【2分でわかる!】フィボナッチ・リトレースメントを使った簡単トレード法

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「フィボナッチ・リトレースメントと聞いただけで難しそう!」
「たくさんの数字とラインがあって、どれをどう使えばいいのか分からない」
「チャートのインジケーターでフィボナッチというのを見つけ、表示してはみたものの意味不明ですぐ消してしまった」

こんな人がいるかもしれませんが、フィボナッチリトレースメントはトレンドラインと同じように使えます。
今回は、数字が苦手な人にもわかるような解説をします。

今回の解説ポイント
● パッと見ただけで「使える!」と思えるざっくり解説
● フィボナッチリトレースメントとは何?初心者向けに簡単解説
● フィボナッチリトレースメントの引き方とチャート読みやりかた
● なぜフィボナッチリトレースメントがFXで使われるのか?その理由を解説
● フィボナッチリトレースメントの基本ライン:23.6%、38.2%、50%、61.8%
● フィボナッチリトレースメントを使った実際のトレード例を紹介

10秒見て!フィボナッチリトレースメントの使い方ざっくり

「フィボナッチとは?」はあとにして使い方をざっくり説明します。
これで2分以内に使えるようになります。

フィボナッチリトレースメントの使い方10秒

  1. 水平ラインだけ使えばいい
  2. 数字は2つだけ見ればいい

もう少し説明しましょう。

  • 水平ラインは「売り」「買い」のポイントとして使えます。
  • 水平ラインは「利確」「損切」のポイントとして使えます。
  • 水平ラインにそれぞれついている数字があります。
  • 数字のうち「50%」「38.2%」のついたラインを見るだけでトレードできます。

「このラインで反発するのではないか?」を予測できる確率がすごく高いので、トレードの目安になる

すごく使える場面として、価格が急に上がったり下がったりしたときです。
その後どれくらい戻るかを予測するのに便利なのです。

数字の理由などなど順に説明しますので、ゆっくり読んでいってください。

もう10秒これを見て!

フィボナッチリトレースメントのラインは、基本が4本です。
チャートで出すと、上と下に0と100が出ます。

0%

23.6%
38.2%
50%
61.8%

100%

あわせて6本です。

この謎の数字の中から使うのは、上で書いた2つだけでぜんぜん良いです。
サイトや本によって使い方がいわれますが、10年以上見ていて多くのトレーダーが使っているのが上に書いた2つです。

数字の意味は下に書きますね。
続けて読んでください。

MT4/MT5で使うには

海外FXではトレードをMT4/MT5というアプリを使います。

どうやればフィボナッチリトレースメントが使えるようになるか?
MT4/MT5を立ち上げて上のメニューをクリックすると、メニューの色が変わって描けるようになります。

あとはマウス操作で描けます。

チャートの気になるところにマウスを置いて斜めにスーッと伸ばして、次に気になるところで止めます。
そうすると勝手にその範囲を分けてラインを6本引いてくれます。

最も簡単な使い方は、値動きの激しかったところに引いて、どのラインまで戻るかを予想してトレードすることです。

※海外FXでは必ず使うMT4/MT5の説明はここがわかりやすい!
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フィボナッチ・リトレースメントとは何?初心者向けに簡単解説

フィボナッチ数というのを使うので「フィボナッチ・リトレースメント」という名前です。

フィボナッチ・リトレースメントは、難しそうに見えて実はシンプルなツールです。
相場の動きが一度落ち着いても、その後どこまで戻るかを予測・当たりをつけるのに使えるのです。
フィボナッチ数列を使って「どこで買いを入れるか」「どこで売り抜けるか」を見つけるのに役立てるのが目的なわけです。

例えば、価格が急に上がった後、ラインを見るだけで次にどこまで下がるかがなんとなく分かることが多いです。
これを使うと、相場の逆転ポイントを見つけやすくなり、無駄な損失を防ぐことができます。

