は「BNB」を選択します。
BinanceではBNBで取引すると取引手数料の割引が受けられるので、今回はBNBを選択します。
2.購入したい通貨を探します。
例えば、ビットコインキャッシュを購入したい場合、BCH/BNBとなります。
各通貨は3~6字ほどに省略された名称で表示されているので、
自分が購入したい通貨は事前に調べておくとよいでしょう。
3.お目当ての通貨を見つけたら現在の価格と変動率を確認します。
購入の意志が固まったら購入したい通貨ペアを選択します。
※まだ購入にはなりませんのでご安心下さい。
④購入画面へ
1.画面中央下に購入画面があります。今回は左側の購入画面を使います。
2.購入前に決めることが3つあります。購入画面では、その3つもしくは2つを指定して注文します。
- 注文方法
- 購入価格
- 購入枚数
3.それでは注文に移ります。まず、注文方法を指定します。
- リミット注文 … 指値注文と呼ばれる注文方法です。実際に購入したい金額を入力します。今回の場合、1BCHの価格が2.201BNBになると購入されます。この金額になったら購入する!と決めている時に使う注文方法です。基本的に指値で約定(注文確定)しますが、乱高下する荒れた相場の場合、指値がうまく機能しないこともあるので過信は禁物です。
- マーケット注文 … 成行注文と呼ばれる注文方法です。とにかく今すぐに購入したい場合に使います。こちらも乱高下する相場では思わぬ価格で約定することがあるのでマーケット注文する際は相場の動きに注意が必要です。
- 価格 … リミット注文の際に使用します。購入希望金額を入力します。
- 金額 … 欲しい数量を入力します。例では1BCH購入します。
- 購入 … 合計金額を確認し購入をクリックします。以上で注文完了になります。
⑤さらに高度な取引のために使う画面
「購入画面までは進めたが、買値はいくらで出せばいいの?」「買うならなるべく安く買いたい!」そんな方のために注文を出すタイミング、価格の参考になる画面があります。
1. クラシック取引画面の左部分に注目
なにやら数字が並んでいますが、これは現在並んでいる注文の一覧になります。
この画面を「(取引)板」と呼びます。まずは中央の赤枠に注目して下さい。
太字に白文字で表示されている数字(この場合、2.227BNB)が現在の価格になります。
中央(現在価格)より上の赤字で表示されている部分は売り注文が出されている価格、
下の緑の部分は買い注文が出されている価格になります。
どういう事かというと、図を拡大して解説します。
中央が現在の価格なので2227BNBですが、そのすぐ上の赤文字をみると2.234となっています。
これは現在2.234BNBで誰かが売りに出しているということになります。
下の緑文字を見ると2.227となっています。
こちらは逆に誰かが2.227BNBなら買いますよと買い注文を出している事を示しています。
2.234BNBで売りたい人と2.227BNBで買いたい人の間では取引は成立しません。
しかし、あなたが2.234BNBで欲しいと思ったなら、
先程の購入画面で価格を2.234BNBにして購入をクリックすれば売買が成立することになります。
ただし、世界中のトレーダーがリアルタイムで取引をしているため、
売り注文・買い注文は刻々と変化しています。
そのため、早く購入したい場合は、板の少し上で出されている売り注文価格を入力するか、
マーケット注文で注文するといいでしょう。
2. チャートで流れを確認
クラシック取引画面の中央上にあるのがチャートです。
チャートでは取引板では見えない「価格推移」を視覚的に確認することができます。
チャートには様々な分析方法がありますが、今回は割愛します。
※FXのテクニカル分析は仮想通貨にも効きやすい
チャート分析に関する情報は多くの書籍やインターネット上でも公開されていますので、
興味がある方は是非探してみて下さい。
多くのトレーダーはこのチャートと取引板の情報を組み合わせて取引を行っています。
まとめ
- 世界有数の取引量を誇る
- 取引通貨の数が世界トップクラス
- 取引手数料が激安
- スプレッド幅が狭い
- 口座開設が簡単でスピーディに取引が始められる
- 日本の金融庁から認可がおりていない
- サイトの一部が日本語に対応していない
取り扱い通貨数、スプレッド、取引手数料どれをとっても世界トップクラスであり、
現物取引だけでなくレバレッジを掛けた取引も可能です。
仮想通貨取引を行う上で口座開設しておいて損はない業者だと思います。
しかし、気になるのはやはり日本の金融庁の認可がおりていない点だと思います。
※金融庁と海外業者の関係とは
実際、2018年に日本からの撤退を表明していることから、
今は日本再上陸が期待されていても今後の金融庁との関係次第で
日本からの完全撤退の可能性もあります。
ただ、仮に日本からの撤退となった場合でも即時出金停止、
通貨の転送禁止となる可能性は極めて低いです。
なぜなら、過去のハッキング騒動の際もユーザーへの全額保証をすぐに表明するなど、
利用者からの信頼は厚く、世界トップクラスの取引所となった今、
利用者からの信頼を失墜させるような手段は取らないはずだからです。
また、そのような手段に出た場合、
さすがに本拠地を置く国からペナルティーを課せられるでしょう。
以上のことから最悪、出金期限を設けられる可能性はありますが、
即時取引・出金停止などの可能性は低く、
維持費もかからないのでBinanceに口座を持っておいても損はないと思います。
※日本ではまだアクションはないですが、2021年6月に英国がバイナンスの事業を禁止しました。
念のため利用中の方はこまめに出金するなどして充分注意してください。
日経新聞「仮想通貨交換大手バイナンス、英当局が事業禁止」
※ただし、その後は米国では大手雑誌社のフォーブスに出資する、など活発な活動を続けています。