トレンドラインの【始めと終わり】に疑問が残るなら

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トレンドラインを引いてみると、次々と疑問が浮かびます。

トレンドラインの「引き始めと引き終わり」をもう少し詳しく知りたいというのもそのひとつ。

そこで、FX歴12年でテクニカルアナリストの原田が正しいトレンドの始めと終わりを解説します。

「フラクタル引き」をしてみた人は、それをもっと根拠あるものにしましょう。

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トレンドラインを引く理由

トレンドラインを引く理由は、トレードで稼ぎまくりたいからです。

とはいえそれだけでは前に進めません。

具体的にはこんな理由です。

  • チャートの波を一目で把握するため
  • 上昇トレンドか下降トレンドか(またはトレンドがないのか)はっきりさせるため
  • トレンドがいつスタートしいつ無用になったのか知るため
  • サポートとレジスタンスを知るため
  • エントリーポイントを決めるため
  • 損切りポイントを決めるため
  • イグジットポイントを決めるため

つまり、チャートの波をシンプルにまとめてトレードを楽にしてくれているのです。

チャートの波は市場参加者の動向を描いているので、根拠のあるトレードができて、自信を持ってエントリーとイグジットができるのです。

そして今回、注目するのは「トレンドがいつスタートしいつ無用になったのか知るため」のところです。

※ふり幅は市場参加者の資金量でもあります。フラクタル引きも復習しましょう。
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【上昇トレンド】【下降トレンド】と確実に呼ばれる条件

小難しいタイトルになってしまいましたが、どういうのを正しい上昇トレンドと呼ぶのかということです。

どんな手法でもこれが基礎になっているといってもいいほどです。

どうなれば上昇トレンドというの?

高値を切り上げると同時に安値も切り上げていくのが上昇トレンドです。

どうなれば下降トレンドというの?

安値を切り下げると同時に高値も切り下げていくのが下降トレンドです。

※MT4/MT5をまだインストールしていない方はこちら
「【完全版】MT4(メタトレーダー4)のダウンロード・インストール方法」
「【完全版】MT4(メタトレーダー4)の 操作方法 ~初心者編~」

いつどこに引くの?【始めと終わりの決め方】

ここから「始めと終わり」の核心になってきます。

「上昇トレンド、下降トレンド確定の条件」で各トレンドをそう呼ぶための条件はわかったけれど、いつトレンドラインを引き始めたらいいのでしょうか。

これからトレンドラインが効いてくれるのかどうか、まだ描かれていないチャートはどう変化するかわからないのに見事に引けるのでしょうか。

まずレジスタンスラインとサポートラインを思い出してみましょう。

  • チャートが安値を更新したら上側のaのほうにトレンドラインを引く(レジスタンスライン)
  • チャートが高値を更新したら下側のbのほうにトレンドラインを引く(サポートライン)

フラクタル引きと違うようにみえますが本質は同じで、よりトレードに根拠を持たせる考え方です。

ただ、これだけだと角度が決まりません。

上の図は後で適当に引いたからきれいに黄色いトレンドラインができているかのように見えます。

でも、リアルタイムで動いているチャートに対して、どう引けばいいのでしょうか。

次でまとめます。

トレンドラインの「始め」はこう決める

正しくて勝てる決め方を覚えましょう。

下降トレンドの始め

最初に下降トレンドです。

「始め」のポイントは始点と呼ばれることもあります。

それが図の「あ」です。

ここが決まるのは、「1」のところで安値が更新されたときです。

安値更新が確定するのは、ローソク足の終値が水平ラインを下抜けたときです。

さて「1」で確定したあと、「い」が「あ」よりも安くなっていることも確認、そこではじめて、

「下降トレンドがはじまる可能性」

が高まるのです。

ここまでチェックしてはじめて「あ」と「い」を結んでレジスタンスラインを引くことができます。

後で「う」が出現しますがちゃんとラインを通っていくので効いていると判断できます。

ちなみに、「あ」の位置は、その前に起きていた上昇トレンドの最後の高値です。

※この図だと、「い」は長い上ヒゲの先にしてありますが、ヒゲが突発的すぎるのでほかのローソク足で調整することにしました。後で出てくる図は調整後のラインが引いてあります。

