トレンド分析の基礎もわかりやすく解説したあとに、海外FXでのハイレバトレードにとって有効で現実的なトレンドトレードをお教えします。
実際にいつもトレードしている経験からの知識ですので、すぐに誰でも使えます。
※インジケーターをすぐに見たい方は、もくじから「トレンドの始まり・終わりのみつけかた」をクリックして読んでください!
● トレンド信者とトレンド手法の歴史
● トレンドの始まりと終わりがわからなくてもトレードで勝つ方法
● トレンドの意味がさっぱりわからなくてもトレードで勝つインジケーター
● ローソク足だけでトレンドトレードする方法
もくじ
そもそもトレンドとは【トレンド信者の落とし穴】
「トレンドはフレンド」という相場格言があって、【トレンドの方向に従って売買するのが良い】とされます。
これはそれで良いでしょう。
どんな手法でもインジケーターでも信者になればこのようなことが起きます。
2011年の東日本大震災前後、ドル/円が荒くなったころに「トレンド信者」「トレンドライン信者」がなぜか増えていました。
※どうしても引きたい人は、トレンドラインを簡単に引く方法をどうぞ!
【ふり幅で勝つ!】トレンドラインの引き方と手法
トレンドとは「動向」のこと
投資活動に関係ない場合、一般にトレンドは「流行」という意味で使われます。
元の英語は “trend” で、辞書を引くと「流行」の他には「傾向」や「動向」の意味が出てきます。
そして、FXでは通貨ペアの左側の通貨を買いたい人が多い「傾向」があれば、ドル/円のチャートは右に上がっていきます。
FX・株チャートの「トレンド」の意味
FX・株・その他の商品CFDなどを取引するときに見るチャートを見極めるとき、必ずといっていいほど「トレンドはあるか?」「あるとしたらどちら向きか?」と読み取ります。
この作業はトレードの最初に誰もがします。
テクニカルの正しい読み方の標準として、トレンドは「上値切り上げ下値切り下げ」があります。
- 過去よりも現在の価格が高くなり続ける→「上値切り上げで上昇トレンド」
- 過去よりも現在の価格が低くなり続ける→「下値切り下げで下降トレンド」
チャートの時間軸は「左から右」に進んでいきます。
なので、右に行くにしたがって上がっていれば「ざっくりと上昇トレンドである」といえます。
反対に右に行くにしたがって下がるなら「ざっくりと下降トレンドである」といえます。
→それが「ダウ理論」に代表される投資理論です。
ルールをしっかりと決める主な理由は、これをベースに戦略を立てたりEAを開発したりするために必要だからです。
実際、ダウ理論ではトレンドが続いている条件と終わる条件をはっきりと決めています。
厳密なルールはこの記事の「トレンドのほんとうの意味とトレンド決定の条件」に書いてあるので、興味のある方は読んでください。
トレンドライン信者が多かった昔にも意味があった【トレンド手法の歴史】
海外FXがまだ浸透していない頃に国内FX業者発信の情報から・・「トレンドラインが絶対だ」的な空気がまん延していました。
2010年ごろには、国内FX業者のセミナーで人気講師が何度も「トレンドラインが大切です。トレンドラインを引いてください!」と熱弁をふるっていました。
そして、アベノミクスと黒田日銀総裁のゼロ金利時代にも、まだまだトレンドライン信者がFXトレーダーの大半を占めていたと記憶しています。
信者はネットで意見や投資結果を発信している人々だけだったのでしょうか?
