フルレバとは?
「その業者の最大レバレッジでトレードすること」
メリットデメリットを知って効率よくフルレバで利益をあげましょう!
・フルレバだといつロスカット水準になるか?調べるインジケーターは?
・フルレバおすすめ手法
・フルレバおすすめ業者
もくじ
【意味】フルレバってなに?

その口座で最高にかけられるレバレッジでトレードすること。
レバレッジが25倍と小さく制限されている国内FXと違い、海外FXでは自由なハイレバレッジが設定されています。
口座資金である証拠金を使えるだけ使って超高額の通貨取引ができるので、短時間で高い利益を目指せる方法として話題にのぼっています。
※レバレッジが大きいと不安?海外FXは安全でしょうか
「【Q&Aつき!】海外FXは不安?今さら聞けない疑問に答えるよ」
フルレバの2つのメリット

「費用対効果の最大の可能性を追える」このメリット1つだけでも惹かれてしまいます。
少ない資金で最大の利益が狙える
最大の特徴でメリットがこれです。
ぜひ、「フルレバするといつロスカット水準になる?」を読んでから「フルレバトレードの種類3種」を読んでください。
ギャンブルトレードで夢を追うことができる
ギャンブルトレードとは?
「経済指標発表前や歴史的な経済事件があった際、値動きの急変を狙って短時間で巨大な利益を狙うこと」
※月曜の窓埋めトレードもギャンブルトレードの一種です。
なので、海外FXではギャンブルトレードが人気なのです!
しかし、極端なギャンブルトレードを禁止する業者はとても多いです。
※ギャンブルトレードはデメリットになりえますので、デメリットのところもしっかり読んでおいてください。
フルレバの4つのデメリット

デメリットを乗り越えてチャンスをつかみたい・・・
どんなことが危険なのでしょうか。
銘柄や口座タイプによりレバレッジ制限がある
けれど、スプレッドの狭いゼロ口座ではフルレバは500倍。
XMのスタンダード口座なら888倍だけどスプレッドが広い…。
また、こんなことも起きます。
業者が一時的にレバレッジ制限をし、レバレッジが低くなる。
これに気づかずにフルレバのつもりでいると、思い通りの利益にならずがっかりする可能性があります。
※ファンダメンタルも重要です。
「【ファンダメンタルズ!】勝率を上げるための5つの指標とは?」
「【ファンダメンタルで海外fx】そもそもを知ればヘッドラインを読みこなせる!」
すぐロスカットになってしまう
レバレッジを100%効かせて利益を追い求めるので、動かす通貨が何十万、何百万となれば少しの値動きで口座の証拠金がプラスにもマイナスにもなります。
追証はないですが、また一から出直しになるので悲しいですよね。
参考までに、証拠金維持率の出し方を書いておきます。
※これはパーセントで出ます。
強制ロスカットが20%の場合、証拠金維持率が20%に近づいたら警戒するというようにします。
(口座残高は証拠金残高と同じ意味だと思って大丈夫です)
なので、フルレバトレードでは常に気を付けていなくてはなりません。
※ロスカット水準や強制ロスカット、証拠金維持率の意味が分からない人はこちら
スイングトレード、中長期トレードには向かない
すぐに強制ロスカットになってしまうので、長い時間ポジションを持ち続けることができません。
ギャンブルトレード禁止の業者でやってしまい、口座凍結される
ギャンブルトレードを禁止している業者は多いです。
例えば、以下のトレードを禁止している業者があります。
- 指標発表時のトレード禁止
- 窓埋めトレード禁止
- スキャルピング禁止
デメリットの多さでもわかるように、初心者にはフルレバトレードをおすすめしないFX情報サイトばかりです。
でも、ロスカット水準を意識できていれば初心者でもフルレバトレードはできます。
※口座凍結について読んでおこう
フルレバするといつロスカット水準になる?

