「優秀なEAは高額だろうな」
「怪しい業者のEAを使うのは怖い」
こんな不安があります。
でも、MT4/MT5の提供企業であるメタクオーツ社のフォーラムは怪しくありません。
世界中のトレーダーが有料・無料で自作のEAを提供してくれています。
その中には無料なのに優秀なEAもあるのです。
・MQL5の会員になるには
・MQL5でEAを探す手順
・EAを選ぶポイント
・EA運転方法
・その他リンク
もくじ
EAとは
EAとは「ExpertAdvisor」の略で、みんな「いーえー」と呼んでいます。
私たちトレーダーとEAの関係を図にすると上のようになります。
MT4/MT5をパソコンに入れて、そのMT4/MT5の中にEAを組み入れるのです。
そして、MT4/MT5を立ち上げてからEAの操作をするとEAが動き始めます。
自動でFX売買をスタートしてくれ、止まる条件に合致するか手動で止めるまで売買を続けます。
ここで心配になるのが、「うちのPCで動かしていて安定的にトレードをしてくれるのかな?」ということです。
この不安を払拭してくれるのが「VPS」の存在です。
EAの細かい話の前に説明しておきます。
「VPS」とは
下のほうに良い無料EAの見つけ方を書きますがその前にVPSを知っておきましょう。
海外FXでは簡単に導入できます。
いったい何のことでしょうか?
上の図ではトレーダーの家でPCの操作だけをしています。
そして、実際にMT4/MT5内のEAを動かすのはどこか別の場所のサーバーであるVPSというわけです。
これを見るとできるだけ安心できるVPSが良さそうですね。
それについては「VPSの導入方法」で書きます。
VPSは「Virtual Private Server」の略です。
意味もそのままで「バーチャルでプライベートなサーバー」です。
どこかでEA用のサーバーを借りて使うということです。
MT4/MT5はトレーダーの持つパソコンで動いているので、その中に入れたEAもパソコンの中で動きます。
すると、パソコンの電源を止めてしまうとEAも止まってしまいます。
トレーダーの代わりに24時間、市場を監視して自動売買して欲しいのにこれでは意味がありません。
そこで、どこかで24時間動いているサーバーを借りて自分のEAを稼働し続ける必要が出てきます。
⇒そのサーバーが「VPS」です。
EAを使うトレーダーのほとんどが使っています。
初心者にもおすすめしたいです。
ハードルが高そうに感じますが、XMやTitan FXが提供するVPSなら導入はそこまで大変ではないです。
VPSは必ず必要?
こちらはXMのVPS登録ページです。
口座を持っていれば導入できます。
これはTitan FXのVPS導入ページです。
せっかくのEAですからトラブルなしに稼働させておきたいと思うものです。
VPSはバーチャルといえどもサーバーを借りるわけですから料金が心配です。
でも、最近は大手海外FXでは自前のVPSをトレーダーに提供してくれています。
結果として金銭的な負担を最小限にして利用することができるのです。
条件を満たせば無料で使うことも可能です。
※MT4/MT5が使いやすくてスプレッドの狭いトレードもできるXMとTitan FX
XMの評判ってどう?9年使い続けてわかったXM Tradingのチートとは?
TITAN FX(タイタンFX)の評判ってどう?モットーが「丸出し」とは?
VPSを使うメリット
- 24時間EAを動かせる
- 自宅が停電しても動く
- 一般用のパソコンよりも安定して動く
一応、Mac用のMT4/MT5はあるけれどやっぱり使いにくいしトラブルが起きたときに対処法もあまり検索で出てこないのが現実です。
でも、VPSならサーバー内でMT4/MT5が動いているわけなのでMacだとか考えなくても良いところも良いですね。
また、個人用のパソコンのスペックは限られています。
その点業者が用意した大きくて高品質なサーバーで動いてくれるのなら動作も安定しているはずです。
とにかく自宅のPCを24時間何日もつけっぱなしというのは現実的ではありません。
電気代やPCへの負担、もしワンルームで暮らしているなら寝ている間のファンの音など思わぬ困りごとが出てきます。
稼ぐために動かしたいEAなのにPCの負担が大きくて故障してしまうかもしれません。
VPSを使うデメリット
良い事ばかりのVPSですがデメリットも見ておきましょう。
- 一から探そうとすると路頭に迷う
- 価格の高いものがある
- 運が悪いと粗悪なVPSにひっかかる
重要なデメリットとして「月額費用」があげられます。
ずっと動かしてもらうのですから毎月使用料を払い続ける必要があるわけです。
※ゲームのEAというサーバーがありますがFXでは使いません。
VPSの導入方法
説明の順番が逆かなと思いつつVPSから解説します。
VPSのことがわかったら無料EAを入手して使ってみましょう。
ここでは大手海外FX業者である「XM」と「Titan FX」のVPSのみ書いていきます。
XM専用VPS導入方法
