この記事がネット上で一番初心者に寄り添った実践内容だと自負しています。
では読んでください。
※10選を先に見る方は「ルール10選」に
「トレードルールを作って守るのはすごく大事」だといわれます。
でも具体的にどんなルールなのでしょうか?
トレードのときに守りたいルールは最後には自分自身で作ります。
その前にどういうことなのか、現役トレーダー目線の詳しい意味を書いて10選を並べていきます。
・テクニカル面でのトレードルール
・ファンダメンタルズ面でのトレードルール
・メンタル面でのトレードルール
・そのほか決めるべき重要なトレードルール
・初心者が最初に決めるべきトレードルール10選
・オーダーメイドのトレードルールを作るコツと具体例
もくじ
意味不明?ルールってどういうルール?【トレードルールとは】
例えば、FXスクールでこんな会話があったとします。
先生「トレードルールを作りましょう」
私 「ルール?交通ルールみたいなものですか?」
先生「……」
私 「……」
実際にネットで検索していてもAIにたずねても不満の残るまま終わることが多いです。
トレードにおけるルールというのは銘柄によっても人によっても違います。
だから意味不明になってしまうのです。
この記事で全て解決してください。
「トレードルールとは」を一先ずこんなふうにまとめておきましょう。
こんなところでしょうか。
この定義も10年以上のトレード経験から出してきた言葉で、決して生成AIに作ってもらったものではありません(笑)
ちなみに交通ルールとの共通点もあり、守らないと命(お財布)に関わる点です。
思い付きのトレードを繰り返しているとすぐにお財布が空になってしまうでしょう。
国内FXで失敗して追証を払えずに本当の命を捨ててしまう話もありましたね。
海外FXではゼロカットが働くので、そこまでではありません。
それでもお財布が空になるのは困ります。
※ゼロカットでの勝ち方はこちら
海外FX人気3社【両建て・ゼロカットルール】徹底比較
iFOREXでMT4は使える?同時活用で本気のゼロカット
先輩トレーダーはルールを分野別に作る!
トレードにおける「ルール」は分野ごとに違っています。
それに市場に対する立ち回りのルールは、時代によってどんどん変えていかなくてはなりません。
先輩トレーダーのFXトレードのルールの例をあげてみます。
- 新しいアイデアは必ずデモトレードで試してから実行する
- 証拠金が10%減ったらいったん休む
- 得意なニューヨーク時間の終わり1時間だけドル円をスキャルピングする
- トレード前30分はSNSを見ない
- 期待値が1より低いトレードはしない
イメージが少しつかめたでしょうか?
「証拠金のルール」は資金管理に繋がり、トレードをする市場と時間を決めるのもルールです。
SNSを見て感情を荒げないようにするのは「メンタル管理のルール」です。
こう見て行くと無限にルールはあるのですが、まずは大きなところから決めていきましょう。
次から分野別にざっくりとルール作りのヒントを書いていきます。
分野別トレードルールの決め方のヒント
分野とはルールを作る場面のことです。
例えば、トレード時間とメンタルは別分野になります。
では、それぞれのルールのヒントです。
テクニカル【なんなら2つだけでも良い】
テクニカル分析はチャートの形や価格の上下動から行います。
価格の平均などを出しながら、それをグラフにしてチャートに重ねて表示させたりします。
基本はトレンドを見るインジケーターといき過ぎを見るインジケーターの2種を同時に見ながらトレードします。
※組み合わせの例として、図には「移動平均線」と「MACD」を示してあり充分使える組み合わせです。
インジケーターを決める具体的な例は「テクニカルのルール具体例」にあります。
ファンダメンタルズ【マニアにならなくて良い】
海外FX人気がこれほどでなかった2010年ごろには先輩トレーダーもみんな初心者でした。
その頃には、みんな「ドルは世界中に〇〇ドル出回っているから円と比較すると…」などとやっていました。
これは数のボリュームからドル円を予想しようとしているのですが、とても難しそうです。
わかるとかっこよさそうです。
しかし、こういうことはあまり使いません。
