「期待値と確率はよく聞くし知っていたほうが良いのかな?」
「難しそう。まいっか」
「でも有名トレーダーは皆使っているみたい。どうしよう?」
よくこうなってしまいますね。
難しい数学でなくても、何となくの意味を知っていれば海外FXで優位に立てます。
今回はすごく簡単に「期待値」「確率」を日頃のトレードに取り入れる方法を解説します。
・期待値とは
・確率とは
・初心者にもわかる期待値の使い方
・初心者にもわかる確率の使い方
・MT4/MT5なら一瞬で見れる
もくじ
【結論ざっくり】期待値の使い方
※「きたいち」と読みます。
最初に期待値の使い方を誰でもわかるようにざっくりと書いてしまいます。
期待値の使い方
期待値の意味は「期待値とは」で書いていますので読んでください。
では使い方です。
これを考えて「答えがマイナスならトレードをやめる」というように使います。
これを予想するためには過去の自分の成績を使います。
もしくは、テストするアプリなどを購入して出してみたりします。
テストするアプリやソフトには昔から「フォレックステスター」などがよく使われます。
でもこういうのは高価なので買う前に自分で出してみましょう。
これまでのトレード記録がない場合は必ずデモトレードをしてデータを作りましょう。
デモトレードだとしてもMT4/MT5では期待値が出せます。
具体的な方法は「MT4/MT5で見る方法」に書きます。
・海外FXをするならざっくりでもいいから必ず知っておくこと!
※海外FXの業者選びも重要ポイント
XMの評判ってどう?9年使い続けてわかったXM Tradingのチートとは?
TITAN FX(タイタンFX)の評判ってどう?モットーが「丸出し」とは?
【結論ざっくり】確率の使い方
トレードでは主に「勝率」が気になります。
もちろん、勝率99%でもあとの1%で全財産を溶かす可能性のあるのが株やFXです。
そういう可能性もありつつ、やはり基本として勝つ確率はわかっておきたいものです。
確率の使い方
勝つ確率である勝率を知っておくと安心してトレードができます。
勝率を上げたいと思えれば成績も上がってきます。
同じルール、ロジックでトレードを続けたとしたら勝ち負けの比率はどうか?
- 勝ち⇒利益確定したこと
- 負け⇒損切りしたこと
「勝った回数の比率」を出す場合が一つと「勝った金額と負けた金額の比率」を出す場合が一つ。
どこからその数字を持ってくるのか?何を元にして計算するのか?
それは、トレード記録を見ればわかります。
・海外FXをするなら「期待値」「確率」の2つは必ず知っておくこと!
※トレードの先輩の姿を知っておこう
【ガチトレーダー伝授】海外FX勝ち方まるごと講座
期待値とは【FXではこれだけで良い】
ブログやサイトを見ると「期待値」とかっこよく書いてあります。
パチスロの経験のある人なら知っているかもしれませんね。
確率の仲間でFXでも使うことがあるのが「期待値」です。
期待値は「期待できる値」のこと
初めて聞く人もいるかもしれません。
「このトレードでの儲けは100円の値が期待できるね」ということを知りたいときにこの「期待値」を求めます。
何回かのトレードで最終的に損益が出ると思います。
それをトレード回数で割ると「期待損益」が出て、これを期待値といっても良いです。
MT4/MT5のレポートで出せますので「MT4/MT5で見る方法」で解説します。
期待値は確実に「これだけ絶対儲かる」という意味ではなく、期待できる儲けにすぎないです。
しかし、この期待値の低いトレードをしたらまず利益を出し続けるのは無理です。
私たちトレーダーは海外FXでプラスになるのが目的です。
期待値は深堀りすると奥が深いですがFXで使うことだけ知っておきましょう。
そんなに難しくないと思います。
MT4/MT5では「期待損益」という数値をレポートで出せますので便利です。
使い方や出し方、MT4/MT5での見方は「MT4/MT5で見る方法」に書きます。
近頃では一般の会話にも「期待値の高いイケメン」みたいな使われ方をしていますね。
・そんなふうに平均を出すだけでいいので全然難しくない
確率・確率論とは
確率はそのままの意味です。
※サイコロを振って1が出る確率は6分の1だというのと同じです。
これだと16.66…パーセントになります。
FXで使う確率は「勝率」「損益比率」
1回のトレードでは勝ち(利益が出て終わる)か負け(損失を確定して終わる)のどちらかが結果となります。
もし10回トレードしたとして勝った回数が2回なら勝率は20%です。
ここでの計算は以下のようにします。
「小さいほうの数を全体で割る」をすると比率が出ます。
それに100をかけるとパーセントになり、勝った比率なので「勝率」です。
MT4/MT5のレポートに出るのは「損益比率」で、これも意味があります。
詳しくは「MT4/MT5で見る方法」にあります。
・勝ち金額と負け金額を比べても良い
・割り算と掛け算だけしか使わないから大丈夫
期待値と確率のセンスを持つために
複雑な計算をしなくても確率のことを常に考えるのは良い事です。
確率といってもトレーダーにとっては勝率と同じ意味になります。
- スワップをあらかじめ調べずに長期保有を決めるのは勝率の高い事でしょうか?