XMのVPSはBeeksFX社製です。
口座開設をした後に手続きをするのが簡単で、無料条件を満たした後ならベストです。
- 会員エリアにログイン
- このURL「https://www.xmtrading.com/jp/vps」がVPS入り口
- 右側の「会員エリアからリクエスト」をクリックするとメールが送られてくる
- メールにあるURLをクリックして手順にしたがって導入
XMからのメールは、たまに迷惑メールに振り分けられてしまうことがあるので気を付けてチェックしましょう。
無料条件は比較的シンプルで初心者でもしばらくしてトレードに慣れればすぐに達成できます。
口座残高 | その他条件 | 有料・無料 |
---|---|---|
1,000USD相当以上 | 一か月最低往復5スタンダードロットの取引 または 往復500マイクロロットの取引 | 無料 |
条件満たず | 条件満たず | 月額28USD |
※月額手数料は毎月1日にMT4/MT5口座から自動的に引き落とし。
複数の口座を持っている場合、連絡用のEメールアドレスは全て同じものにしましょう。
Titan FX専用VPS導入方法
Titan FXのVPSの会社はBeeksFXというところです。
世界的にも信頼度が高いところです。
- クライエントキャビネット(会員ページ)にログイン
- 左メニューの「VPS」をクリック
- 右側の「サインアップはこちらから。キャンセルはいつでも簡単」をクリック
- 条件にあう口座を選んで最後に「VPSの使用を開始します」ページの下の「サインアップ」をクリック
以上が手順です。
- 口座に入っている資金によって無料になりますが基本的には月額がかかります
- 口座残高が3,000円以上でないとVPSが使えません
- この場合は月額料金を払っても条件に満たないので使わせてもらえません
- 本人確認がまだのアカウントもVPSは使えません
その他の条件はこちらです。
口座残高 | 取引額 | 有料・無料 |
---|---|---|
3,000円以上の口座がいくつかある(全口座残高が60万円以上) | 過去30日間で5ロット以上の取引 | 無料 |
3,000円以上の口座が1つある(全口座残高が60万円以上) | 過去30日間で5ロット以上の取引 | 3,000円~(日割り計算) |
全口座残高が60万円以上 | 過去30日間で5ロット以上の取引がない | 3,000円~(日割り計算) |
この表では初心者の方にはわかりにくいところがあります。
それは「口座の数」です。
実は海外FXではほとんどの業者で1アカウントにつき複数の違う性質の口座を持つことができます。
例えば、「XMで口座開設をしたときにマイクロ口座を選んだけど、そのあと会員エリアで極口座など違う種類の口座を選ぶメニューがあって、選ぶことができた。結果としていくつもの口座を持つことができた」ということができるのです。
一人のアカウントで口座をいくつも持てることについては、過去記事で詳しく書いていますので先に読んでおいてください。
※口座っていくつもあるの?
海外FXの【追加口座】ってなに?もう一度本人確認するの?
TITAN FX(タイタンFX)の評判ってどう?モットーが「丸出し」とは?
【新登場!XMのKIWAMI極口座】スプレッドが狭いのに取引手数料なし
海外FXでEAを使うには
MT4/MT5に組み込めるEAはMQL5で無料のものがみつかります。
それをダウンロード、使いたい口座のMT4/MT5にログインして組み込めばあとはスタートボタンを押すだけです。
海外FX業者のMT4/MT5・EA導入のやり方
海外FXでは人気業者のほとんどが取引プラットフォームにMT4/MT5を使っています。
ご存じの方もいるかもしれませんが、メタクオーツ社の無料プラットフォームです。
無料・有料EAは世界の有志トレーダーがメタクオーツ社のフォーラムで提供してくれているので、そこから選んで使うことができます。
フォーラムは「mql5」でメールアドレスなどで会員登録をしておくと便利です。
URLはこれです。
※MT4/MT5をはじめてダウンロードしたときに、勝手に表示されるうざいホームページがこのMQL5だったのです。
https://www.mql5.com/en
そんなに良いページだとは思いませんでしたよね。
MQL5からMT4/MT5に無料EAを導入する手順
- MQL5を開いて右上のメニューから日本語にする
- ログインする
- 会員登録がまだなら会員登録するかGoogleアカウントを使ってログインする
- 「マーケット」タブを開いて左側のメニューの「エキスパート」をクリック
- EAの絵が並んでいる真ん中あたりに「無料」タブがあるので選ぶ
- 無料の中から使いたいEAを選べばあとはMT4/MT5に入れるだけです
グーグルアカウントは海外FX専用のものを一つ作っておくといいかもしれません。
グーグルもメールアドレスを一人でいくつも持てます。
良いEAの選び方コツ
無料EAもたくさんあるので選ぶのに迷います。