ネットで見かける人が多いなというだけでも統計学からみれば、全ての集団から一部を取り出して調べるサンプリングの結果としては有意義であるはずです。
実際にトレンドラインが流行していたということで良いでしょう。
流行は爆発したり消えたりということがありますが、信者ができるほどのテクニカル分析にはそれだけの理由もあります。
当時から活躍する人気講師のほとんどが銀行に長年勤めていたような人たちで、プロップディーラー体験者もいます。
そんな人が熱く語っていたというのも、それなりの意味があったからではないでしょうか。
ダウ理論が証明するトレンド観測の大切さ
トレンドを重要視するダウ理論の歴史を紐解いてみれば、100年以上も世界で愛用されていることからもトレーダーのための良い道具であることがわかります。
生み出したチャールズ・ダウ氏が、ダウ・ジョーンズ工業平均株価を自社の「ウォール・ストリート・ジャーナル」に掲載したのは1896年でした。
今もトレンドラインを引くとチャートの今後や趨勢がわかりやすいので、先輩トレーダーがよく使います。
現在のトレンドライン事情とこの記事の目的
ダウ理論はすごく歴史のあるトレンドトレードのロジックです。
令和の今、情報が錯そうしてトレンドラインの意味がめちゃくちゃに語られるようになってしまいました。
トレンドという言葉を覚えたてのユーチューバーがとにかく喋ろうとして、適当な内容の動画が増えた時期があります。
これも原因かもしれません。
あるいは、正しいダウ理論を話しているけど結局「ダウ理論信者」を生み出して終わりになってしまっています。
これは良くないなという事で、このサイトでも過去にトレンドとトレンドラインの正しい意味と応用をテクニカルアナリストとしてお伝えしました。
そんなわけで、「トレンドラインの話なら以前聞いたよ」と思いつつ読んでいる方もいるかもしれません。
今回は、過去記事の「トレンドラインの【始めと終わり】はどこ?ラインの消滅条件と高値安値での引き方」もチラチラ見ながら読むと理解が深まりトレードの役に立つでしょう。
信用できない世の中の【トレンド】の解説2つ
ネット上やリアルセミナーで、信用できるものかどうかはよく考えてみましょう。
1.トレンドの基礎ですらないトレードシグナル
上で書いためちゃくちゃなトレンド解説は、「もうすぐトレンドがはじまるから買いましょう」とレンジ相場が続いているのに言ったりすることです。
実際、トレードをしていると次に下がるか上がるかはわかりません。
人の出したシグナルが期待値の高いものなら良いのですが、それを確かめるために自己資金を使ってしまっていたら元も子もありません。
問題は経験や知識がないのにそう言い切ってしまう事と、それを信じて自分で検証せずに言われたとおりにやってしまうことではないでしょうか。
2.トレンドの形がダウ理論どおりにならず崩れる
もう一つは【トレンドそのものの形】です。
チャートは教科書通りに動いてくれません。
「そうなったらみんな儲けるわ~」というやつです。
例えば、「ダウ理論ではこうなったらトレンドの終わり」と決まっています。
それにピッタリな形になったとしても、その後また勢いよくトレンドが続くことはよくあります。
上の図、(A)価格のあたりで有名な「トレンド終息のシグナル」っぽい形になったところです。
上昇トレンドは最高値を付けた後下がりますが、残された人々の買いがあるのでいったん少し上がります。
これが「戻り高値」というものです。
戻り高値の前にいったん下がったところ、(A)よりも価格が下がっていってしまうと「もう二度と高値には戻らないね」ということになっています。
ダウ理論だと「上昇トレンド終息」となりますが、上のチャートはAの価格で引いたレジスタンスラインを無視してまた上昇しています
全然、理論どおりに動いてくれないです。
それに理論通りの形に完璧になるときは、銘柄にもよりますが日足で何十年に一度といえるほどだったりします。
チャートはユーロ/ドルの日足です。
日足ですから、ダウ理論が生まれた時代に主に使われていた足です。
にも関わらず、完璧な形になってくれず裁量で判断しなくてはならないです。
この解決方法は、「トレンドの始まり・終わりのみつけかた」で詳しく書きます。
トレンドのほんとうの意味とトレンド決定の条件
高値は? | 安値は? | |
---|---|---|
上昇トレンド | 更新している | 更新できない |
下降トレンド | 更新できない | 更新している |
トレンドがない状態 | 更新したりしなかったり | 更新したりしなかったり |
高値安値の関係とトレンドの関係はたったこれだけです。
直感的にもトレンドがあるかどうかは、チャートを見るとすぐにわかるようになってきます。
「今日からFXをする」という方はこれだけを一週間くらい見続けてみてください。
※プラットフォームの使い方にも目を通しておかないとね!
