全くの未経験者でもゴールドがトレードできるのが海外FXです。
インフレーションや経済不安時にも価値が維持されやすく、安全な避難所として多くの投資家に支持されています。
さらに、価格変動が大きいため短期トレードでも利益を狙いやすいのが魅力です。
● 3大貴金属のトレードポイント
● 海外FX貴金属トレードのメリット
● 海外FX貴金属トレードのデメリット
● 海外FX貴金属トレードのかんたん戦略
もくじ
海外FXでの貴金属投資とは

2024年、ゴールドの史上最高価格はびっくりしましたね。
今、過去の貴金属取引とは世界的に様子が違っています。
とはいえ、基本はいつもシンプルです。
貴金属はこの3種類をとりあげます

貴金属の代表として、今回はこの3種を説明します。
- ゴールド(金)
- シルバー(銀)
- 銅(コッパー・カッパー)
80年代くらいまでは、人気順に上から3種類と言うと3番目にプラチナがありました。
しかし、2020年代を過ぎた今プラチナの人気が低くなっています。
今回は価格もよく高騰する銅を3番目にしてみました。
さて、これらの貴金属は海外FXとどう関係するでしょうか。
貴金属トレードの基本の考え方

※上のチャートはゴールド/円のチャートで、通貨ペアと似ていますね。
超初心者でゴールドのこともよくわからないとしても海外FXで価格差のトレードができます。
正直、何日かチャートを見ていれば上下の癖なんかもわかります。
となると、ゴールドが何のことかわからない状態でもテクニカル分析だけで利益を上げられてしまうのです。
ただし、これはチャートをある程度見慣れていないと無理かもしれません。
とはいっても、テクニカル分析だけでもできるなんてワクワクしますね。
なぜなのか?⇒海外FXでは貴金属もドル円のような通貨ペアと同じやり方・同じ口座でトレードできるからなのです。
その理由の一つに、海外FXの貴金属トレードは「CFD」という種類だということがあります。
CFDについてはしっかりと次で解説します。
CFDとは?海外FXが貴金属取引にとって便利すぎる理由

一応、CFDがどんな金融商品なのか解説しておきます。
CFDの意味を簡単に解説【初心者向け3つのポイント】
CFDを理解するには、この3つを押さえておけば良いかなと思います。
- CFD(Contract for Difference)は、金融商品取引の一つ
- 価格の変動から利益を得るための取引手法
- これを簡単に言うと、「差額取引」「差金取引」とも呼ばれる
具体的には、ある資産の価格が上がるか下がるかを予想して、その差額で利益を得る仕組みです。
CFDは、「株式」「商品」「通貨」など様々なものを取引できます。
初心者にとって「差金取引」という意味不明な呼び方が壁で馴染みにくいものになっていますが、トレードそのものは簡単です。
FXと同じであるものの価格が上がるか下がるかをトレードするだけです。
トレードをするためのプラットフォームの操作もMT4/MT5ですから難しくありません。
CFDの基本的な仕組み
例えば、銅CFDを取引する場合は実際の銅を購入する代わりに、その銅の価格が上がるか下がるかを予想して取引します。
もしあなたが銅の価格が上がると思えば「買いのポジション」を持ちます。
逆に、銅の価格が下がると思えば「売りのポジション」を取ります。
価格が予想通りに動けば、その差額分の利益を得ることができます。
海外FXと国内FXのCFD取り扱いの違い

- 国内FX業者では、FXの口座を開いてもそのままCFD取引ができません。
まずFXのアカウントが承認されてから、新たにCFD口座というのを開きなおさなくてはならないのです。
最近は手続きも少しずつ単純化されてきました。
- 海外FXならMT4/MT5を開くだけで「気配値表示ウインドウ」にすでに銘柄として並んでいるのです。
つまり、MT4/MT5アカウントが開設されればその場ですぐに何種類もの貴金属がトレードできるということです。
MT4/MT5のことを説明しましたが、iForexのプラットフォームでもログインすれば貴金属は選べるようになっています。
iForexもわざわざ別のアカウントを新規で作る必要はありません。
次のメリット・デメリットで詳しくみていきましょう。
【完全版】MT4(メタトレーダー4)のダウンロード・インストール方法
【完全版】MT4(メタトレーダー4)の 操作方法 ~初心者編~
【完全版】MT4(メタトレーダー4)の 操作方法 ~レベルアップ編~
海外FXで貴金属取引するメリットとは?海外FXでの成功事例