海外FXを選ぶ理由のひとつが「ゼロカットシステム」「追証なし」です。
でも、「フルレバ」だと口座にあるお金(証拠金残高)は、持っているポジションが少しでもマイナスになると持ちこたえにくくなります。
持てる通貨数が大きいので、数pips動いただけで何万円ものマイナスになります。
いつロスカット水準が来るか予想できるインジケーター

デメリットの一つ、「すぐロスカットになってしまう」を解決するためにちょっと作業をします。
フルレバは通常なら「スキャルピング」、もしくは長くても「デイトレード」が向いています。
ここでは、ロスカット水準について考えたいので、次のような例を出します。
・使うインジケーターは「ATR」
では調べてみましょう。
スイングトレードをすることは決まっているので、次は銘柄を決めます。
できるだけフルレバトレードに合う銘柄を探したいですね。
銘柄を決めるときはこうします。
- ポジションを持つ期間を先に決める
- 期間が決まったらチャートの時間足を決める(スイングトレードは日足か週足になるはず)
- インジケーターのATRを出して最新の値を確認(パラメータは最初に決めた期間のせめて2倍に設定する)
- その値がロスカットに耐えられる銘柄を選ぶ
レバレッジ1000倍で口座資金が10万円、ロスカットレベルが20%の例
例をあげます。
・ATRのパラメータ設定は“90”
通貨ペア | フルレバで持てる数(参考値) | ATR(値はvalue) | ATRをpipsに直すと | 何pips逆行でロスカット? | 判断 |
---|---|---|---|---|---|
ドル/円 | 約88万ドル | 0.718 | 71.8pips | 約9.1pips | ✖ |
ユーロ/ドル | 約79万ユーロ | 0.00646 | 64.6pips | 約10.1pips | ✖ |
ポンド/ドル | 約66万ポンド | 0.00911 | 91.1pips | 約12.1pips | ✖ |
ATRの数値は、マウスポインタを好きな場所に当てると出ます。
※今回は最新の数値が欲しいので、右端に当てて出しました。

-
【表の意味】
- ATRの値をpipsに直す:
クロス円(ドル/円など)は、Valueを100倍します。
ドルクロスは、Valueを10000倍します。 - 「何pips逆行でロスカット?」の計算:
【ロスカットレベルまで頑張れる口座資金/フルレバで持てる数x100】
で出ます。
ドル/円なら【8万円÷88万ドルx100】です。 - ゼロカットならドル/円は【10万円÷88万ドルx100】です。
- 「判断」の✖:
「フルレバで1カ月の保有はできなさそう」という意味です。
この例では〇がないので全部だめです。
たぶんほかの通貨ペアも同じようなことになります。
10pips動いたらゼロカットになってしまうので、
怖くて持ち続けることなんてできませんね。
補足の解説
ATRで出る値をpipsに直すとその期間に動きそうな値幅がわかります!
証拠金維持率が20%でロスカットなので、口座残高が約2万円でロスカットです。
※10万通貨を持った時、80pipsで8万円動くので逆行しても80pipsは持ちこたえることができます。
しかしフルレバだと70万も80万も通貨を持ててしまいます。
80万通貨なら80pipsも持ちこたえることができないです。
スキャルピングやデイトレードなら大きな数値。
ですが、スイングトレードだとこれが大丈夫なものなのかわかりません。
↓
そこで、直近2カ月ほどのATRと比べてみるのです。
ATRは値動きの平均みたいなものです。
ロスカットレベルまでがATRの範囲内なら「1カ月や2カ月ポジションを保持していても大丈夫だろう」という考え方です。
という条件が必要です!
そして、ATRはできるだけ小さい方が良いです。
完全なゼロカットの場合、手数料やスプレッドを無視してざっくり考えれば100%持ちこたえられ、もう少しスイングトレードしやすくなります。
あくまで予想ですが、ATRが大きすぎる通貨ペアを避ける目安になります。
結論「フルレバはデイトレードまで」
例えば、スキャルピングなら下記のように改善されます。
- 10万円の口座資金で、レバレッジが1000倍とする
- 1分足でトレードをして、長くても5分くらいでポジションクローズすることとする
- ATRのパラメータ設定は、デフォルト設定の14で良いでしょう
通貨ペア | フルレバで持てる数(参考値) | ATR(値はvalue) | ATRをpipsに直すと | 何pips逆行でロスカット? | 判断 |
---|---|---|---|---|---|
ドル/円 | 約88万ドル | 0.019 | 1.9pips | 約9.1pips | 〇 |
ユーロ/ドル | 約79万ユーロ | 0.00010 | 1pips | 約10.1pips | 〇 |
ポンド/ドル | 約66万ポンド | 0.00010 | 1pips | 約12.1pips | 〇 |
約14分間のATRは、1~2pipsという極端に小さな値になります。
(指標のない月曜日の東京時間)
とても余裕を持って、さっきのこの条件をクリアできるわけです。
(ちなみにこの例と同じ時間のドル/円の15分足のATRはValue0.067で、6.7pipsです。)
半日くらいでポジションをクローズする計画にしておけば、強制ロスカットの嵐にならなくてすみそうです。
ドル円のスプレッドが1.6pipsもあるXMだと、
相場が0.3pips逆行しただけでロスカットになるということです。
ATRとは別に、スプレッドの狭い口座を選ぶことも必要です。
どうしてもフルレバでスイングトレードしたい場合の解決策

