ボリンジャーバンド王道の手法なら騙しなし【MT4/MT5設定あり】

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ボリンジャーバンドはMT4にもMT5にも標準装備されていて、海外FXですぐに使うことができます。

そして、比較的新しいインジケーターであるにもかかわらず絶大な人気が衰えません。

今回はその秘密と驚きの裏技も取り上げます。
勝つためのテクニックには王道と裏技があり、まず王道を理解すればダマシも防げます。

今回の解説ポイント
・ボリンジャーバンドのしくみと作者の相場読み、
・勝ち方、ダマシ回避方法
・MT4/MT5での設定、使い方
・おすすめ相場、おすすめ業者
・相性のいいインジケーターと裏技

ボリンジャーバンドとは

(図のボリンジャーバンドは3本でできています。)

テクニカル分析界では有名なジョン・ボリンジャーさんが作りました。

MT4/MT5に標準装備なので、初心者の方も簡単にチャートに表示して使い始めることができます。

※表示方法は「MT4/MT5でのボリンジャーバンドの出し方」を見てください。

ボリンジャーバンドはこんなインジケーター

一見オシレーター系に感じますが・・・

上昇や下降の勢いを教えてくれるので、「トレンド系」のインジケーターです。

ボリンジャーバンドの真ん中のラインは移動平均線ですから、トレンド系というのも納得です。
それだけではなく、相場の危険性を表す「ボラティリティ」が確認できます。

ですのでcTrsderなどのプラットフォームでは「ボラティリティ系」の仲間に入っています。
ボラティリティとは簡単にいうと、値動きの大きさのようなものです。

値動きが大きいか小さいかは、トレードをするうえでも気になります。

単純な値幅ではなく、「標準偏差」で描き出すのでいっそう精密です。

ポイント
・ボリンジャーバンドはトレンド系で、ボラティリティまでわかるすごいインジケーター

ボリンジャーバンドの標準偏差って?

ちょっと怖いイメージのある標準偏差の意味を感覚的にとらえられるように解説します。

「このクラスでは、身長180センチを超える子は数人しかいないね。150センチよりも低い子もいるけど、やっぱり数人だ。ほかの身長はクラスの人数の98%に入るね」
・「平均に近い人数は多いけど、すごく低い人、すごく高い人は少ないから、グラフにすると富士山みたいな形になるね」

こういった統計の分析をするときに使うのが「標準偏差」で、これを使ってボリンジャーバンドは描かれています。

ですので、ボリンジャーバンドをチャートに表示することによって「ドル円が116円以内に収まる確率は98%でしょ」というような分析ができるわけです。

使い方は「実際のトレード手法」にあります。

ボリンジャーバンドの計算式

これを覚えたりしなくても充分勝てるので、苦手な方はここを飛ばしても大丈夫です。

標準偏差を以下のように使って、ボリンジャーバンドは描かれます。

n期間のボリンジャーバンド=n期間移動平均線±〇x標準偏差

この計算式の意味は、【移動平均線の価格に標準偏差ぶんだけプラスするとアッパーバンドになり、マイナスするとロワーバンドになるということ】です。
(±〇の、〇が1なら”1σ”になり、2なら”2σ”になるということです。)

※「標準偏差」は「分散」という値のルートで、分散は過去の価格を一つ一つを使って「価格のばらつき」を数値にしたものです。
ここでは、煩雑になるので「標準偏差」についてはこの程度にしておきます。
(FX用にnをn-1にしているインジケーターもあります)

ポイント
・ボリンジャーバンドはトレンド系のインジケーターでボラティリティもわかる

※【文系でもわかる】移動平均線の意味はこちら

【一度逃げた人用】本当にわかってる?移動平均線のすべて

海外FXにもボラティリティは必要?ないと危険かも!

