株式のように「配当を貰う」のと同じような考えで良かったのですが、アフターコロナを過ぎてしまうとどうも古いようです。
今回は、豪ドルの最近の特徴と豪ドルトレードでハイリターンを狙っていく方法についてお伝えしていきます。
超ハイレバレッジの海外FXで、通貨の特徴を理解して大きなリターンを目指しましょう。
・豪ドルでハイリターンを狙う方法
もくじ
もはや豪ドルのスワップトレードでは稼げない実情
政策金利が高ければスワップポイントもたくさん貰えます。
政策金利の歴史を整理しましょう。
オーストラリアの政策金利
豪ドルよりも米ドルのほうが「高金利通貨」になってしまった利上げの続いた2022年。
それでも、地政学的なリスクと遠いことなどで「それなりの金利を受け取れて割と安心してもっていられる通貨」です。
これは、最近のオーストラリアの政策金利の動きを見ていけばよくわかります。
【2008年ごろ】
オーストラリアの政策金利→「7.25%」という高さを誇っていました。
アメリカの政策金利(FF金利)→「2.00%」ですから圧倒的な差です。
【2014年ごろ】
オーストラリアの政策金利→「2.00%」
アメリカの政策金利(FF金利)→「0.25%」
オーストラリアは7.25%から2.00%というとかなりの利下げの幅になっています。
それでもアメリカの金利の8倍はあったのです。
【2018年1月】
両国の金利逆転の前段階として、同じ1.50%になりました。
ここから逆転がはじまり、アメリカが利上げを続けていく中で、オーストラリは政策金利を維持。
【2019年】
アメリカ→段階的な利上げを始めました。
オーストラリア→2019年6月から利下げをスタートさせました。
【2020年3月】
「過去最低となる0.25%」まで利下げを行いました。
この時点で金利についてはまったく期待できない「低金利通貨」の一員となりました。
※豪政策金利の推移 https://www.gaitame.com/markets/seisakukinri/aus.html
※米政策金利の推移 https://www.gaitame.com/markets/seisakukinri/newyork.html
【2020年11月】
さらにRBA(オーストラリア準備銀行)は、2020年11月に過去最低となる0.25%の政策金利をさらに0.15ポイント引き下げ、「0.10%」としています。
2020年になってアメリカと同じ水準になっていたオーストラリアの政策金利は、結局アメリカよりも低くなってしまいました。
少し利上げしたくらいでは追いつかないという状況になりました。
【2022年7月】
1.36%に利上げを再開しています。
この年は、2月からウクライナ危機(ロシアによる戦争?)がはじまっているのと、それも理由になって世界的にインフレが進行したためにオーストラリア中銀も一気に0.5%の利上げをしました。
通常、0.25%ずつ上げるのが一般的ですので強気な政策といえます。
最低の0.1%だった2020年12月と比べると0.4%上がっています。
そして、2022年にはアメリカも再び利上げをし5月の段階で1.50~1.75%となりました。
少し間が埋まりましたが、まだアメリカよりも低金利です。
スワップポイントだけを受け取るのが目的の「キャリートレード」は、未だに情報量も金利も多い米ドルのほうが良いという状況です。
・これまでのFX教材やFX業者の宣伝にあるような豪ドルトレードでは、
稼げなくなっているのです。
海外の大手FXのスワップポイント
豪ドルはメジャー通貨です。
豪ドルの通貨ペアを扱っていないというFX業者はないでしょう。
どこでも取引は可能です。
それでは、実際に豪ドルを扱った場合のスワップポイントはどのくらいになるのでしょうか?