- スプレッドを比べずに取引業者を決めてしまうのは勝率の高い事でしょうか?
- 派手な広告だけを見て業者に登録するのは勝率の高い事でしょうか?
- いきあたりばったりのトレードをするのは勝率の高い事でしょうか?
- 感情にまかせてポジションを次々と持つのは勝率の高い事でしょうか?
- 流動性がなく急騰・急落の多い銘柄でのむやみなトレードは勝率の高い事でしょうか?
この質問にはどこにも数字が書いてありません。
それでも確率(勝率)が低い事はすぐわかります。
確率の低いトレードは期待値も低いです。
・テレビドラマで「それって期待値高いよね」のようなセリフが使われるようになった
・そういう感覚で日常で期待値について考える癖を付けると楽しいしトレードの腕も上がる
・確率も同じように日常で考えてみよう
・ゆくゆくはトレードのセンスを向上させるのに使える
EAと期待値・確率の関係
トレーダーが手で操作するのに変わってプログラムが自動売買をしてくれます。
海外FXだとMT4/MT5に自作のEAを組み込むことが簡単にできます。
といっても、自動で売買してくれるプログラムなんて信用できないと思えてしまいますね。
例えば、雇用統計の日にも「移動平均線をローソク足が上抜けたら買い」という単純なプログラムを稼働させていていいのか心配です。
なぜなら雇用統計の発表時間の前後には通貨ペアの価格が乱高下するからです。
しかも値幅が大きくなりがちなので、一瞬でポジションを取ったと思ったらすぐに損切りになったりします。
※図はFOMCのときのドル円で、一時的に荒れた場所があるのがわかり怖いなと思います。
そうはいってもよく稼ぐEAがあることも事実で、そういうのを見つけて買ったあとも必ずデモをやってトレードの記録を出しておくと良いでしょう。
そして、期待値や勝率を確認して良さそうなEAを選べばいいです。
EAによって得意な銘柄・通貨ペアを探すのにも使えます。
そうしたいときは、候補になる銘柄をいくつかデモトレードしてから比べれば良いです。
デモトレードをいくつもするのは骨が折れます。
EAのデモトレードだとしても、設定は自分の手で行わなくてはなりません。
そこが大変ではありますが利益を増やすためにやってみましょう。
デモトレードやリアルトレードがいくつかできたら期待値と勝率を出せます。
しかも、MT4/MT5なら「レポート」を出すと自動で答えを出してくれます。
・しかしいつでもデモトレードで試してから本番なのは変わらず大事
MT4/MT5で見る方法【手のトレードの場合】
上のほうで参考までにEAの話をしました。
しかしここでは、「MT4/MT5を使って手でトレードした場合のレポートの見かた」を書きます。
MT4/MT5にはトレード記録を自動でつけてくれる機能が備わっており、もちろん無料です。
記録を見たい期間を選ぶこともできますし、損益計算も自動でしていて分析結果もワンクリックで出るのです。
上の図はMT5のツールボックスです。
「口座履歴」を開いて履歴を右クリックすると、レポートを選ぶメニューが出るので好きなのを選んで出しましょう。
過去に詳しく書いたのでその記事もぜひ読んでください。
※MT4/MT5でレポートを出す手順と細かい使い方はこちらにも
MT4/MT5のレポートを最高に活用して敏腕トレーダーになる!
MT4でバックテストとフォワードテスト【理由から方法まで】
MT4/MT5のレポートで期待値と確率(勝率)はどこ?
MT4/MT5で「期待値」「勝率」に当たるのはそれぞれ以下のようになっています。
選んだ期間のトレード成績の結果から導き出された値です。
・これが期待値
・1回のトレードで期待できる損益
・マイナスだとだめ
・これが確率として使える
・総利益を総損失で割った値
・1を超えていないとだめ
ではこの2つを解説します。
Expected payoff(期待損益)はそのまま期待値だと思って良いです。
このように計算します。
MT4/MT5のバージョンによっては「期待利得」と書いてあることがあります。
Profit Factor(損益比率)は利益と損失の額の比率です。
ですので、勝った回数と負けた回数の比率とは違います。
複雑にはなりますが、よりいっそうトレード成績の質をみることができるものです。
計算はこうなっています。
ところで、「純」がついていますがどういう意味でしょう。
「純」がついているのは【最終損益】という意味です。
見たい期間の最終的な損益を元に計算されているのがこの2つの指標です。
そうするとより正確な数値になります。
MT4/MT5のバージョンによってカタカナで「プロフィットファクター」と書いてあります。
・これから何度も使うので絶対に覚えて!
