「資金管理」をどうしたらいいのかわからない人におすすめです。
もくじ
超ハイレバレッジのメリットとデメリット
超ハイレバレッジのメリット
・同じ資金ではるかに大きなリターンが期待できる
まずは海外FXの超ハイレバレッジのメリットを具体的に確認していきましょう。
XMの場合→888倍
日本人トレーダーに人気のある海外FX業者「XM」(XM Trading)では、最大レバレッジが「888倍」です。
XM→米ドル/日本円が1ドル106円だとして、1Lot(10万通貨)を保有するのに必要な証拠金は「11,937円」。
国内FX→25倍の最大レバレッジを効かせても「424,000円」もの高額な資金が必要になります。
※どちらの場合も同じポジション量ですから、1円の変動で10万円の利益です。
同じ10万円を稼ぐのに、888倍と25倍のレバレッジではこれだけの必要証拠金の違いがあります。
※もし424,000円の資金があるとすると、XMでは「35Lot」(350万通貨)は保有でき、1円の変動で350万円の利益となります。
Gemforexの場合→1000倍
「Gemforex」で一番作られている口座は1000倍の「オールインワン口座」です。
1Lot(10万通貨)を保有するのに必要な証拠金はわずか「10,600円」。
424,000円の資金があれば「40Lot」(400万通貨)も保有できます。
このような超ハイレバレッジだからこそ、数十万円の資金が1日で数百万円という一攫千金を狙っていくことができます。
これが海外FXを利用する大きなメリットです。
超ハイレバレッジのデメリット
・ダメージ軽減に着目していくこと
超ハイレバレッジのデメリットとは?
それはリターンが大きいということは、その分だけリスクも大きいということです。
具体的に確認していきましょう。
XM口座に残高が20,000円
↓
米ドル/日本円を1ドル106円で1Lot(10万通貨)を保有すると11,937円
↓
余剰金は「20000円-11937円=8,063円」
・予想の逆に相場が動いた場合
1円の変動で10万円の含み益なので証拠金は不足して強制ロスカットです。
・XMは強制ロスカットの水準が低い
証拠金維持率20%を下回ったら強制ロスカットです。
※16,000円の含み損が出ると強制ロスカットということになりますから、0.16円(16.0pips)の含み損までしか耐えられません。
数時間で16.0pipsは変動し、経済指標の発表直後など取引が活発になっている時間帯であれば、ボラティリティ(変動率)も高いので数秒で強制ロスカットという可能性もあります。
どう防ぐのか、このダメージをどうすれば軽減できるのか?
→しっかりケアしながら海外FXを扱っていく必要があります。
そうしないと、どんどん資金が溶けていきますので注意してください。
「超ハイレバレッジ=ハイリスク」というわけでは決してないということ!
※GemForexとXMについて詳しくはこちら
強制ロスカットによるダメージの軽減方法
強制ロスカット水準の低い業者を選ぶ
損失が最悪な状況で確定してしまう「強制ロスカット」をどう防ぐのか?