それでもどうしてもフルレバでスイングトレードしたいときはどうすればいいのでしょうか?
→上の表のように計算して、ATRが小さく強制ロスカットされにくい銘柄と期間を組み合わせるしかありません。
よくポンドの値動きが荒いといわれますが、やりたい期間のATRを調べないと本当のことはわかりません。
上の例だと、どの通貨ペアも10万通貨を1カ月ポジション保有するのは無理そうです。
そこで以下のような解決策があります。
解決策といえなさそうなものありますが、書いておきます。
- フルレバをきっぱり諦めて、2万通貨くらいのポジションボリュームにする
- スイングトレード、長期保有をきっぱり諦めて、デイトレードにする(または長くても数日)
- 絶対にフルレバでスイングトレードしたいので、ギャンブルトレード覚悟で実行!
- 絶対にフルレバでスイングトレードしたいので、トレール注文を設定してがんばる
- スプレッドのなるべく狭い業者を選ぶ
「トレール注文」で自動で値動きに合わせて損切りの位置を変えてあげれば、最悪な逆行が起きてもゼロカットまで行かず口座資金をある程度守ることができます。
それでもFOMCやECBの前にはポジションを閉じておくなどのメンテナンスは必要です。
危険なのでおすすめしません!!
特にロングはしょっちゅう暴落でみんなやられているので気を付けましょう。
※海外FXでは必ず使うMT4の導入から注文方法までわかる!
【完全版】MT4(メタトレーダー4)のダウンロード・インストール方法
【完全版】MT4(メタトレーダー4)の 操作方法 ~初心者編~
【完全版】MT4(メタトレーダー4)の 操作方法 ~レベルアップ編~
フルレバトレードの種類3種

上の例でも、たった10pipsの値動きでゼロカットの可能性があるとわかりました。
(レバレッジや証拠金や銘柄で変わります)
それを踏まえてフルレバトレードの種類をみていきましょう。
フルレバショート
デイトレードまでならスワップの心配もなく相場の急上昇のあとの調整局面を狙えます。
フルレバロング
意味不明の急上昇があったあと、調整の下げがよくあります。
そういうときだけ勝負するのにいいでしょう。
フルレバスキャル~デイトレ
・スキャルは数秒で終わることもあるので、性能の良いプラットフォームが用意されたスプレッドの狭い業者で行います。
・デイトレードの保有時間は24時間以内で、数時間で終わることもあります。
こちらもできるだけ高性能な機能を持つ業者、口座を選ぶべきです。
【危険】フルレバスイング~長期
上にも書いてきたようにおすすめしません。
利益が出たらすぐにポジションをクローズするくらいの素早さでフルレバトレードをしましょう。
フルレバに合う業者選び【おすすめ4口座】
フルレバは500倍でスプレッドが0(手数料は別)というバランスの良さが使いやすさにつながっています。
「ここならできるよ」という業者をピックアップします。
Gemforex:ノースプレッド口座