※MT4/MT5の基礎はここで学んで!
【完全版】MT4(メタトレーダー4)のダウンロード・インストール方法
【完全版】MT4(メタトレーダー4)の 操作方法 ~初心者編~
【完全版】MT4(メタトレーダー4)の 操作方法 ~レベルアップ編~
同じルールでトレードする?自然体でトレードする?
期待値や勝率を知りたいなら同じルールで何度もトレードしましょうと言いました。
それはなぜでしょうか。
そして、自然体で状況に合わせて裁量トレードをするのはどうでしょうか。
同じルール・ロジックでトレードした場合
期待値や確率を出せば、そのルールが有効かどうかを知ることができます。
使ってみたいテクニカルインジケーターがあるときなどに良いでしょう。
色々な結果が揃えば次に使うルールをどれにするか選ぶために有意義に使えます。
金利が高い時期とそうでない時期とでは同じルールでも違う結果が出るかもしれません。
通貨ペアの違いによっても変わるでしょう。
そういう記録を残しておけば、素晴らしいデータとなって今後のトレードの役に立ってくれます。
例えば「RSIが70ラインを越えたら買い」など
他にも「ニューヨーク時間しかトレードをしない」のように自分で決めたこともルールとなる
ロジック:論理のことで、筋道の通った考えがまとまったもの
海外FXならゼロカットを根拠にしたポジション設定などがある
ルールを決めるための基盤となるテクニカル計算もロジックといったりする
※テクニカル分析とファンダメンタル分析はルール作りに必要
あえて【水平ラインだけ】で海外FXに勝つ!
RSIは一番わかりやすいインジケーター⁉【MT4/MT5設定と裏技!】
【わかりみインディケータ】MACDは4つの勝ち設定で利益をあげる!
【一度逃げた人用】本当にわかってる?移動平均線のすべて
【ファンダメンタルで海外fx】そもそもを知ればヘッドラインを読みこなせる!
※こんなテクニックも
海外FXのフルレバ実は安全?手法とおすすめ業者
自然体でトレードした場合
そこで、経験や知識をもとに臨機応変にテクニックを変えて裁量トレードをすることがあります。
初心者のうちはできなくてもだんだんできるようになることです。
そういう自然体のトレードの結果から期待値と確率を出すのも役に立ちます。
また、自分のトレードでよくやる失敗の癖や得意技を発見することもできます。
こう書いているのを読むだけでは実感がわかないと思います。
FXをするならやるしかないといえる期待値や確率の確認は絶対に習慣にして欲しいです。
まだ実感がわかないなら、電卓で適当でもいいので簡単に出してみると良い経験になります。
・大切なのはそこから得られる期待値と確率
・その期待値と確率を次のトレードに生かすこと
トレーダーのつぶやき
これを書いていて「そ、それ!うまいこと言ってらっしゃる。そう言いたかった!」と思った方です。
ちょっと書きましたが「期待値」が高いという言葉がいろいろな場面で使われます。
テクニカル分析で有利なエントリーポイントという意味でも使っている人がいたりします。
まとめ【電卓で実感しよう】
MT4/MT5やテストアプリなどは一瞬で期待値も確率も出てしまいます。
そうするとせっかく自分の癖を知ることができたのに、ぼやっとした確認だけで終わる危険があります。
例えば、1か月間のトレードの1回ごとの損切り額と利益額を見てそれぞれの合計を出してみます。
それを使って「利益÷損失」をすれば損益の比率が出ます。
回数の比率を出せば勝率も出ます。
レポートを見ずにMT4/MT5を見ながら電卓で出すと実感が湧いて記憶に残ります。
そのおかげで、次のトレードのときに思い出せて悪い癖が発動しそうになるのを防ぎやすくなったりします。
・記憶に残るとトレードの瞬間に思い出せて立ち回りも良くなる
今回使った計算方法一覧
ここまで読むのが大変だった方もいると思いますので、今回使った計算方法をまとめておきます。
色々と役に立ててください。
- 総純損益÷総トレード数=期待損益
- 純利益÷純損失=損益比率
- 単純に勝った回数÷総トレード回数x100=単純な勝率