海外FXで日本人トレーダーから圧倒的な支持を受けている海外FX業者大手の「XM」(XM Trading)のスワップポイントを確認してみましょう。
「豪ドル/米ドル」(AUD/USD)で1Lot(10万通貨)を保有した際のスワップポイント
- 買い → 「マイナス266.25円」
- 売り → 「マイナス165.25円」
ショートポジション(豪ドル売り、米ドル買い)の方がマイナススワップは小さくなるものの、ロングでもショートでもスワップポイントはマイナスです。
【「ユーロ/豪ドル」(EUR/USD)で1Lot(10万通貨)を保有した際のスワップポイント】
- 買い → 「マイナス582.84円」
- 売り → 「マイナス353.57円」
※XMには「スワップ計算機」が用意され、誰でも簡単にスワップポイントを確認することができます。
各通貨の国の政策金利が変わった後などは、必ずスワップポイントを確認するようにしましょう。
(今回ご紹介したスワップポイントは執筆当時の値です。)
スワップ計算機の場所とスワップ戦略
ここには他にも計算ツールがそろっています。(通貨換算、証拠金計算、ピップ値計算など)
ドルストレートよりも、ユーロが絡んできた場合の方がスワップポイントは大きくなります。
しかし、ロングでもショートでもマイナススワップが大きいのが特徴です。
(ユーロ/豪ドルで売買をした場合)
つまり(2022年時点では)、豪ドルでは「スワップトレードはできない」ということです。
豪ドルのポジションをたくさん保有していれば、それだけで利息を稼げた時代は終わりました。
豪ドルのポジションは、ロングでもショートであっても中・長期で保有するのはリスクがあります。
今後、豪ドルトレードで稼いでいくためにはマイナススワップに注意しながら「為替差益」を狙っていく必要があるということです。
次にスプレッドの狭さに定評がある大手FX業者「Axiory」のスワップポイントでも、二つの通貨ペアについて比較してみましょう。
【「豪ドル/米ドル」(AUD/USD)で1Lot(10万通貨)を保有した際のスワップポイント】
- 買い → 「マイナス372.02円」
- 売り → 「マイナス185.13円」
【「ユーロ/豪ドル」(EUR/USD)で1Lot(10万通貨)を保有した際のスワップポイント】
- 買い → 「マイナス374.97円」
- 売り → 「マイナス96.39円」
・豪ドル/米ドルであれば、XMの方が有利です。
ただし、あくまでもスワップポイントは変動制なので取引する際は公式サイトで数値を確認してください。
スワップポイントは会員ページで公表していますので、中長期トレードの前には必ず見る習慣にしましょう。
豪ドルは積極的に為替差益を狙っていって稼ぐ
コロナ禍でも2ヶ月で戻すことができた豪ドルの強さ
政策金利を連続して下げなくてはならない局面があっても、決して通貨は下落していません。
むしろ、豪ドルの回復は驚異的なものがありました。
2019年12月時点、つまりコロナ禍以前の豪ドル/米ドルは「1豪ドル0.6978ドル」をつけていました。
ここから、記録的な熱波の到来による大規模森林火災とコロナ禍の影響で2020年3月中旬には「0.5799ドル」と急落しています。
注目すべきはこの後の回復振りです。
・5月には「0.6969ドル」まで上昇
・8月には「0.7375ドル」とコロナ禍以前よりも高値をつける
3月から5月までの2ヶ月で為替レートを戻すだけの力が豪ドルにはあるということです。
オーストラリアは資源国として有名です。
鉄鉱石や金の価格が上昇、アジア向けの資源輸出が好調だったのです。
また、液化天然ガスについてはカタールを抜いて世界一の産出国となっています。
オーストラリア経済は、中国の天然資源需要によって大きく変動します。
この繋がりが豪ドルの下値を支えているといっても過言ではありません。
2008年の世界経済危機の際には経済大国で唯一オーストラリアだけがリセッション(景気後退)を回避しています。
これら底力の強さは、どの国も必要とする天然資源が豊富にあるという他国に簡単に真似できないオーストラリア独自の特徴からきています。
これだけ豊かなのに、先進国のように政策金利を長い間下げずにいられて資金が世界から集まってきたのも良かったのでしょう。
そういった経済的な歴史も豪ドルの信頼性を高めているといえます。
豪ドルはコロナ禍で世界的に厳しい状態に陥っている中、底値をつけ順調に上がってきました。
そうなるとかなりレンジを絞って売買していくことができるのではないでしょうか。
ちなみに、対米ドルでの底値は2020年3月の「0.5799ドル」ラインです。
その後はV字に回復し、2022年までのサポートは0.68ドル前後となっています。
ここが守られる前提でデイトレードをしても面白そうですね。
それから、2022年以降は順次利上げのようですので、豪ドル/円の通貨ペアのロングでうまくいく可能性もあります。
今のところ日本円は弱いままです。
ただし、元総理は日銀の政策にも影響を与えていたとのことですので、いなくなってから日銀がどう動くかは未知数です。
円の動向に最新の注意を払ってトレードしましょう。
もみ合いのレンジ相場では逆張りも有効
超ハイレバレッジを効かせられる海外FXでは順張りが基本で逆張りはNGです。
(超高速な秒スキャを除く)
【近年のGDPまとめ】
豪ドルでの名目GDPです。(単位:10億オーストラリアドル)