ポイント
フィボナッチ・リトレースメントで一番よく使われる方法は
ラインのうちどれかを、急落・急騰のあとにどこまで戻るかの目安にする

※チャートを分析する方法や反転を見つける方法は、フィボナッチ以外にもこんなのもあります
【テクニカル分析をマスターしよう】覚えるのは2つのエッセンスだけ!
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フィボナッチリトレースメントについている数字【フィボナッチ数】の意味

むかーしから「フィボナッチ数」という数字が神秘の数字ということで使われます。
どう並んでいるかというと、前の数字を足していくだけです。

0+1=1
次は右側の2つの数字を足します。
1+1=2
こんな感じで、その次は3になります。

フィボナッチ・リトレースメントで使われている謎の数字もこの法則で出したものです。

23.6%と38.2%を足してみましょう。
答えは61.8%です。

細かく説明しませんが、ひまわりの花の真ん中に放射状に並ぶ種も、並び方の法則がフィボナッチ数に準じているという説もあります。

絵画などの美しく見える配列も、計ってみるとフィボナッチ数だとされています。
絵画だと黄金比などと呼ばれて、モナリザの顔などがそれに沿って描かれています。

0,50,100はフィボナッチ数じゃないけど?

ここで疑問なのはほかの数字です。
MT4/MT5で出すと、0,50,100のラインも出ています。
しかしフィボナッチ数ではありません。

これはチャートの上にラインを引くためと、チャート分析のために必要だからです。
0と100の位置を決めないとMT4/MT5にフィボナッチ・リトレースメントを描けないのです。

50%はFXでも株でもチャート分析ですごく重要なのです。
「半値戻し」をチェックするのはこの50%のラインです。

「半値戻し」は後で説明します。

ポイント
0と100は他のラインを描くのに基準となる
50は昔からチャート分析のために大切な数字

なぜフィボナッチリトレースメントがFXで使われるのか?その理由を解説

フィボナッチ数に当てはめることができるものが自然界にたくさんあります。
特に人が見て美しいと感じるものが多いです。

そこで、チャートも美しく分けてみれば、なにか見つかるのではないか?という発想です。

FXで使うようになった理由いろいろな説があるようです。
オカルトだから当たらないという人もいますが、それなりの理由があります。

ポイント
フィボナッチ・リトレースメントがFXや株式分析に使われる理由
それは「美しいから」笑

ポイントの話は冗談っぽくもあり、真実でもあります。
市場参加者は人間なので気になる形というのは似たようなものです。
そのうち美しいとされるものには一層惹かれます。
また、フィボナッチ数がチャート分析に使われることはみんな知っています。
みんな知っていて使っているところでチャートが反転するだろうという予想が立つのです。

フィボナッチリトレースメントの引き方

MT4/MT5の操作方法の基本は「MT4/MT5で使うには」を見てください。

では相場を分析して予想するために、どこに引くかをみていきましょう。
目的を思い出せばすぐにどの辺に引くのかの想像がつきそうです。

目的
急騰、急落の後、どこまで戻るかを知りたい

急騰、急落のときには必ず戻り売り、押し目買いということが起きます。
行き過ぎた相場に対して「安いから買おう」「上がりすぎたから売ろう」という考えの人が必ずいるからです。

まず高値と安値を見つけましょう

急騰の意味は急にすごく上がったという意味です。
急落の意味は急にすごく下がったという意味です。

どちらにしてもその後の動きのメドを知りたいのですから、そこを起点にしましょう。

高値と安値をつなぐように赤ラインを引きましょう

フィボナッチ・リトレースメントをMT4/MT5で引くのはとても簡単です。

すごく上がったときは一番高い価格から引きます。
すごく下がったときは一番安い価格から引きます。

終わりは、高い価格から引いたときは、過去の一番安い価格です。
安い価格から引いたときは、過去の一番高い価格です。

こういうのを「高値」「安値」と呼ぶのです。

赤のラインで指定して、黄色のラインを描くことになります。
高値と安値のところが100と0になりました。

23.6%、38.2%、50%、61.8%、のラインを計算して自動で引いてくれています。

ここで初心者が困るのが「高値」「安値」の決め方です。
チャートで見えている範囲の「高値」「安値」で大丈夫ですが、トレーダーによって場所が少し違ってきます。
短時間で売買する人はスキャルパーといって1分足や5分足を出しているはずです。
そんなときもチャートに見えている範囲でだいたいは予想できます。
まずはよく使う足で引いてみて感覚をつかんでいきましょう。