- レバレッジの活用
貴金属CFDトレードはレバレッジを活用することで、少ない資金で大きなポジションを持つことが可能です。
これにより、投資効率が向上し、大きな利益を狙えます 。 - 24時間取引
貴金属市場は24時間開いているため、いつでも取引が可能です。
これにより、投資機会を逃さずに柔軟なトレードができます 。 - ヘッジ手段としての利用
貴金属はインフレーションや経済不安時に価値を保ちやすく、ポートフォリオのヘッジ手段として有効です 。 - 多様な取引ツール
テクニカル指標やトレーディングプラットフォームを活用することで、戦略的なトレードが可能です 。
海外FXトレーダーも過去に貴金属取引を成功させています。
では、トレーダーのつぶやき(ポスト)も見てみましょう。
海外FXで気になる貴金属をすぐにトレードできるのはすごく良いです。
とはいえ、通貨ペアでの利益と同じように出金はこまめにするのが先輩トレーダーの教えのようですね。
この国内業者さんを悪くいう意味ではないです。
それにしても、海外業者が楽ちんだという実感がこもっていますね。
【最新・徹底比較】国内ノックアウトオプションと海外FXどちらを選ぶ?
【どっち選ぶ?】XM(海外FX)とFXTF(国内FX)を丸裸にして徹底比較!
【改正情報あり】国内FXと海外FXの納税の違い
海外FXで貴金属取引するデメリットとは?トレーダーのつぶやきも

海外FXで貴金属を取引するときには「デメリット」も知っておきましょう。
基本的に、大体の市況を知って無茶なロットをかけなければ避けられるリスクしかありません。
- 高リスク
海外FXのハイレバレッジを使うことで、利益だけでなく損失も大きくなるリスクがあります。
特に市場が急変した場合、資金を失う可能性が高まります。 - スプレッドと手数料
貴金属CFDの取引では、スプレッドが広めになります。
そのほか手数料が発生することがあります。
これらのコストが利益を圧迫することがあります。 - 市場のボラティリティ
貴金属市場は他の市場と比較してボラティリティが高いことがあります。
価格変動が大きくなる時期や経済ニュースに注意したほうが良いです。
価格予測が難しい銘柄の場合は、特にリスク管理が重要です。 - 規制の違い
各国で規制が異なります。
取引を行う際にはそれぞれの法規制を理解し、遵守する必要があります。
海外FXではレバレッジも1000倍などトレードしやすい環境となっています。 - 現物は手に入らない
ゴールドをトレードしてすごく儲かってもその金額ぶんのゴールドに変えることができません。
コーヒーも原油も手に入れることはできません。
あくまで金額だけをトレード対象にするからです。
トレーダーには国内派と海外派がいます。
スプレッドが広いことは熟知しておいたほうが良さそうです。
損失が出たらいったん離れるのは正解ですね。
金、銀、銅:海外FXで取引する方法

お待たせしました。
海外FXでの取引の方法・手順をTitan FXの画面で解説します。
※MT4/MT5を使うのでXMも同じです。
貴金属トレード基礎知識
FXと比べて貴金属はスプレッドが広いです。
そこで必要証拠金をあらかじめ知っておくと、一瞬でゼロカットのような悲劇を避けることができます。
具体的には、持ちたいロットを決めてから必要証拠金を出して、それよりも多めのお金を口座に入金しておき準備完了です。
現在の価格はチャートを開いて大体のところを見ます。
あとはスプレッド表を見て口座入金額を決めましょう。
体感としてはTitan FXの貴金属がやりやすいと感じていますので、Titan FXのスプレッド表のリンクを載せておきます。
貴金属 (メタル) 取引|スプレッド (TITAN FX)
海外FXは為替でもスプレッドが広めといわれますが、それでもドル円はマイクロ口座で1pips台です。
しかし貴金属はすべて2pips以上あり、うっかりポジションを持ちすぎるとすぐに大きなマイナスになってしまいます。
貴金属トレードの前にはこれらの注意点を押さえておきましょう。
海外FXのプラットフォームで貴金属を取引する際の手順
MT4/MT5で解説します。
貴金属の名前を選んでチャート表示させたら、あとは為替と同じです。