ボリンジャーバンド用語とトレードでの意味

用語がわかれば全体像が見えて一度に理解が深まるので、ラインの名前やよく使われる用語を並べてみました。

ボリンジャーバンド
3本以上のラインから出来ています。
真ん中と上と下のラインです。

上と下のラインは理論上無限に増やせますが、一般的には何本も使わず上下2本くらいまでを出すことが多いです。

では、ラインの名前とよく使う用語をみていきましょう。

【重要】各部の名前と±〇σが何パーセントか

ボリンジャーバンドの3本のラインの名前です。

  • アッパーバンド:上のラインのことで、+1σ、+2σ、+3σ、……と作ろうと思えばこの続きも作れます
  • ミッドバンド(ミドルバンド、ミドルライン、センターライン):移動平均線で、真ん中のラインです。通常は20期間を使います
  • ロワーバンド:下のラインのことで、-1σ、……と続きます
  • ±1σ(プラスマイナスいちしぐま):σはアッパーバンドとロワーバンドの単位です

これらのラインの計算式とσの意味は、「ボリンジャーバンドの計算式」を読んでください。

これは何パーセント?【ボリンジャーバンドの究極の鍵】

価格確率
+3σの範囲内に収まる確率99.7%
+2σの範囲内に収まる確率95.4%
+1σの範囲内に収まる確率68%
-1σの範囲内に収まる確率68%
-2σの範囲内に収まる確率95.4%
-3σの範囲内に収まる確率99.7%
「価格がボリンジャーバンドの内側に高確率で収まりますよ」ということが数値で出ています。

ここが一番の特徴です。
(見やすくするために、プラスとマイナスの間を1行空けています)

※資料「日本テクニカル大全」日本経済新聞出版社

ボリンジャーバンド分析でよく使う用語

ボリンジャーバンドはその「幅」に注目して使います。

  1. スクイーズ:ボリンジャーバンドの幅が一番狭くなったとき
  2. バンド・ブレイクアウト:ボラティリティ・ブレイクアウトともいって、狭かったボリンジャーバンドが開き始め瞬間
  3. エクスパンション:狭かったボリンジャーバンドが広がり続けている時
  4. バンドウォーク:広がったボリンジャーバンドの外側に沿ってローソク足がトレンドを作り続ける事
  5. ボージ:幅が一番広くなったとき
  6. パラレル:平行という意味で、エクスパンションが終わるとよくこんな形になります

これらを使ったトレード法は「実際のトレード手法」にあります。

つぎに、分析やパラメーター設定のときに使う用語も書いておきます。

「パラメーター設定と色などの変更」を読むときにも見てください。

  • 期間(ピリオド):移動平均線であるミッドバンドの期間、パラメーター
  • 偏差:1σにするか、2σにするか、という設定の用語
  • 適用価格:終値で描くのかどうか、といった設定のときに使う用語
  • 内バンド:ミッドバンドに近いほうの±ラインで作られるバンド(帯)
  • 外バンド:ミッドバンドから遠いほうの±ラインで作られるバンド
  • バンドワイズ:バンドの幅のこと

※相場やトレンド理解に役立つ記事

【ふり幅で勝つ!】トレンドラインの引き方と手法

あえて【水平ラインだけ】で海外FXに勝つ!

トレンドラインの【始めと終わり】に疑問が残るなら

ボリンジャーバンドのメリット

  • 相場の基本、3つの局面がひとめでわかる(上昇トレンド、下降トレンド、レンジ相場)
  • バンド幅が広がればボラティリティが大きいことがすぐわかる
  • このインジケーターは、世界中のトレーダーが使っているので書籍やサイトの情報がとても豊富で困っても答えをみつけやすい

ボリンジャーバンドのデメリット

初心者だれもが最初に思うのが「どう見ていいかわからない」「難しそう」です。

他にもあります。

  • 価格が収まるのが90パーセント近いというので、価格がボリンジャーバンドに触ったらすぐに逆張りすると高確率で負ける
  • 基本の手法でもダマシが起きやすい
  • 見慣れないと、目の錯覚を起こして変なところでエントリーしてしまう