【完全版】MT4(メタトレーダー4)の 操作方法 ~初心者編~
MT5が怖い?!【脱初心者】ワンクリック注文と板注文やりかた
トレンドを知るメリットデメリット
【トレーダーにとっての】トレンドを知るメリット
世間にあるメリットとしては「トレンドに乗れば勝ちやすい、利益を増やしやすい」となります。
トレンドというのは、「しばらくはずっと上がるんだよね」みたいな認識ですし、実際にある程度のトレンドが確認される間は利益を出しやすいです。
では、トレーダー的にはどんなメリットがあるのでしょうか。
- インジケーターを読みやすい
- 上昇トレンドが続けばスワップが発生する
- ナンピン逆張りEAと相性が良い
インジケーターは多岐にわたりますが、トレンドがあればそのトレンドを前提に読むので答えを決めやすいです。
上昇トレンドが長く続いてくれれば、【毎日スワップをもらえて得】なのでメリットですね。
たまに、下降トレンドでもプラスのスワップが発生するのが海外FXの面白くて得なところです。
(EAのメリットがわかりにくいので図で説明します。)
ナンピン型EAのロジックの一つに、「上昇トレンドでもがくがくしながら上がるんだから、たまにちょっとだけ下がった時を狙おう」というものがあります。
未来が不確かなはずのチャートの動きですが、トレンドが作られている間はつるんとまっすぐに登っていくのではなく「ほぼ確実に」がくがくしています。
逆にトレンドがなくバラバラな動きをするレンジ相場だと、上手くいかないのがこのタイプのEAです。
いかがでしょうか。
よく見かける「トレンドでトレードしよう!」という初心者向けのサイトとはだいぶ雰囲気が違うのではなかったでしょうか。
これが、実際にトレードをしているトレーダーの実感なのです。
【トレーダーにとっての】トレンドを知るデメリット
トレンドライン信者のところで書いたように、考えが凝り固まって一つのテクニカルに執着してしまうとトレード失敗の原因になります。
- トレンドに乗るタイミングを間違えていつまで経っても乗れないことがある
- やっと乗れたトレンドから離れるタイミングも難しい
- うまく乗れたトレンドもファンダメンタル要素のせいである日突然、梯子を外されることもある
これらのデメリットの全てが、世の中のトレンドトレード手法がうまくいかない原因でもあります。
もしトレンドの始まりに気づいたとしても、そういうときに限ってそこに乗っかる勇気が出ないことがあります。
初心者だけでなく、ベテラントレーダーでもそうなることがあり乗り遅れます。
トレンドへの乗り遅れで焦って、トレンドが終わりそうなときに入ってしまうこともあります。
メンタル管理の領域ですが、それだけに誰もがよくハマってしまう罠なのです。
高値掴み、底値売りという失敗が起きるメカニズムなのです。
個人的な体感ですが、これが2013年前後から増えているように感じます。
「黒田バズーカ」のように日銀が何か言う予定の日ならまだ良いですが、スイス中銀はそういう予定を無視して相場の荒れる政策を平気で行います。
スイスフラン/円やポンド/スイスフランなどを売買する人は、ストップロスを入れるのを忘れないようにしましょう。
br><実際には、ストップロス注文を入れるしか対策が見当たらないようなことが少なく見積もっても数年に一度は起きるのです。
幸いゼロカットしてくれる海外FX業者なら、万一そういうときに滑ってマイナスが膨らんだとしても損失は口座資金のみに限定されます。
追証を支払う必要もないのは嬉しいところです。
● ストップロスを入れながらトレンドトレードするのがおすすめ
※ファンダメンタルはまずここを知っておこう!
【ファンダメンタルズ!】勝率を上げるための5つの指標とは?