- チャートを表示させる
- 左側のメニュー「気配値表示」からトレードする銘柄を選ぶ
- 売りか買いを決めてトレードする
※もし銘柄が出ていないなら、「気配値表示」のところを右クリックして別ウィンドウメニューを出します。
そこに「銘柄一覧」があるので探してダブルクリックしましょう。
選べるようになります。
貴金属銘柄名「記号」一覧
以前は銅がない業者もありましたが、今は「Titan FX」も「XM」もどこでもできるようになりました。
また「Copper」とだけ書いてある場合は大手業者では対ドルの値となっています。
つまり、「Copper」なら「銅/米ドル」の値なわけです。
銘柄 | 記号 | メモ |
---|---|---|
金 | XAUUSD | XAUJPYあり |
銀 | XAGUSD | – |
銅 | Copper | – |
プラチナ | XPTUSD | – |
パラジウム | XPDUSD | – |
シルバー・銅などは取引するトレーダーもゴールドよりは少ないため【対円がない】ことがあります。
ここではパラジウムも入れました。
一度チャートを開いてみるとわかりますが、スプレッドが桁違いに広がります。
せっかく上がるか下がるかを当てていても、利益になるまでに時間がかかり少しの値動きでストップロスやゼロカットに引っかかり損失の可能性が高いです。
資金が増えてから、または自信がついてからやるようにするのをおすすめします。
貴金属取引を成功させるための海外FX活用術

海外FXでは、貴金属の取引はCFDというのをやればいいとわかりました。
次に成功への道を探ってみましょう。
先輩トレーダーがよくやっている方法などを見るとこうなっています。
- ドル円やユーロドルのヘッジとして
- チャンス時期を逃さないため
ヘッジとして
ヘッジ(Hedge)の言葉の意味としては「回避」となります。
ヘッジとは損失を少なくするためにメインの銘柄と反対にトレードすることです。
両建てがわかりやすいと思います。
両建てならAという商品を買っているけど下がったら損失だけになってしまうので、それを回避するためにAの売りポジションも同時に持つことになります。
為替ポジションのヘッジとして貴金属を持つわけです。
貴金属取引を為替のヘッジに使うには以下のようにします。
- ドル円買いポジションを守りたい
- ドルと逆に動くと言われるゴールドの買いを同時に持つ
実はこのテクニックは、ファンダメンタル面も見る必要があるので少し上級者向けです。
問題は、資金がドル円だけの場合と比べて2倍以上使ってしまうことです。
なぜなら、同じくらいのボリュームのポジションを2つを同時に持たなくてはならないからです。
そこで海外FXのハイレバレッジの口座を使うことで、ヘッジ戦略も少額から行え資金効率アップにつながるのです。
ドルについては米国の金利の上下を見ておかなくてはなりません。
基本的に金利が上がればドルの価格も上がっていくからです。
ドルと逆方向に動くとされるゴールドは、世界各国が一生懸命買っているのかどうかなどを見ます。
ファンダメンタルの知識もそのうち必要になってくるので、こちらの記事もぜひ読んでおいてください。
ブックマークしておくだけでも安心ですよ。
ファンダメンタルに経済知識は不要?【そもそも】を知ってヘッドラインを読みこなす
【ファンダメンタルズ】金融政策と財政政策は、簡単にトレードに使える!
最新は全て違う!【ファンダメンタルズ】勝率を上げるための5つの指標とは?
知識コーナー・価格はいつ変わる?