2022年に念願のMT5口座ができ、スプレッドも狭まってとても使いやすくなりました。
フルレバは完全禁止ではないものの、ボーナス条件が消滅するなどのマイナス面もあるので計画的なトレードをしましょう。
- トレードプラットフォームはMT5
- フルレバは1000倍
- スプレッド 0~
- ロスカット水準20%
XM: ZERO口座

XMの口座タイプのうち、スプレッドがゼロの口座です。
他の業者のゼロ口座と比べ、手数料が高めですが充分使えます。
- トレードプラットフォームはMT5
- フルレバは500倍
- スプレッド0~
Titan FX:ゼロブレード口座

ECN口座で、スキャルパーの人たちに近年ものすごい人気です。
約定力も以前よりも上がっています。
- トレードプラットフォームはMT5
- フルレバは500倍
- スプレッド0~
Axiory:ナノスプレッド口座

AxioryもプラットフォームはMT4です。
それよりも、「cTrader」のほうがスキャルピングに向いているので、フルレバをするならそちらを使いましょう。
- トレードプラットフォームはMT4かcTrader
- フルレバは400倍
- スプレッド0.3~
フルレバトレードで使いやすいインジケーター
パラメータ設定は、プラットフォームに収められているそのままで使ってみてください。
(スキャルピングとデイトレードならだいたいそのままで使えます。)

- ATR:必ずこれでロスカット水準との関係など見てフルレバトレードをしましょう。
使い方は「フルレバするといつロスカット水準になる?」にあります。 - ボリンジャーバンド:行き過ぎを見るのに使います。
元々はトレンド系のインジケーターなので逆張り用に作られていないのですが、あまりにもチャートが行きすぎるとさすがに変わった形になるので一目で見てとてもわかりやすいのです。
同じ理由で、エンベロープ、ドンチャンチャネル、などチャートを包み込むような形のインジケーターなら使えます。 - ストキャスティクス:こちらは買われすぎや売られすぎがわかります。
フルレバトレードは短期間で終わらせるので、パラメータ設定の期間を短めにしても使いやすいです。
たとえば最初は14だったけれど、10にしてみるとスキャルピングの数分の動きによく合うということがあります。
試行錯誤してみましょう。
似たようなインジケーターで、RSI、CCI、なども使えます。
フルレバをするチャンスとできない危険時間
(細かく2pipsくらいで利益確定してしまうなら)一日のうちに無数にあります。
しかし、安心なはずのNDD口座でもスプレッドが開いてしまうなどの想定外の事件が起こります。
指標発表時、欧米の要人が発言しやすい時間、大きな国のトップの選挙の前後などです。
デイトレで数時間の余裕がある場合→「東京時間の間だけやる」なら安全です!
各国の市場の始まりと終わりの時間に相場が急変することが多いので、それを避けるのです。
この考え方も、初心者と上級者とでは正反対で、市場の始めりと終わりの時間の値動きを利益にしていこうという手法もあるのです。
どちらを選ぶかは、自信の腕前と相談しながら決めましょう。
【まとめ】フルレバはこの業者でこのスタイルで
(ただしレバレッジは500倍で我慢する)
・次に夢があるのがGemforexのギャンブルトレード。
レバレッジ1000倍(5000倍口座あり)でフルレバができる
「強制ロスカットが頻発して結局資金を溶かしてしまうからフルレバは危険である」
というのは真実です。
しかし、そうならないために・・
・ATRでロスカット水準を確認
・スプレッドの狭いスキャルピングに適した口座で行う
→利益を増やすチャンスがある
ここでは、いたずらに「危険だからダメ」とはいいません。
そのかわり、充分な準備をしてチャレンジしてください!
※テクニックを学ぼう!
【負けても安心!】実は海外FXのスキャルピングは負けた時のリスクが小さいわけとは?
【スキャルピング派必見!】エントリーポイントの見つけ方
スキャルピングと中長期トレードで【ブレイクアウト】を使おう
海外fx口座を選んでスキャルピングテクニック8パターンをマスターする!
【ふり幅で勝つ!】トレンドラインの引き方と手法
あえて【水平ラインだけ】で海外FXに勝つ!
トレンドラインの【始めと終わり】に疑問が残るなら