※足やトレード時間・トレードスタイルについてはこちら
4時間足だけ!徹底攻略【海外FXで絶対負けないための知識】
【負けても安心!】実は海外FXのスキャルピングは負けた時のリスクが小さいわけとは?
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チャート読み方・予想のしかた

では予想してみましょう。

「50%」「38.2%」で基本の予想方法ができる

「50%」「38.2%」の使い方です。
関係ないラインを消して説明します。

図を見て下さい。

上の図で、いちばん高いところからどのくらい戻るかというのを予想してみましょう。

すでに下がり始めているのですが、フィボナッチ・リトレースメントのラインには触っていませんね。

多くの市場関係者は、半値戻しといって50%まで下がるかどうかを注視しています。
ここまで買っていた人たちが利益確定すると価格は反転しやすいですが、その目安としてみんな50%くらいの下げを意識するのです。

これも理由は「みんながそうだから」のようなことになりますが、実際にトレードしていると「本当にそうだな」とわかります。

半値戻しをすると反転し、ふたたびもとの方向に行くことが多い

こんな法則がやんわりとあるので、意識されるのです。

上の図なら、50%のラインに触ったらあとは上がっていくだろうと予想するわけです。

ではなぜ38.2%も使うのでしょうか?

38.2%は50%に近いので、半値まではいかなくても戻しの力が強いと判断できるのです。
図に「けっこう戻った」と書きましたが、
状況によって、50%まで行くと予想するトレーダーもいますし、38.2%で利益確定をするトレーダーもいます。

どっちにするかは経験を積んで自分で決めるしかないのです。

※フィボナッチ・リトレースメント引きの手順ですが、この図は下から赤いラインを引いています。
しかしさかさまになっていても、38.2%のラインは61.8%のラインと同じ場所なので引き直さなくても使えます。
どうしても数字が違っていて気持ち悪いなら、引き直して使ってくださいね。

利益分割に使える

例えば、2つの売りポジションを持っていたとします。

こういうときに「利益分割」ということができます。
名前が難しそうですが大丈夫ですから、続きを読んでいきましょう。

いちばん高いところで売ったら、どこで利益確定をすればいいか悩みますね。

そんなときにフィボナッチ・リトレースメントが使えるのです。

最初に1つのポジションだけを38.2%のところで利益確定しましょう。
次にもっと利益を伸ばすために50%まで戻るのを待つことができます。

これで悩まなくて済みます。
利益もちゃんと残りますね。
もし50%まで戻ってくれず逆に行ったら、諦めて38.2%まで来たら利益確定でそのトレードを終了しましょう。

長くこだわらないほうが良い場合が多いです。

こんなふうにどんどん投資アイデアが湧いてくるのがフィボナッチ・リトレースメントの楽しいところです。

押し目買いに使える・損切り設定に使える

もし上のチャートで、以前から「下がったら買いたい」と思っていたとします。
それならやっぱり、「50%」「38.2%」のどちらかで押し目買いをすればいいのです。

利益確定の考えと同じように2つのポジションを別に持っても良いですね。
たとえば「50%」で1ロット、「38.2%」で1ロット、というように押し目買いするのです。

「38.2%」で買ったら損切りを「50%」の少し下に設定しても良いですね。

【用語】
戻り売り:戻ったら売るという言葉どおりで、大きなトレンドは下がっているときにできるだけお得な場所で売ること
押し目買い:戻り売りの逆で、大きなトレンドが上がっているときにできるだけ下がったときに買うこと

