業者独特の設定もありますし。
今回はPCとスマホで海外FXをしているときによくあるトラブルと対策について、
取引プラットフォームに焦点を当ててスッキリ解決します。
※入出金の方法とトラブル回避はこちらの記事で
『海外FXの入金と出金をメリットとデメリットで比較!(ネタバレ→bitwalletを使おう)』
もくじ
トラブルを知っておくメリット

FXや仮想通貨を海外業者でトレードするのは、時間とお金を有効に使えるからいいのです。
なんとしても回避したいものです。
トラブルを事前に知っておき、起きても冷静に対応できれば被害を最小限に押さえることができます。
口座内の大切な資金を守れます。
【プラットフォーム別】よくあるトラブルと対策
この【プラットフォーム別】のリストでは、ソフト面のトラブルを取り上げます。
MT4でのトレードならその設定を間違えたくないですね。
スキャル派ならcTraderが気になるはずです。
プラットフォーム別によく検索されているトラブルと対策をご紹介しましょう。
cTrader

cTraderは、AXIORYなどで使えるトレーディングプラットフォームです。
でも作ったのはSpotware Systemというイギリスの会社で、
ECN方式でスキャルピングをするのに最適なシステムで、利用者が増えています。
ダウンロードしてアプリとして使うことも、ブラウザからログインしてそのまま使うこともできます。
(それぞれ口座タイプをAXIORYに申請する必要はあります)
cTraderの動きが遅くなった、止まった
一番よくあるトラブルです。
原因がいくつかあります。
• インターネット接続のせい
通信環境が不安定ならPCやスマホの接続設定やWi-Fi環境をチェックします。
大抵は「いつも繋がっていたのに今日だけ遅い」「今日だけ止まる」みたいなものなので、まずWi-Fi設定を見直します。
Windows10で説明します。
飛行機マークを見てみましょう。
Windows10の右下のメニューのなかにWi-Fiの絵があるのでそれをクリックすると接続状態を確認できます。

機内モードになっているとWindows10なら飛行機の絵が明るくなっています。
ここをクリックで消せばWi-Fiが繋がります。
その上に接続しているかどうかの絵も出るので確認しておきましょう。
機内モードが原因でなければ、基本的なWi-Fi機能がどこかで止まっていないか確認します。
WindowsもMacもスマホも、
Wi-Fi設定のメニューを見つけてどこかが「OFF」になったりしていないかチェックしましょう。
近くで電子レンジを使っていてもWi-Fiの接続状態が不安定になったりします。
Wi-Fiについてはここでは掘り下げませんので、参考サイトを載せておきます。
• cTraderが最適なプロキシを探すため自らログインしなおした
プロキシとは「中継サーバー」くらいに思っておけばいいです。
すぐに戻るようならトレードにはかえって良いことなので気にしなくてOKです。
cTrader特有の機能ですが、自分で直すなんて優秀ですよね。
• チャートが遅れる、価格がおかしい
同じ環境で同時に他のアプリを使っていて、cTraderのチャートだけ遅れているのに気づくことがあります。
これはチャートの更新だけで戻ります。
チャート上で右クリック、メニューで「更新フィールド」を選ぶとできます。
“キャッシュをクリアする”ということをするので、ブラウザ型のcTraderだとブラウザのキャッシュも消去したほうがいいでしょう。
Googlechromeでの方法をリンクしておきます。
『キャッシュと Cookie の消去』(Googleアカウントヘルプ)
• マルウエア(ウイルスなどのこと)が原因で動きがおかしい
のこともあります。
日本ではあまり聞きませんが、cTraderが影響を受けたこともあるようです。
WindowsやMacの修復ツールを使って直らなかった場合、修復できない感染の可能性があります。
修復できないような感染だと、OSのリカバリーが必要になります。
OSのリカバリーというのはWindows10ならそれをアンインストールしてインストールし直すということなのでほんとうに最後の手段です。