ドル円にしても他の通貨にしてもチャートは頻繁に動きます。
動く理由に「通貨の全ての流通量が関係ない」事のほうが多いです。
初心者のうちは難しいので、今は大切だといういことだけ覚えておきましょう。
通貨の流通量のイメージをつかめるような例をあげます。
2024年4月にドル円の円買い介入があり、4~5円動きましたが後で介入金額は3兆円だろうと推測されました。
ということは、「3兆円を為替市場に投入してもせいぜい4円か5円しか動かない」ともいえます。
世界で動いている通貨のボリューム感については、このくらいわかっておけば危険を防ぐことが充分にできます。
同時に取引チャンスも予想することができるようになります。
ファンダメンタルズを理由にしたルール作りも複雑怪奇なものはいりません。
※ルールの例は「ファンダメンタルズのルール具体例」を読んでください。
介入の状況を推測するには、日本銀行の発表を読み解くと良いですが初心者はここまで見なくても良いです。
※参考まで:「日銀当座預金増減要因と金融調節」の「財政等要因」(日本銀行)
メンタルは自分を知ることから
メンタル管理というのは、人間の脳のしくみを知り自分のトレード行動を制御することだといっても良いでしょう。
脳はギャンブルを好むようにできています。
脳の働きを知ると感情のコントロールもできるので合理性のあるトレードを続けられます。
合理性のあるトレードというのが「自分で決めたルールを守るトレード」でもあるのです。
このルールの中には、「言い訳をしなくて済むようにするにはどうしたらいいか?」という問題が含まれています。
例えば、市場分析をさぼって根拠の薄いトレードをした後言い訳をしたくなります。
でも、このルールを守らなくてはなりませんから次は根拠の薄いトレードができなくなるわけです。
報復的なトレードというのもよく耳にしますね。
報復的なトレードは「リベンジトレード」などの感情的なものです。
失敗トレードの損失をカバーしたくて慌ててトレードするのもそうです。
自分の失敗なのに、何故か誰かのせいにして怒りにまかせてトレードするのもそうです。
また、ポジションを持つとなぜか人格が変わってしまい欲望に動かされてしまいます。
これも誰でもそうなので、自分を責めたりせずに淡々とルールを守ることで最後まで合理的なトレードをすることができるのです。
意外とふだん優しそうな人が変わってしまいやすいところも自動車の運転と似ていますね。
期待値と確率
本当はこの分野が一番大切です。
まず、あなたはこの2つのくじのどちらを買いますか?
- よく当たるくじ
- ぜんぜん当たらないくじ
1のよく当たるくじだと思います。
それは一攫千金を望みすぎているからです。
誰もが通る道なので気にしなくてもいいですが、期待値とか確率に関してのルールも決めておきましょう。
損切りや利益確定の位置を決めるのにも期待値の考えがあったほうが上手くいきます。
資金管理にも関わってきます。
自己資金の減り方・増え方をあらかじめ試算しておくのもルール作りのポイントです。
厳選!初心者向け海外FXおすすめルール10選
では、ここからおすすめルールを10個書きます。
この10選もあくまで例なので、どんどん自分でより良いものに変えていきましょう。
- 期待値の低いトレードはしない
- 必ずルールを作ってからトレードをスタートする
- 試したいことは必ずデモトレードをしてみる
- テクニカル分析を決めて使い方を知っておく
- ファンダメンタル分析で市況を知っておく
- 自己資金の分配を決めておく
- トレード計画を立ててからスタートする
- ルールを守る
- トレードが終わったら見直して次回に生かす
この他にもネットにはたくさんのルールの見本が転がっています。
一度、探してみるのも良いと思います。
ここで書いた10選はトレード行動の本当のベースになるものです。
これをベースにして、銘柄や資金ボリュームに合った細かなルールを自力で作ってみてください。
また、細かいルール作りのコツや例は「オーダーメイドのルール・具体例」にありますので引き続きしっかり読んでいってください。
最後まで読むのを面倒がる癖はトレードにも悪影響を及ぼします。
頑張って読みましょう。
※資金管理についてはこちら
【資金管理の手順】FXで家計簿が神レベルなワケとは?