ここからは、資金を溶かさないための注意点や具体的な対策についてご紹介していきます。
強制ロスカット水準が高いほど早い段階で強制ロスカットになってしまいます。
逆に強制ロスカット水準が低いと、それだけ耐えられる幅が広がるということです。
【例】10万円の有効証拠金があり、5万円分ポジションを保有した場合。
- 証拠金維持率100%を下回ったら強制ロスカットのFX業者
→ 5万円の含み損で強制ロスカット(5万円の損失確定) - 証拠金維持率20%を下回ったら強制ロスカットのFX業者
→ 8万円の含み損で強制ロスカット(8万円の損失確定) - 証拠金維持率0%で強制ロスカットのFX業者
→ 10万円の含み損で強制ロスカット(10万円の損失確定)
強制ロスカット水準が低いほど損失確定の金額は大きくなります。
しかし、ある程度の変動の幅には耐えることができ、その間に為替レートが反発すれば利益を出すことができます。
強制ロスカット水準が、「国内FX業者の平均である証拠金維持率100%」と「一般的な海外FX業者の証拠金維持率20%」では耐えられる含み損が「1.6倍」も差があります。
※強制ロスカット水準が証拠金維持率20%という日本人トレーダーに人気の海外FX業者
「XM」「Axiory」「Gemforex」「TitanFX」
強制ロスカット水準が証拠金維持率0%というFX業者は海外でもほとんどありません。
仮にあったとしてもライセンスを所有していない無許可業者であれば、出金拒否などトラブルに繋がるリスクがありますので避けた方がいいでしょう。
iForexは、
・英領バージン諸島のFSCのライセンスを所有
・最大レバレッジは400倍
・証拠金維持率が0%にならない限り強制ロスカットにならない
・ボーナスが充実しており、有効証拠金は入金以上
同じ相場の変動でも他のFX業者よりも強制ロスカットになりにくいのです。
iForexでは、国内FXと比較すると「2倍」の含み損まで耐えることが可能です。
ゼロカットシステムの利用
「もし証拠金維持率が0%を割り込んだ場合どうなるのだろう?」
→結論は「ゼロカットシステム」です。
国内FX→救済処置はなくマイナス分は借金となります。
借金の追証が発生し損失を埋める入金ができなければ、資産の差し押さえなどになります。
そう考えると国内FXはかなりリスクが高いのです。
海外FX→基本的に「ゼロカットシステム」が採用されています。
これは証拠金がマイナスになった際に、そのマイナス分をFX業者が負担してくれるというシステムです。
※2016年のスイスフランショックでは実際に発動されています。
ですからiForexの場合、証拠金維持率ギリギリまで粘りつつ、それでダメだったとしても証拠金維持率のマイナスは心配する必要はありません。
だからこそ大胆なトレードができるというのが海外FXの大きな魅力です。
海外FXは「ハイリターンが期待でき、さらにリスクは限定的」という点で、国内FXとはまったく異なります。
ダメだったら次の機会と切り替えた方がいいでしょう。
※強制ロスカットに対する考え方を変えてみましょう。
20.0pipsの含み損で強制ロスカット。
60.0pipsの含み益で利益確定するとして、3回のエントリーで1回でも勝てれば20.0pipsの利益となります。
ゼロカットシステムがあるので、借金になるリスクは全くありません。
最低限の有効証拠金で取引していくことが、強制ロスカットのダメージを軽減する方法です。
ただし、5.0pipsの含み損にも耐えられないといった有効証拠金だとエントリーした瞬間に強制ロスカットとなります。
いくら取引を繰り返しても利益が膨らまないので、20.0pipsぐらいの含み損には耐えられるようにしておくのがいいでしょう。
※ゼロカットシステムを詳しく知ろう
資金を溶かさないための有効対策【資金管理】
順張りすべきか、逆張りすべきか
・ナンピンは禁じ手と思っておこう
・順張りをベースにトレードをすすめていこう
海外FXでは、「含み損にあまり耐えられない」という条件のもとで利益を出していく取引方法を考えていく必要があります。
→そうなると「現状のトレンド」がとても重要です。
このトレンドを利用していく方法として「順張り」と「逆張り」があります。
順張り→そのままトレンドの方向についていく取引スタイル。
逆張り→トレンドに逆行した取引。
チャート上のサポートライン、レジスタンスラインといった節目で、為替レートが反発するという性質を有効活用した取引スタイル。
エントリーした瞬間はトレンドに逆行しているポジションを保有しているため、含み損が発生しやすいという面もあります。
逆張りを積み上げていく「ナンピン」という手法は海外FXでは禁じ手という認識でいいでしょう。
【抵抗線まで為替レートが近づいたら利益確定】ブレイクしたらまた順張りしてついていくというスタイルが理想的です。
・為替レートで反発したらエントリーはいったん見送り、どちらかのトレンドが強くなるまで待ちましょう。
・参考にするローソク足チャートは、短い期間のものよりも長い期間の方を重要視しましょう。
・1時間足チャートの動き、日足チャートの動きもしっかりと注目し、「強いトレンドが発生しているのか」「抵抗線はどこになるのか」を確認しましょう。
FXは24時間取引できるという点がメリットですが、そのためにどうしても常にポジションを保有したがる傾向があります。
「待つのも相場」という言葉がありますが、海外FXの場合は特にそれが当てはまります。
チャンスのときだけエントリーすることが大切です。
短期チャートでのレジスタンスラインやサポートラインをブレイクしても「ダマシ」になりやすいです。
長期チャートであればダマシの発生も少なくなるので、トレンドに乗りやすくなります。
※順張りで使いやすいインジケーターは?