「知らない人からのメールは開かない」「わからない添付ファイルは開かない」「どこかから急にログイン情報をきかれても答えない」
などの注意を忘れないようにしましょう。
かつ、マルウエアの攻撃を受けるまえにウイルス対策ソフトを入れておくのが最善の対処法です。
※ウイルス対策ソフトが入っていると、cTraderをダウンロードするときに時間がかかることがあります。
また、ダウンロード中とインストール中に通信機能を制限するのを防ぐため、その間だけウイルス対策をOFFにしてあると防げます。
• プロバイダなどが疑われる場合
まれにプロバイダや海外FX業者のサーバーに問題があったりします。
何をやっても繋がらないようなときはこれを疑います。
たいていは数分くらいでメールなどで状況を伝えてくれますが、そうでないこともあります。
怪しいときは業者に連絡して対処してもらいましょう。
スマホ版cTraderのトラブル
android版もiOS版(iPhone)も「指値と逆指値が約定するまでに時間がかかる」「動作が重い」というレビューがあります。
• androidで遅い
androidのスマホで、古いものだと特に動作が重いようです。
せっかく高度なスキャルピングのできるcTraderを使うなら、これは相性が良くないです。
その場合、あくまでPCの補助として出先でのポジションチェックなどに使いましょう。
特に遅くなかったのに、急に遅くなったようなときは他のアプリをバックグラウンドで動かしているなどが考えられます。
「設定」「アプリと通知」などのメニューで動いているアプリを確認、完全終了すると安定することがあります。
それでもアプリが重いなら不要なものはアンインストールします。
他の方法は公式ページでチェックしてください。
『動作が遅い Android デバイスを速くする』
少しでもトラブルを回避するために、androidを最新バージョンにしておくのも基本です。
2021年7月時点の最新バージョンは””Android12″です。
※バージョンの更新については困ったトラブルもあります。
『【厄介】定期的に起きるandroidスマホの【繰り返し停止しています】』に書きますので、必ず確認しておいてください。
• iOSで遅い
iPhoneを使っている人はこちらです。
これはcTrader側の問題だったので私たちはどうすることもできませんでした。
とにかく改善されてよかったです。
それでも遅いとか止まるというときは、上に書いたandroidの場合と同じようにアプリの使いすぎをまず調べましょう。
appleの公式ページも貼っておきます。
『iPhone、iPad、iPod touch の iOS のパフォーマンスについて』
2021年7月時点の最新バージョンはiOS 12.5.4です。
最新バージョン(Apple公式セキュリティーアップデート)
【困ったときは先輩にきく】cTraderのフォーラム
どうしても解決しない問題は、cTraderを使っている人たちにたずねてみましょう。
cTraderにもMT4のようにフォーラムがあります。
一部日本語になっていないところもありますが、どうしても困ったらGoogle翻訳をしながら誰かに訊くことができます。
cTraderを使う海外FX
cTraderを使う業者はこちらです。
海外FXでスキャルピングを考えている人は要チェック!
AXIORY
『Axiory(アキシオリー)の評判ってどう?【比較】14メリットと11デメリット』
Tradeview
『Tradeview(トレードビュー)の評判ってどう?CTraderがイイねの秘密』
MT4/MT5
MT4とMT5は多くの海外FXで使われる取引プラットフォームです。
一番多いのが「動かない」というもの。
とりあえず端末とMT4/MT5を再起動することをおすすめします。
それで直らなければ、いろいろ見ていきましょう。
MT4/MT5が動かない、止まった
「電池が切れていませんか?」みたいなのは飛ばして、本当に困りそうなことだけに絞り込みます。
ネット回線がどこかで切断されているかもしれません。
最初に疑うポイントは以下の4点です。
• 自分の通信環境の問題
通信環境の問題はよく起きます。
Wi-Fi機器、PCやスマホといった端末、その設定をチェックします。
自分の通信環境をチェックするのはcTraderのところの『インターネット接続のせい』のところを見てください。
• MT4/MT5の接続状態の問題
MT4/MT5の通信状態が正常かどうかは、右下を見ます。
繋がっていないと「回線不通!」と出ます。
そこをクリックして「サーバーを再スキャン」してみましょう。
これで繋がらなかったら上の「ログイン」でログインし直します。