【損失拡大を防ぐ】実行レバレッジの出し方使い方
オーダーメイドのルール・具体例
ところで、AIに「FX投資家のためのトレードルールを作って」と質問すると綺麗な言葉で当たり障りのないルールを教えてくれます。
参考にはなりますが実践で使えるのかというと疑問が残ります。
AIはギャンブルトレードで失敗したことも追証を払えず眠れなかったこともないからでしょう。
では、実際のトレード体験からルール作りのコツと実例をいくつか紹介します。
テクニカルのルール具体例
テクニカルのルールは教科書通りに決めてみるのも一つの方法です。
決めたらデモトレーなどで調整していくのが良いです。
移動平均線などポピュラーなインジケーターをまず使ってみるのが良いです。
設定するパラメーターも最初はMT4/MT5に入っているそのままでデモをやってみましょう。
例をあげるとこんなことになります。
- インジケーターは増やしすぎない
- スイングトレードのポジションを持っているときに移動平均線の20日線よりも〇円下がったら損切りをする
- 逆張りスキャルピングをするときはRSIがふりきったときにポジションをとる
ちなみに移動平均線はトレンドを見ます。
RSIはいきすぎを見るものです。
※テクニカルに使う「インジケーター」と「トレンドライン」
【インジケーター特集!】海外FXで勝率アップおすすめ3選!
【一度逃げた人用】本当にわかってる?移動平均線のすべて
業者別にSMAとEMAを使い分けよう【移動平均線でテクニカル上級をめざす】
RCIはひとつのインディケータですべての期間のチャンスを示す!
【わかりみインディケータ】MACDを勝ち設定にして利益をあげる!
トレンドラインの【始めと終わり】はどこ?ラインの消滅条件と高値安値での引き方
ファンダメンタルズのルール具体例
ファンダメンタルズというのは経済学や社会学の分野です。
しかし、FXで使うのはごくごく一部の知識なので怖がらなくても良いです。
ファンダメンタルズのうち、金融政策は通貨を長期的に動かします。
これをもとにルールを作るのなら「スイングトレードをするときは必ず金融政策をチェックしておく」などとなります。
政策金利を決めるのが日本なら日銀で決める仕事のことを「金融政策」というのです。
大事なことを中心にルール作りします
例はこんなのになります。
- 金融政策発表の1日前に予想して指値をしておく
- ポジションを持っている通貨の国で気になる事件が起きたら利益確定をしておく
ルールは銘柄やトレードスタイルで変わりますし予想の仕方もコツがあります。
良い話題が出ると価格が上昇するように思えますが、市場の人々はそれをすでに予想しています。
そうすると、その話題の前に価格が上昇していますのでその次を予想することが必要になります。
こういう場合は、調整のために下がるなどと予想しながらトレードすることになります。
【ファンダメンタルで海外fx】そもそもを知ればヘッドラインを読みこなせる!
【ファンダメンタルズ!】勝率を上げるための5つの指標とは?
【ファンダメンタルズ】金融政策と財政政策は、簡単にトレードに使える!
メンタル管理のルール具体例
メンタル管理のルールとしては、感情が落ち着かないときにポジションを持たないというのが基本です。
感情が落ち着かない原因をみておくのも大切です。
トラウマのせいで一定の条件で目の前の事実を認識しづらくなったりする場合は、人に相談するなどで解決しましょう。
例はこんな感じです。
- 落ち込む出来事があった日はトレードを休む
- 勝ちすぎてテンションが上がりすぎると気づいたらいったんトレードを休む
- 感情のコントロールが難しいと自覚したら自動売買のみにする
※気持ちの変化は重要です
FXをやめる理由第1位は【損をするから】海外FXならチャレンジできる?
その他の分野のルール具体例
確率とか期待値は、一度デモ口座でトレードして結果を出してから見ましょう。
MT4/MT5でデモトレードをしたらレポートを見ればわかります。
出し方はこちらの記事にあります。
ルールの例です。
これはとても簡単です。
- 期待値の低いトレードは絶対しない
簡単ですが守るのが難しいです。
まとめ
FXのコーチや先生という人がネット上にたくさんいますが、その中には詐欺ではない人も居ます。
なので、先生に教えてもらうのも役に立つことがあります。
そんなときにも必ずこう考える癖をつけましょう。
- 「先生のこの教えはなぜ役に立つのだろう?」
- 「自分だとしたらどう考えるだろう?」
こんな癖をつけると自分なりのオリジナルルールを作るのにとても役立ちます。
「コピートレードするから面倒なことは考えない」という人もいるでしょう。
もしコピートレードをすると決めても、コピートレードを使うときにルールが必要です。
やっぱり「証拠金が〇%以下になったらコピーを停止する」みたいに決めておかなくてはなりません。
ときには勇気を出してリスクをとっていくのがトレードの世界です。
そんなときにもルールを意識して勝てるトレーダーを目指しましょう。