2019:1993.95
2020:1965.92
2021:2172.57
2022(4月時点):2382.61
一時、GDPは厳しくなるかと思われましたが2021年から持ち直しています。
豪ドル/米ドルは2020年からもみ合っていましたが、2022年にロシアがウクライナに侵攻したころから下がっています。
※中国はオーストラリア産の大麦に高い関税を上乗せして輸入を制限し始め、オーストラリアは12月16日に世界貿易機関(WTO)に提訴しています。
中国はその他のオーストラリア主要産品にも輸入制限措置を行っており、中国とオーストラリアの関係は緊迫化しています。
※2021年3月、コロナも一年過ぎた頃、感染防止対策も世界で指折りの優秀さを見せたオーストラリアでは、前年の第4四半期がGDPの前期比、前年比ともにプラスに戻っています。
さすがの強さです。
「第4四半期の豪GDPは前期比3.1%増、予想大幅に上回る」
トレードスタイルとしては「スキャルピング」「デイトレード」といったように、その日のうちに決済してしまうのがおすすめです。
※スキャルピングとデイトレードに最適な海外FXもチェックしておきましょう。
短い期間の予想であれば、ファンダメンタルズ要素よりもテクニカル分析の方が重要になってきます。
MT4やMT5といったトレードプラットフォームを利用していくうえで、買われ過ぎや売られ過ぎといった指標となるオシレーター系のインジケーターが威力を発揮してくるはずです。
1Lot(10万通貨)で、1pipsの変動がおよそ千円なので、10Lot(100万通貨)のショートポジションで50pips下落すれば、50万円の含み益です(スプレッドは除く)。
もみ合いの場合は、利益確定や損切りの幅は狭めて売買していくことがポイントです。
50pipsくらいの変動で、利益確定していくのがいいのではないでしょうか。
「レジスタンスライン」「サポートライン」をブレイクするようだったら、すぐに損切りしましょう。
損切りできないと為替差益による含み損が広がっていき強制ロスカットになってしまう可能性があることと、マイナススワップは毎日積み上がるというダブルパンチを食らってしまいます。
ファンダメンタルズ要素の情報収集を怠ることなく何かしらのサプライズが発生し、ヘッドニュースが流れた際には迅速に対応すべきです。
注意すべきは、「中国との関係」「RBAの利上げ・利下げ」といった項目になってくるでしょう。
売買の回数が増えるほど利益も積み上がっていきます。
しかも、寝ている間や本業や家事で忙しい中でも取り引きを繰り返してくれるのでとても有効です。
またもみ合いが続いている間は、「レンジの上にきたら売り下で買い」ということを自動的に繰り返してくれるEAも有効です。
このようなEAを自由に利用できるという点も海外FXの大きなメリットです。
国内FXでもシステムトレードに対応できるFX業者はありますが、独自のシステムトレードだけに制限されており取引が限定的なので海外FXの方が利益を出しやすい環境です。
※EAの意味を知っておこう
チャンスがきたら超ハイレバレッジでポジションを増やす
上昇トレンドになったら、ここはしっかり順張りして乗っかっていきたいところです。
現状の政策金利の水準・GDPの結果で1豪ドル0.75ドルラインなので、ここから「政策金利が上がる」「景気が回復する」といったポジティブな要素が加わることで豪ドルの急騰も充分に考えられます。
フィリップ・ロウRBA総裁の今後の利上げについての見解は、
- 「高い失業率を抑えることが先決」
- 「インフレ目標の2.0%~3.0%を持続的に達成できる段階」
- 「3年間は利上げの予定はない」
とのことです。
利上げ時期が早まれば間違いなく豪ドルの上昇トレンドは強まるので、ここは一番の注目です。
現状として失業率は8.0%ほどまで上昇するだろうという見通しの中で、2022年までには6.0%まで引き下げる方針です。
ここまでは、雇用面重視の金融政策になっていくのでしょう。
やはり、ちょうど2023年辺りが利上げのタイミングになってきそうです。
コロナワクチンの効果によって経済状況も変わってきますので、もしかするとこの時期が早まってくる可能性もあります。
※2021年4月までにオーストリアドル/円が上昇、デイトレとスイングでいいトレードが出来た人も多かったのではないでしょうか。
4月にはオーストラリア中銀も緩和策を維持しつつインフレ期待が上昇していることから、景気回復が順調にすすんでいるという声明が出ています。
※豪中銀の声明(2021年4月6日)
※ファンダメンタルの読み方を知りたいなら
【具体的なハイリターンを狙ったトレード方法】
XMであればボーナスが充実しているので、入金額よりもさらに多くの有効証拠金で取引できかなり有利です。
XMの「1000倍」という超ハイレバレッジを効かせれば、1Lot(10万通貨)の必要証拠金は「8,868円」(1豪ドル0.76227ドル、1米ドル103.307円の場合)です。
少なくても5,000ドル(およそ50万円)までは入金ボーナスがあります。
最初の500ドルの入金は「100%入金ボーナス」の対象になりますから、ボーナスの付与は500ドルです。
つまり、有効証拠金は「倍の1,000ドル」になるということです。
後の4,500ドルに対しては「20%入金ボーナス」の対象ですから、900ドルのボーナスが付与されます。
※ボーナスは使い方を間違えないように!