※スイングトレードでは戻りや押し目をうまく使い、リスクを減らして利益をあげていきます
【海外FX限定】常識と正反対⁉スイングトレードのコツ徹底解説

フィボナッチリトレースメントを使った実際のトレード例を紹介

2024年の8月にはドル円が大きく下がりました。
このチャートは日足です。
ローソク足1本が一日をあらわしています。

しばらく下がり続け、下ヒゲを付けて下げ止まりました。
下げがいったん終わったのです。

実はすでに米国の利下げが決まっていて、トレンドは下げトレンド以外に考えられない状況でした。

それでも下げすぎた141.7円近辺では買い戻しもあって上がっていったのです。
このような動きはよくあることで、戻り売りのチャンスを待つことができます。

下で買っても良いのですが、ファンダメンタル的にはすごくデカい下げトレンドが続くと思ったので買う気が起きないほどでした。

50%と38.2%で売ろうと待っていましたが、結局38.2%で1回売れただけでまた下がってしまいました。

50%で売れたら嬉しかったのですが、それは諦めるしかないですね。

ところで、今回はガン無視した「23.6%」のラインですが、最後に下がる途中で少しチャートが上がって戻ったのは面白いですね。
意味はあるのでしょう。

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「50%」「38.2%」をなぜ使う?「23.6%」じゃダメなの?

少し書きましたが38.2%はさかさまにすると61.8%と同じです。
ふたつを足すと100になると思います。

なのでこの2本は同じように使えます。

では「23.6%」は全く使えないのでしょうか?

損切り場所やエントリー場所には使えると思います。
個人的にはあまり使ったことはありません。
使うとしたらやはり戻りの強さを見ることが多いです。
「23.6%」は「まだ戻る力が弱そうだ」という判断になるので、結局「50%」「38.2%」あたりまで待つことが多いのです。

そこで有名アナリストなどもあまり話に出しませんし、トレーダーも使っていないようです。

でも「フィボナッチ・リトレースメントを使った実際のトレード例」で見てきたように23.6%を意識したようなチャートになることはあります。

初心者を卒業して慣れてきたら、思い切り使ってみるのも良いと思います!

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理解度テスト

テストの前に使い方を整理しましょう。

  • チャートで大きな動きを見つける。
  • 高値と安値を結んでフィボナッチリトレースメントを引く。
  • 反発が期待できるラインをチェック。

次は問題です。

フィボナッチ・リトレースメントの範囲

問題:フィボナッチ・リトレースメントはどこからどこまで引くのでしょう?
 
①高値から安値
②右から左
答え:①高値から安値

すごく上がったり下がったりした後の予想をしたいので、できるだけ高い値と安い値を結んで分析します。

フィボナッチ・リトレースメントの数字

問題:フィボナッチ・リトレースメントを使うには計算が必要?
 
①「50%」「38.2%」「23.6%」などすべての数字を計算で出せなくてはならない
②ふたつの数字だけ使えばよい
答え:②ふたつの数字だけ使えばよい

チャート上に引くことができれば、最初に書いた「50%」「38.2%」のラインを見るだけで高レベルのトレードに使えます。

まとめ【+おまけの裏技】

フィボナッチリトレースメントは、FXで次に価格がどう動くかを予測するための道具です。

価格がどこで止まるかを予測し、買ったり売ったりするタイミングが不思議と見つかります。
数字を見ながら簡単に使えるので、初心者でもすぐに取り入れられるのは見た目と全然違いますね。
このツールを使って勝率の高いトレードを目指してみましょう。

まだまだあるアイデア

フィボナッチ・リトレースメントの「50%」「38.2%」のところでストップロスを設定するのも良いアイデアです。
「相場の大きな流れを読む」ことが重要です。
慣れれば短期的な動きだけでなく、長期的なトレンドの様子もフィボナッチ・リトレースメントで読み解けるようになります。

フィボナッチ数を利用するインジケーター

斜めになっているもの。
曲線を描くもの。

こんなものもMT4/MT5用にあって、面白いものです。
どれもなぜかチャートの重要なポイントに当てはまってしまうことがあります。

それなら一番簡単な水平線で良いと思って、水平線しか使ったことがないですが。

まずは水平線のフィボナッチ・リトレースメントを引いてチャーを眺めることからはじめてみましょう。

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