最初のほうでは入門しやすいようにすぐトレードできる案内をしました。
ここでは、貴金属それぞれのファンダメンタルについて基本を解説しておきます。
何も知らなくても価格差だけを見てトレードできるのですが、それでも基礎知識はあったほうが良いですよね。
ゴールド(金)

他にはインドで結婚ブームが起きたときに一時的に買われたことがありました。
装飾品を買う風習があるそうです。
買われるということは価格が上がるということです。
主な取引所
- ニューヨーク商品取引所(NYMEX)
- ロンドン金属取引所(LME)
- 上海黄金交易所(SGE)
※過去にはロコ・ロンドンといってロンドンでの受け渡し価格が主に使われていました。
今はニューヨークの価格を見ることが増えてきています。
原油価格もNYMEXで出しています。
価格要因
- 経済や政治の不安定が高まると、貨幣を信じられなくなるのでゴールドの需要が増えます。
- インフレ率が上昇すると、ゴールドの価格も上がりやすいです。
- 金利要因もあります。金利が低下すると、ゴールドの保有コストが低くなるため価格が上昇します。
- 米ドルの価値が下がると、ゴールドの価格が上昇しやすいです。
- 中央銀行のゴールド買い入れや売却が価格に影響を与え、たくさん買われて供給が減れば価格は上がります。
※これらの価格要因は必ずではないですが基本はこう考えるのです。
シルバー(銀)

ゴールド同様、アクセサリーの需要もありますがそれは多くありません。
やはり、工業用など特別にシルバーでなくてはならない用途が多いです。
主な取引所
- ニューヨーク商品取引所(NYMEX)
- ロンドン金属取引所(LME)
- 上海白銀交易所(SSGE)
- 東京商品取引所(TOCOM)
価格要因
- 産業需要として電子機器、太陽光パネル、医療機器などでの使用が増えると価格が上昇しやすいです。
- 経済成長が進むと、産業用途でのシルバー需要が増加する傾向あります。
- ゴールド同様、インフレ率や金利動向が価格に影響を与えます。
- 投資家がゴールドばかり持っているのも不安になり、シルバーが選ばれることがあります。
- 鉱山の生産量やリサイクル量が価格に影響します。
リサイクル量までは調べている暇がないという人もいると思います。
そういうときは、チャートを毎日見ているだけでも「何かあったな」とわかることがあります。
まずはゴールドをチェックしておいて、同じように上下するのかどうかなどを観察することから始めましょう。
銅(コッパー・カッパー)

銅(Copper)は中国が工業用や建築用に大量に使い、世界のAI人気もあり価格がどんどん上昇しています。
主な取引所
- ロンドン金属取引所(LME)
- ニューヨーク商品取引所(COMEX)
- 上海期貨交易所(SHFE)
価格要因
- 経済成長が進むと、建設や製造業での銅需要が増加すれば価格が上がります。
- 特に新興国でのインフラ投資が銅の需要を押し上げます。
- 鉱山の生産状況、労働争議、地政学的リスクが供給に影響を与えます。
- 特に米ドルの価値が下がると、銅の価格が上昇がちです。
- LMEやその他の主要取引所の在庫量が価格に影響します。
銅についても鉱山などの深い事情を調べる暇がないと思うかもしれません。
その場合は、ゴールドと同じように経済指標や各国の金利政策を見ておけば大体流れが掴めるようになります。
見る経済指標もドルやユーロと同じですから、慣れれば得意なトレードの一つになっているかもしれません。
まとめ

2000年代になると電気自動車が現実のものとなり、それまでガソリン車の媒体として重要な物質だったプラチナの人気が急落しました。
そもそもプラチナは、ゴールドよりも産出量が少ないので希少価値もあったのです。
しかし、プラチナの座はパラジウムや銅などに奪われてしまいました。
時代の移り変わりを見つつ貴金属トレードを楽しめると良いですね。
貴金属FXの取引を成功させるためには、信頼できる海外ブローカーを選びレバレッジを適切に活用することが重要です。
「ゴールド」「シルバー」「銅」の取引所としてCOMEXやLMEが主要であり、それぞれの価格は中央銀行の政策・産業需要・経済動向などによって左右されます。
また、テクニカル分析やファンダメンタル分析を活用しリスク管理を徹底することで、効率的な取引が可能になります。
デモ口座での練習も推奨されます。
これらのポイントを押さえ、貴金属取引の成功を目指しましょう。