それでもダメならMT4/MT5を再起動します。
• プロバイダの問題
電源ももちろん入っている、端末もMT4/MT5もおかしくないならその先を疑います。
自分のところにインターネット接続を提供しているプロバイダが原因かもしれないとなったら、連絡をすることになります。
カスタマーサポートに電話やメールで問い合わせです。
• レートを提供する業者のサーバートラブル
たまに業者側のトラブルのことがあります。
これを疑った場合も業者に連絡することになります。
たいていはその前にネットやTwitterで検索すると「〇〇社のサーバーがダウンしたらしい」という情報が出ています。
よほど歴史的な市場のクラッシュでもないかぎりは、待てば復旧しますし資金も守られます。
また、復旧トラブルに対処するために定期的にトレード記録を保存することも忘れずに。
MT4/MT5操作のよくある困ること
MT4/MT5は歴史のあるプラットフォームです。
トラブルがいくつもトレーダーたちに知られているので検索すると大抵解決策が見つかります。
すごく困る事も減っているのは嬉しいですね。
ここでも書いておきます。

• ログインできない
ログインIDとパスワードを確認します。
デモ口座なら有効期限が切れていないかチェックです。
メニューの「ファイル」「取引口座にログイン」から何度でもログインにチャレンジできます。
• インディケータやEAが重く、動作を妨げている
こちらは使っていないインディケータやEAを削除すると軽くなります。
• サポート終了後のバージョンを使っている
MT4/MT5は最新バージョンを使いましょう。
古ければ、使っている業者のダウンロードページで最新バージョンをダウンロードします。
• 【読み取り専用】のパスワードが厄介
「インベスターパスワード」とも呼ばれます。
名前のとおりこれでログインすると、見るだけしかできずトレード動作ができない状態になります。
つまり、間違ってこれでログインするとMT4の操作ができなくなってしまうのです。
• 【読み取り専用】のパスワードはどこにある?
MT4/MT5を使う海外FXでは、口座開設してから届くメールに8桁の数字のMT4/MT5のIDとトレードできるパスワードが届きます。
パスワードを自分ですでに決めたという場合もありますが、とにかく最初にこの情報が届きます。
初心者にとって特にわかりにくいので、どちらなのか間違えないようにしっかりメモしておくのが良いでしょう。
※インベスターパスワードは取引履歴を保存してくれるサービスに繋ぐときなど、自分の口座を守るためにはとても便利なものです。
XMでは口座開設のときに発行してくれますし、あとで再発行することもできます。
MT4/MT5フォーラムを活用しよう
MT4/MT5のフォーラムは活発で、皆さん親切です。
検索すればどこかに答えが見つかります。
最近は日本語でも読めるようになっています。
最後の手段として覚えておきましょう。
『トレーダーと開発者のためのMQL5.community外国為替フォーラム』
スマホ版MT4/MT5
MT4/MT5はスマホ版もあり、android用もiOS用もあります。
『スマホ版cTraderのトラブル』で書いたことのほかに、
なぜかスマホだとログイン時にパスワードを間違えて入れてしまうことがよくあります。
新しい機種にしたばかりで、文字入力に慣れていないという理由が圧倒的に多いようです。
たとえば、
- 英字の大文字と小文字が違っている
- コピペで入力したらスペースが入っていた
- 接続先のサーバーの名前を選び間違えた
などなど。
端末を少し使い慣れれば気づけるようなトラブルばかりです。
普通では考えられないようなはじめてみるような画面になったらマルウエア感染も疑います。
ただしこれは普通に対策していればまず起きません。
MT4/MT5を使う海外FX
MT4/MT5を使う業者はこちらです。
- XM(XmTrading)
- AXIORY
- Tradeview
- Gemforex
- TitanFX
- MILTON MARKETS
- TradersTrust
- MYFX Markets
- LAND-FX
- is6com
- Exness
- BigBoss
- HotForex
- FBS
ブラウザ型プラットフォームのトラブル
そのままログインしてトレードできるプラットフォームのことです。
iFOREXが代表的で、独自のプラットフォームはどんなブラウザでもトレードできます。