上昇トレンドの始め

では、上昇トレンドも見てみましょう。

「2」で高値を更新、「え」がさっきの下降トレンドの最後の安値です。

お」が出現し、高くなっていると確認したらサポートラインを引くことができます。

※ちょっと見づらくてすみません。でもこれでいつ引き始めればトレンド分析に使えるかがわかったはずです。

トレンドラインの「終わり」はこう決まる

下降トレンドの終わり

下降トレンドから見てみましょう。

「終わり」を「終点」と呼ぶ人もあります。

とても簡単で、引いていたレジスタンスラインをローソク足の終値で上抜けたらいったん「終わり」です。

小さくてわかりにくいですが、この例のローソク足は、長めの陽線が上抜けて終値がしっかりと出ています。

後にできている上昇トレンドを見ても信頼度の高い「終わり」だったようです。

上昇トレンドの終わり

次に上昇トレンドの「終わり」です。

実はこの例だと、上昇トレンドの確実な終わりはまだ来ていません。

それに下の図で見るとわかりますが、安値のほうはサポートラインを離れていっています。

まだまだ上昇の力が強く、今後伸びるかもしれないという判断ができます。

トレードをしているなら

「ロングをまだ持ち続けてもいいね」
「ここから押し目を待ってロングエントリーしても間に合うかも」

といった戦略が成りたちます。

次は「この後どうしたらいいか」について解説します。

ポイント
・上抜けと下抜けは終値で判断する
・ハッキリと終わりが決まらず、待つことがある

トレンドラインの消滅(=終わり)と復活

トレンドラインの「終わり」は消滅ともいいます。

「終わり」がハッキリ決まらないことがあるし、消滅のほうがわかりやすい表現かもしれませんね。

まとめてみましょう。

下降トレンドの消滅は、こちらです。

  • レジスタンスラインを引いたけれど高値がラインの上になってしまった。

サポートラインの消滅は、こうです。

  • サポートラインを引いたけれど安値がラインの下になってしまった。

もうそれまでの下降トレンドラインや上昇トレンドラインを引けなくなったら「消滅」なのです。

でも、ここで早とちりをせず丁寧にチャートを見ます。

トレンドラインの消滅は一時的なこともありますし、必ずすぐに反対のトレンドになるとも限らずしばらくレンジ相場になってしまうこともあります。

とにかく、消滅を確認したらいったんトレード戦略を立て直すために休むのがふつうです。

また、日足に引いたトレンドラインは数カ月~何年も後にまた効いてくることがあります。

価格水準があまりにも離れれば無意味に思えますが、何年もして価格が戻り、また過去のトレンドラインに触り始めることもあります。

これが復活です。

長い間トレンドラインを残していても使いづらいしいったん消して引き直してもいいですが、いちおう「こんなこともある」と知っておきましょう。

ポイント
トレンドラインの約束事からはずれたときに「消滅」が起きる

 

注意
・トレンドラインの消滅が起きただけでは、トレンドが変わったのかはまだ分からない
・トレンドラインはしばらく間をおいて復活することがある

 

次に、トレンドラインを引き直して丁寧にチャートを見る方法を解説します。

引き直しと水平ライン【見極め】

トレンドラインの消滅が起きても、まだ次にどうなるかわからないので

1本目を抜けた後の高値安値が決まったらそこを通る2本目を引いてみることがあります。

2本目以降がトレードに使えるかどうかは、水平ラインで過去の高値安値との関係を見ながら判断します。

水平ラインが完全な終わりを教えてくれる

下降トレンドのいったんの消滅がわかりました。

でも、上抜けたあとにまた下がっている場所があります。

ここで、過去の目立つ安値と比べるために水平ラインを引くと、その価格よりも下がっています。

「少し期待できる」のところです。

(目立つ安値は、下降トレンドの最後の安値のひとつ前の大き目な押し目を使うのがふつうです)