※この有効証拠金だと計算上では72Lot(720万通貨)が保有できます。
レバレッジ1000倍ということは、有効証拠金が6,400ドルあると5,683,200ドル(およそ5億7千万円)の取引ができるということになるからです。
これが1豪ドル0.78ドルまで上昇すると177.3pipsの利幅なので、これだけでも単純計算で「12,765,000円」という利益になります。
トレンドが強ければ1豪ドル0.80ドルまでの上昇は充分にあり得ます。
(こうなると、377.3pipsの利幅で「27,165,000円」の為替差益です。)
こういった夢のあるのが海外FXの大きな魅力でしょう。
・夢のある利益額を稼ぎ出すことも可能!
ハイリターンの逆が心配【解決します】
一方、逆に相場が動いた場合にどれくらいの損失になるのか?といった心配もあります。
これだけのレバレッジを効かせているので、逆に動くとあっという間に含み損が膨らみ証拠金維持率が100%を下回ってきます。
【XMの場合】ロスカット水準が証拠金維持率20%で設定されています。
⇒そこまで下がってくると強制ロスカットになります。
一気に動くと一瞬で強制ロスカットを下回ってしまい、ロスカットが間に合わず証拠金がマイナスになる可能性があります。
理由は、XMは「ゼロカットシステム」を導入しているからです。
有効証拠金のマイナス分はXMが負担してくれるのでリセットされます。
この仕組みは国内FXにはない、海外FXの大きなメリットの一つです。
(口座資金ゼロになる前に強制ロスカットされる場合もあります。いずれにしてもトレーダーが借金を背負うことはありません。)
つまり、「2,700万円勝つ可能性がありつつ、負けても最大で資金の50万円」ということです。
かなりのギャンブルトレードになってしまいますが、サポートまで下がってから再び豪ドルの上昇トレンドが強まった場合は勝負できる環境だと考えられます。
もみ合いの中では、上昇と下落を繰り返すのでロスカットされるリスクが高まりますが、一方的なトレンドが発生した際には絶好のチャンスです。
この場合は、大きな為替差益が期待できるので多少のマイナススワップは目をつむります。
実際にレバレッジが1000倍から50倍に下がってしまうと、あっという間に証拠金維持率が20%を割り込みロスカットになります。
この辺りの情報は常に確認しておきましょう。
・それはゼロカットシステムがあるから
・ただし利益を出せるようにがんばろう
※ゼロカットの意味とは
まとめ
中国との貿易関係が破綻した場合は、一気に下値を探る動きになります。
すでに黄色信号が点っている状態ですが、赤信号に変わった場合は下落トレンド発生の可能性が高くなります。
どちらにせよ2023年までの期間の中でハイリターンを狙えるチャンスが到来しますので、ここを逃さずに参加していきましょう。
※(2022年7月補足):中国が資源を売ってくれなくてもオーストラリアは自国で調達できるため、中国と少しくらい揉めても強いことがあります。
オーストラリアは豊かな資源国なのだというところがポイントです。
これは今後長く続く特徴となるでしょう。
また、ロシアのウクライナ侵攻に対しても基本的には強いのがオーストラリアです。
欧州のようにロシアからパイプを伝ったガスを購入するわけでもなく、エネルギーが自国で調達できています。
ただし、他の先進国があまりにも疲弊した場合は「全然平気」というわけにもいかなくなるので、戦争の行く末は注視しておきましょう。
・トレンドが出たら一気に攻めたいところ
・政治動向にはあまり振られない国だが、それでも見ておく必要はある