つまりインターネットに繋げさえすれば自分の口座にアクセスできるのです。
PCやスマホにトラブルがあっても端末を変えればそこからログインできるということですね。
これはなかなかの利点です。
しかし、ブラウザとの相性やブラウザそのものの設定のせいで表示が乱れることも。
スマホではレイアウトが崩れて「注文」ボタンが見つからなかったりとちょっと困ることもあります。
表示が乱れる
ほとんどの海外FXが推奨しているブラウザはグーグルの「Googlechrome」です。
わざわざ特別なブラウザを探さなくてももう使っている人も多いはずです。
肝心な「注文」「ストップ注文」のボタンがどこかに隠れてスクロールしても出てこないようなトラブルがたまにあります。
表示が乱れるトラブルは一時的なことが多いです。
ブラウザやOSを更新していなければ更新してみましょう。
それでなければ、PCやスマホを再起動します。
それでダメなときは、ブラウザに取り込んだアプリが悪さをしている可能性もありますので、
最近インストールしたアプリをアンインストールしてみると直ることがあります。
ただし業者が推奨していないブラウザでトラブルがあっても業者が対応してくれないかもしれないのは辛いところです。
動きが止まる、ログインしたつもりでもログイン前の画面に戻る
セキュリティ対策のしすぎが原因のことが多いです。
Googlechromeでは、広告用のポップアップというウインドウを出さないようにすることができます。
その設定のままなのに取引プラットフォームは別ウインドウを出したがっているときに起きるトラブルです。
chromeの右上のメニューの「設定」「プライバシーとセキュリティー」から確認、変更ができます。
『Chrome でポップアップをブロックまたは許可する』(Googlechromeヘルプ)
iFOREXのフォーラムはある?
iFOREXの場合フォーラムにあたるものがないですが、直接問い合わせすれば日本語で答えてくれます。
ブラウザ型プラットフォームを使う海外FX
完全にブラウザ型でトレードする業者は、iFOREXくらいで他では見当たりません。
ここはスマホもアプリではなくて、まずGooglechromeなどを立ち上げてからログインしてトレードをします。
【参考】ブラウザ型MT4/MT5について
MT4/MT5を使える口座は、ウェブブラウザ経由で見られます。
口座にログインもトレードもできます。(EAは使えません)
【ウェブターミナル】というサービスです。

どの業者の口座でもできるのですが、ブラウザが不調だと当然ながらうまく使えません。
『ブラウザ型プラットフォームのトラブル』のところなどを見てチェックしてくださいね。
【厄介】定期的に起きるandroidスマホの【繰り返し停止しています】
最後に、この頃頻繁に起きるandroidスマホの面倒で厄介なトラブルについて書いておきます。
現在は12.24で始まるバージョンでは起きないという発表はありましたが、
それでもまたあるかもしれませんので、書いておきます。
(連続して過去に2回起きているのでちょっと心配)

【繰り返し停止しています】とは
スマホを動かすためのソフトである、androidOSは普通は自動で最新バージョンにアップデートしています。
その最新バージョンに不具合があったときに起こります。
(現在の最新バージョンは対策済みとされている)
画面上にこれが出たら使うたびに「xアプリを閉じる」をタップして消していかなければなりません。
それで使い続けるのは無理なので、原因を取り除くのが手っ取り早いです。
【繰り返し停止しています】の解決方法
次に起きたときのために忘備録としてもここに残しておきます。
これが出たら、以下を試します。
バージョンでちょっとした表示が変わるのでいちおう参考まで。
「ストレージとキャッシュ」「容量を管理」「データをすべて消去」です。
まとめ【再起動は神】
PCやスマホ、タブレットなどでトレードを楽しめる時代は楽しいしチャンスを逃しません。
でもトラブルの種も増えましたね。
MT4/MT5にしてもcTraderにしても、端末上で画面が止まっていても業者のサーバーが無事なら注文は約定しますので安心してください。
とりあえず、ノーリスクですぐにやってみる価値のあるのは再起動です。
※口座凍結あるあるはこちらで!