「少し期待できる」の時点では、このまま下がってまた新たな下降トレンドを作るのかどうかがわかりません。

そこで水平ラインを延長して次も下抜けるかどうかを見ます。

上の図です。

待っていると「諦めるべき」のところでは水平ラインの価格よりも上に離れたところでまた上昇してしまいました。

ここでもう売りは弱まってきたとして、ショートは諦めます。

【下降トレンドだけの裏技】ファンラインとは

トレンドラインで見てみましょう。

先ほどの「少し期待できる」の安値ができたときに、この青い〇を通過点として2本目を引いてもいいのです。

残念ながらこの例では、「諦めるべき」の安値が2本目の上で止まってしまい、2本目はレジスタンスラインの条件を満たさなくなりました。

(ここで2本目は、上昇のサポートとなっています)

ちなみにこの2本のことをファンラインといって、扇状になるのでこう呼ばれます。

最高3本まで引けることが多いですがたいていそれまでにレジスタンスラインは消滅してしまいます。

また、ファンラインは上の例のように下降トレンドのときしかうまく引けないことが多く、上昇トレンドではあまり使われません。

ポイント
・引き直しと水平ラインを使えばトレンドの終わりを予想できる
・ファンラインで下降トレンドの終わりがわかることも

レンジ相場とトレンドラインの始め

レンジ相場というのは、ほぼ水平にチャートが進み上がりもせず下がりもしない相場のことです。

一般にバンド状態になりますが、いつか上か下かに抜けて(ブレイクアウトして)トレンドを作り始めます。

ふたたびレンジ相場を作ることもありますが、多くのトレーダーがレンジを抜けた後にポジションを持つのでたいていはどちらかにトレンドを作りがちです。

レンジ相場の前後には高確率で「トレンドの始めと終わり」があります。

トレンドラインの引き直しをしてもうまくいかず、ずっとチャートが横ばいになっていると思ったら上下に平行チャネルを引いてみましょう。

ブレイクアウトでポジションを持つ2つの方法

ブレイクアウトは「トレンドがなく停滞していた相場が急に大きく動き出す」ときに起きます。

レンジ相場からのブレイクアウトは水平ラインをブレイクします。

ほかに、トライアングルやダイヤモンドフォーメーションを抜けたときにも起こります。

それと停滞時間があまりなく、トレンドラインをブレイクすることをそう呼ぶ人もいます。

トレンドラインのブレイクのときの多くがトレンド反転のときに起きます。

なので、これが新たに「トレンドの始め」を作ることもあります。

ブレイクアウトについて詳しいことはこちらを読んでみてください。特に初心者の方におすすめの記事です。
「スキャルピングと中長期トレードで【ブレイクアウト】を使おう」

ブレイクアウトでポジションを持つ2つ

ポジションを持つ方法は大きく分けて2通りあります。

ブレイクアウトは必ず終値で判断してください。

その後、このどちらかでエントリーします。

ロールリバーサル

「スキャルピングと中長期トレードで【ブレイクアウト】を使おう」に「はじき返したら」と書いてあるように

ラインを抜けても市場参加者の損切りや利益確定でいったん戻ってしまうことが多いので、

それを待ってから押し目買いや戻り売りをする手法があります。

トレンドラインにもう一度触るので「セカンダリーの動き」とかいいます。

また、「ロールリバーサル」と呼ぶことも流行っています。

追いかけ

セカンダリーを待たずにローソク足の終値がトレンドラインから出たらすぐにエントリーすることです。

追いかけが有効なのは大きなゲームチェンジがあったときです。

例えば2021年9月に日本の総理大臣が「総裁選にもう出馬をしない」と発言したときの日経平均株価のような動きです。

最初にレジスタンスラインを上抜けて上昇しました。

このようなときもブレイクアウトです。

※チャートはトレーディングビュー

次に抵抗として機能していた3万円を上抜けてもどんどん上がっていきそうです。

政治的なゲームチェンジがあったのと、海外にネタが少なかったことで日本株が連続して買われました。

3万円を超えると買うのが怖いのが普通ですが、追いかけて買う人が結構いたのですね。

これを書いているのはまだ9月中旬なので、

また下がるかもしれませんが初動で追いかけた人は初動を充分取れているはずです。

ただし最初から見分けることは難しいです。

ファンダメンタルというか、世界の政治経済の力関係や市場の雰囲気がなんとなくわかるようになってから使えばいいので、

初心者の方は「ロールリバーサル」を徹底して練習しましょう。

※追いかけていいかどうかの見分け方のひとつに「市場のメンタル」があります。
昔から上昇トレンドは恐怖と共にはじまるといいますが、ほんとうにそういうことがよくあります。
つまり「上がりすぎて怖い」という感情が自分か市場にあるなら「えいっ」とエントリーするとうまくいくことがあります。
しかしこれも必ずうまくいくとは限らないので、資金がないときはやめておきましょう。

※メンタル管理と資金管理の基本はこちら
「【注意点】海外FXで資金を溶かさない対策法とは?」

ブレイクアウトがトレンドの始めになるのか?