一番良いのはなんといってもデモ口座で根気よく試してみることです。
いくつかの無料EAを選んだら、それぞれ同じ期間にデモでやってみて成績の良いものを選ぶのが本当です。
その前に候補の上げ方も大切です。
ポイントをいくつか挙げておきますね。
- 人気のあるものは成績もいいのでそれにする
- EAのサムネイルをクリックして出る詳細レポートのなかで「成績グラフ」が安定して右肩上がりなものを選ぶ
- 「成績グラフ」は急に下がっていたり、ガタガタしすぎていないものを選ぶ
- 安定した成績が長期間続いているものを選ぶ(1~2年以上は必要)
- 本物トレーダーのXやブログを読んでみて良い感じで取り上げられているものを選ぶ
「成績グラフ」と書きましたが、これは過去のテスト結果で「バックテスト」の結果という場合もあります。
すごくわかりやすいので、まずここがなだらかでかつ右に上がっている形かどうかを見ます。
どうしてもたまには成績が落ちるのは仕方ないのですが、それは「ドローダウン」と呼ばれてグラフが一時的に下がります。
その下がり方がひどくないものを選ぶのが賢いです。
いくら後で戻ってもドローダウンが激しいものは使いにくいしゼロカットになる危険もあります。
EAを選ぶときも欲を出さずにコツコツと堅実に稼げるものにしましょう。
それから、詳細画面ではどうしても英語表記に戻ってしまいます。
それでもGoogle翻訳などを使って面倒がらずに意味を読み取っていきましょう。
大切なお金を預けるシステムですから手抜きをするとそれなりの結果になってしまいます。
インジケーターと相場の相性なども今度書きたいと思っています。
ここでは過去記事でテクニカル分析について読んでおいてください。
インジケーターの基礎をわかっておけばEAを使うのも選ぶのも上手になっていきます。
※テストの方法はこちら
MT4でバックテストとフォワードテスト【理由から方法まで】
インジケーターとテクニカル分析についてのおすすめ記事
【一度逃げた人用】本当にわかってる?移動平均線のすべて
業者別にSMAとEMAを使い分けよう【移動平均線でテクニカル上級をめざす】
RCIはひとつのインディケータですべての期間のチャンスを示す!
【わかりみインディケータ】MACDを勝ち設定にして利益をあげる!
EAのメリット
最後になってしまいましたがEAは本当におすすめです。
本物トレーダーの方は何らかの形でよくEAを使っています。
ここでメリットを書き出してみるのでやる気を出すためにも読んでください。
次の「デメリット」のところも解決策はあるので、しっかり理解して効率的な海外FXライフを楽しみましょう。
- 感情に左右されないトレードができる
- ニューヨーク時間などFXに適した時間に寝る事ができる
- 出かけていても何をしていてもトレードしてくれる
- 初心者・知識なしでも利益が出る確率がある
- 同時に別銘柄をトレードできる
すごく便利ですよね。
初心者だしよくわからない状態でも一度MQL5のページを眺めてみましょう。
長期間のトレードになればスワップポイントも発生しますのでプラススワップの銘柄ならそれも得です。
とはいえ、マイナススワップの銘柄だとそこは監視しながら使う事になります。
EAのデメリット
- テストするのが面倒
- スイッチを入れる切るが難しい(指標や事件のときは切りたい)
- 有料だと若干へこむ
ちゃんと頑張ろうと決めれば解決できる問題ばかりかと思います。
「面倒だけどやればいい」というだけなのです。
でもここだけは重要ポイントなので必ず守ってください。
稼働させるのを休ませるかどうかは初心者でも必ずわかっておいてください。
具体的にはファンダメンタルズをある程度わかっておくということです。
それはこんなことです。
- 経済指標の大切なのと日時を知っておく
- トレードしている通貨(2つあるはず)の国と元首を知っておく
- 要人発言の意味を知っておく
- トレードしている通貨と関連国の天変地異のニュースはすぐにわかるようにしておく
幸い、トレードに関連するニュースはいち早くFX業者がニュースやアプリで教えてくれます。
MT5にはチャートの下のほうに未来の指標が出ます。
そんなに苦労はしないはずです。
ファンダメンタルについてはこの記事ですぐにわかるので今すぐ読みましょう。
【ファンダメンタルズ】金融政策と財政政策は、簡単にトレードに使える!
XMでも情報提供しています。
こちらに使い方も書いています。
まとめ
今回はEAの導入までしか書けませんでした。
書きたい事がたくさんあるので、また細かい使い方や気を付けることの記事を書きますね。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
MT4/MT5についてもしっかり学びましょう。
※MT4の使い方
【完全版】MT4(メタトレーダー4)のダウンロード・インストール方法
【完全版】MT4(メタトレーダー4)の 操作方法 ~初心者編~
【完全版】MT4(メタトレーダー4)の 操作方法 ~レベルアップ編~