資金管理の重要なポイント
【主要通貨ペアの為替レート】
トレンドが発生する⇒ 一時的に急騰・急落→(長い目で見ると)また回復という傾向があります。
※特に、「米ドル/日本円」はそういった特徴が強いです。
一時的に含み損を抱えても、「もしかしたら為替レートが回復して、この含み損は含み益になるかもしれない」と損切りできなくなります。
FXで資金を溶かす人の特徴は、「感情的に取引してしまい、資金管理がおろそかになる」という点です。
その典型が「損切り」ができないというパターンになります。
・証拠金を追加入金でしのぐのはやめましょう。
強制ロスカットになるまで入金しないというスタイルで充分です。
・切り替えて次のチャンスを伺いましょう。
誰でも損失が確定するのは嫌なことですが、そこは避けては通れません。
負けた分を取り戻そうと感情的になって売買を繰り返すのもNGです。
・今日はマイナスでも、明日がプラスになればいいのです。
冷静になってチャートを分析できるまで、取引はしないというスタイルがいいでしょう。
※トレードがギャンブルになってしまうのはNG
・余裕を持ったポジション調整がカギ
・最低限のポジション量を保有して資金管理に生かそう
長期ポジションを保有
→超ハイレバレッジを利用して、最低限のポジション量を保有しましょう。
「実効レバレッジを引き下げる」方法です。
XMは入金100%ボーナスがあり、入金額が10万円でもボーナス10万円で有効証拠金が20万円になります。
それだけ多くのポジションを保有できるのですが、実効レバレッジを下げると余裕を持った取引が可能です。
- Aさん 有効証拠金20万円 15Lot(150万通貨)保有 必要証拠金179,055円
- Bさん 有効証拠金20万円 1Lot(10万通貨)保有 必要証拠金11,937円
【Aさん】ポジション量が多い。
この状況だと10.7pipsほどの含み損で強制ロスカット。
ボーナスよりも入金した残高が優先してマイナスになるので、元本はすべて失います。
残ったのは出金できないボーナスの4万円だけです。
【Bさん】ポジション量が少ない。
160.0pipsほどの含み損まで耐えることが可能です。
これでも1円の変動で10万円の利益を得ることができます。
※国内FX→10万円の入金で10万通貨も保有することは不可能です。
できても2万通貨が限界です。1円の変動でも2万円の利益になります。
しかも、この状況だと152.0pipsの含み損で強制ロスカットです。
超ハイレバレッジは、ポジションを保有しすぎる為ハイリスクになります。
耐えられる損失を考えて資金管理を行えば、国内FXよりもハイリターンを狙うことができ含み損にも耐えやすくなります。
「超ハイレバレッジ=ハイリスク」では決してありません。
XMは最大レバレッジは888倍です。
余裕をもって取引ができると考えて海外FXを活用できると、資金を溶かすリスクはかなり軽減できます。
※海外FXでは残高に応じてレバレッジに制限がかかるケースがあります。
(XMであれば口座残高が2万ドル以上になると最大レバレッジは200倍です。)
対応策としてはオーバー分を出金して調整するというのがいいでしょう。
Axioryでも口座残高10万ドルで最大レバレッジ300倍に制限、Gemforexも口座残高20万ドル(200万円)以上で最大レバレッジが500倍まで制限がかけられます。
その点のルールも事前にしっかりと確認しておくべきです。
※資金管理はまだ難しいと感じたらシンプルなお小遣いメモ感覚で
まとめ
国内FXと海外FXでは条件が大きく異なります。
国内FXと同じ感覚で取引していると資金を溶かしてしまう危険性がありますので、改めて海外FXの特徴を確認してください。
- 超ハイレバレッジ
- 強制ロスカット水準の低さ
- ゼロカットシステム
といった海外FXの特徴を有効利用していけば、資金を溶かすリスクやダメージを軽減することができます。
大切な資産を溶かすことなく、海外FXで効果的に増やしていきましょう。