ブレイクアウトは、そのままトレンドの始めになることもあります。

エントリーした後によく悩むことがあります。

よく、

「このままトレンドが始まったら持ち続けた方がいい?でもダマシだと嫌だからとりあえず利益確定する?」

となりますよね。

解決策は、ブレイクアウト前から「始め」を探してトレンドラインを引いておくことです。

そして、「それが消滅したら諦める」と決めておけば迷いません。

他にもあきらめるか続けるか決める方法はありますが、どの方法を使うかをエントリー前に決めておくことが大切です。

エントリー後にイグジット方法を決めるのは「後出しじゃんけん」になり塩漬けのもとになります。

自己流のトレンドラインについて

「フラクタル引き」は、どうしても苦手な初心者の方にとっておきの引き方です。

トレンドラインの決まり事からもずれてなくてエントリーもイグジットもしやすいのです。

しかし、今回の「始めと終わり」を決める方法のほうがトレード精度の高さは上です。

トレンドラインに慣れてきたら、ぜひ今回の方法を試してみてください。

そのほかにも色々な引き方があるようですし、自分で発明した引き方を持つ人も多いと思います。

それで勝てている間は、どんどん使うのが良いと思います。

そして、もし行き詰まったらまたここに戻ってきて引き直してみてください。

ネットの動画などではトレンドラインの使い方をよく教えてくれるのですが、「始めと終わり」についてと、どう使うのかという悩みに答えてくれるものがあまりないですよね。

変わったラインの「始めと終わり」

線形回帰トレンドライン

高値どうし、安値どうしだけでなく、もう1本意味深なラインを引いてくれるものがMT5にあります。

「回帰チャネル」(線形回帰トレンドライン)というもので、上下するチャートのだいたい真ん中編を通るように引くものです。

これは始めと終わりがなく、ずっと過去とずっと未来に続いています。

トレンドをバンドで捉えて、価格が上のほうにあるのか下のほうにあるのかを見て強さを判断できます。

もちろん、上のほうにあれば上昇圧力が強くその後に上にブレイクアウトの可能性があります。

下の方はその逆です。

「挿入」「オブジェクト」「チャネル」「回帰チャネル」の順に出せます。

※一味違う真ん中はこちら
「【一度逃げた人用】本当にわかってる?移動平均線のすべて」

ZigZag

MT4/MT5のインジケーターにあるものです。

ZigZagは一定の条件で高値と安値を繋げて、細かく上下するチャートをシンプルなジグザグにしてくれるものです。

この尖ったところを繋ぐだけでも、使えるトレンドラインを引くことができます。

フラクタル引きが苦手な初心者の方はこちらも使ってみてください。

「ナビゲータ」「Examples」「ZigZag」の順に出せます。

ローソク足だけ見てもなにがなんだかわからないときにも良いですよ!

ちなみに「始めと終わり」は一番高いところと一番低いところです。

※MT4/MT5の応用を知りたい方はこちら
「【完全版】MT4(メタトレーダー4)の 操作方法 ~レベルアップ編~」

銘柄による違いはあるの?

仮想通貨、株価指数、商品、バイナリーオプション、すべて引き方と使い方は同じです。

それぞれの銘柄の季節性や性格と組み合わせると良いトレードができます。

これはまた書きます。

トレンドラインはそれだけで充分トレードができますが、補助として自分と相性の良いインジケーターを使うのも楽しいものです。

おすすめは「オシレーター系」です。

これはトレンドラインでわかった相場の強さの裏付けになってくれて気持ちのよいエントリーができるのです。

インジケーターを怖がらずに、ちょこちょこと気になるものをチャート上に出して慣れていってくださいね。

ボーナスのある海外FXなら気軽に試すこともできますよ!

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