トレンドの始まり・終わりのみつけかた【厳選インジケーター2選】
ここから実践編です。
ダウ理論の教科書的なトレンド条件は一旦無視して、【売買をして利益を追うことができる】を目標とします。
使いやすいインジケーターを厳選して、トレンドを理由にトレードするタイミングをお教えします。
一日で終えるデイトレードと数日~数週間のスイングトレードが前提です。
MACD
トレード方法としては、上にあるときには買いばかりやるようにします。
逆に、下にあるときには売りばかりやります。
そのタイミングは、ローソク足が逆行して押し目や戻りがうまくできたときが理想です。
しかし、トレンドが続くなら待っていればそのうちプラスになるのでいつでも良いといえます。
上の図で赤い四角のところが下降トレンドですが、①のところで少し上に出てしまっています。
このときは、すぐに利益確定をしてエグジットしてください。
あとで「もっと下がったのにもったいない」と言っていては、継続して利益をつなげていけません。
次の②のときにまたショートすればいいのです。
そしてまた上になったらやめるようにします。
※パラメーターは「12,26,9」で、MT4/MT5の最初の設定のままです。
日足ならこれで特に問題なく使えます。
- トレンドのはじまりは図の四角の左端
- トレンドの終わりは図の四角の右端
こうなります。
これは教科書的な判断ではないですが、トレードの時はこのつもりでやりましょう。
やらないといつまで経っても、エントリーもできなければエグジットもできません。
この使い方なら数日間ポジションを持ち続けることもできます。
そのかわり、ファンダメンタル要因の急変はMACDでははっきりとした形を作りませんのでローソク足も見ながら売買するのがベストです。
戻り:下降トレンドが進んでいる途中で少し上がるとき、高く売ることができる
移動平均線
※これは、日足なので一般的で世界中のトレーダーたちがよく見ている20日線です。
初心者にも上級者にも使いやすいパラメーター設定です。
ただし、大まかなトレンドがあるにも関わらずローソク足が頻繁に移動平均線を超えてしまいます。
なので、そのたびに用心深くエグジットしてしまうと手数料負けになってしまいます。
半面、一番勢いよく下がったとき(MACDの②のあたりの下げ)をショートで取ることができる点は移動平均線での分析の有利な点です。
MACDは移動平均線の数値をもう一度平均したような形になるので、素早さが失われてしまうのです。
ということはこの2つを比べればスピードは移動平均線のほうが上となります。
- トレンドのはじまりは図の四角の左端
- レンドの終わりは図の四角の右端
移動平均線も、上の図でいうとこうなります。
別の言い方をすると、【移動平均線を超えない限りはトレンドが続く】ということです。
この場合のトレンドも、真面目な意味ではありません。
トレードでいかに入るか・いかに逃げるかを知るための考え方です。
MACDと比べ細かい動きなのは、ファンダメンタル要因での急変もちゃんと形になって現れるということです。
デイトレードで1時間足を出しても使いやすいのが特徴です。
インジケーターいっさい無しでトレンドを把握する方法
インジケーター無しでトレンドがあるかどうかを知ることができます。
インジケーターやトレンドラインで一生懸命チャートを毎日見ているということ→【ローソク足も同時に無意識に見ていること】になります。
それは、「毎日コツコツとローソク足の経験を積んでいる」のと同じです。
これはすごいことなので、試しにすべてのインジケーターを消してみましょう。
上の図の解説をまとめています。
トレンド | ローソク足 | |
---|---|---|
黄色の四角の中 | あり・上昇トレンド | 陽線の数のほうが多い |
ピンクの四角の中 | なし | 陽線も陰線も数の違いがない |
図では下降トレンドの良い形がなかったので例にあげていません。
下降トレンドの特徴は、陰線の数が多い事です。
もちろん、ローソク足もどんどん下に向かっていきます。
見た目でも「上がってる」「下がってる」とわかりますし、相場環境を慎重に見極めたければローソク足の数を数えてみればいいのです。
こうしていると、トレンドの始めと終わりも見えてきます。
- トレンドのはじまりはどちらかのローソク足が増え始める
- トレンドの終わりはそのローソク足が減り始め、逆転しはじめる
わかりやすい日本が誇るテクニカル分析で、白と黒など正反対の色に塗り分けられてとても見やすいのがローソク足の優秀なところです。
※ローソク足レクチャー
【ローソク足はFXの基本】よくある疑問を理解して最強武器にしよう!
【ローソク足超基本】意味と海外FXでの使い方!決定的な弱点と万能の強さ
【トレーダー厳選】絶対使える!海外FXのトレード用ローソク足パターン3選
まとめ
究極の結論は、「自分でチャートを読む力を身につけましょう」といういつも通りの終わり方になってしまいました。
トレンドといえば、ボリンジャーバンドもトレンド系のインジケーターで人気があります。
今回取り上げなかったのは「目の錯覚」が理由です。
チャートの上下に引かれた曲線のラインは、それがまるで値動きであるかのように思わず錯覚してしまう可能性があるのです。
もっと簡単にいうと、「ここから先は上昇トレンドだからね!」という位置が見づらいのです。
大切なのは「教科書から出されたテストに正解する」ことではなく「利益を出すこと」です。
トレーダーが「ここからトレンド」とスッキリと決定して、敏捷にエントリー・エグジットできなければならないのです。
ボリンジャーバンドは他の手法ではおおいに活躍するので、今回は見送りました。
ではここまで読んでいただきありがとうございました。
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