MT4/MT5でのボリンジャーバンドの出し方

  • MT4:「ナビゲーター」「インディケータ」「トレンド」「Bollinger Bands」
  • MT5:「ナビゲータ」「指標」「トレンド系」「Bollinger Bands」

MT4/MT5では、このように見つけてチャート上にドラッグ&ドロップします。

※MT4/MT5の導入方法と操作方法

【完全版】MT4(メタトレーダー4)のダウンロード・インストール方法

【完全版】MT4(メタトレーダー4)の 操作方法 ~初心者編~

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MT5が怖い?!【脱初心者】ワンクリック注文と板注文やりかた

パラメーター設定と色などの変更

パラメーター設定はMT4もMT5も同じ操作です。

ボリンジャーバンドのどれかのライン上で右クリックしてメニューを出せば変えることができます。

※でも、基本変える必要はないです。

ただし、人によって「期間」の20を21に変える人もいますが、実際のボリンジャーバンドの形がそう変わらないためマニアの人向けの設定です。

それに「適用価格」を高値(High)などに変えることもできますが、ちゃんと期待値が高いかどうかの検証を自分でコツコツ行わなくてはならないのでボリンジャーバンド大好きな人にしかおすすめできません。

用語の意味は、「ボリンジャーバンド分析でよく使う用語」に書きましたのでチェックしてください。

※色の設定は、「色の設定」タブから行えます。

※色設定やラインの太さ変更のやり方はADXとほぼ同じなので、ADXの記事でチェックしてくださいね!

再注目のADXインジケーターはDMIの仲間です【MT4/MT5設定あり】

実際のトレード手法【王道はこれ】

ボリンジャーバンドはトレンド系として使ったほうがダマシも回避しやすいです。

トレンド系として使う

基本は、パラレルやスクイーズの間はトレードしません。
ダウ理論などの基本スタンスのように「トレンドのないときはやらない」という方針です。

そして、理想としてはスクイーズのあと相場が力をためてボリンジャーバンドがいよいよ広がったときに順張りでエントリーできれば最高です。

まとめると以下になります。

  1. スクイーズ中はチャンス待ち
  2. バンド・ブレイクアウトで順張りエントリー
  3. エクスパンションでポジション維持(エクスパンションが起きなければ損切り)
  4. ローソク足がトレンド方向にバンドウォークしている限りポジション維持
  5. ローソク足がミッドバンドを反対に超えてしまったら、利益確定

※⑤は、損切り位置でもあります。
そこから先は、また新たなチャンスを待つ段階に入り連続でロングをするのはリスクがあります。

利益確定のもう一つの方法
バンドウォークしている側の反対のラインがぎゅっとミドルバンドに近づき始めたらしても良いです。(図のAのところ)

どの方法もギリギリまで利益を取るような天底取りはできませんが、ルールだと思って諦めましょう。

※利益確定や損切りの裏技は「ダマシの対処法」にあります。

※移動平均線の意味を知って損切りの根拠を理解しよう

【一度逃げた人用】本当にわかってる?移動平均線のすべて

業者別にSMAとEMAを使い分けよう【移動平均線でテクニカル上級をめざす】

ボラティリティを見る

ボリンジャーバンドを売買シグナルではなく、市場の空気感を把握するのに使うことができます。

ボラティリティ
値動きの幅のこと。
値動きの幅がありすぎると荒れていて危険な相場といえます。

それを逆手にとって勇敢にスキャルピングをしてもいいのですが、世界のどこかで紛争が起きたりしたら値が飛んで荒れた危険な相場ということになります。

ボリンジャーバンドがしょっちゅう広がっているなら危険だと感じて、ポジションを落とすなどの対処をおすすめします。

ポイント
・危険と利益チャンスの双方をはらんだ、広がっているボリンジャーバンドは使い方次第

逆張りダマシの対処法

ボリンジャーバンドトレードの王道は、トレンドと同じ方向にトレードする「順張り」というものです。
しかし、どうしても「逆張り」をしたくなるものです。

スクイーズの時に特に逆張りをしたくなり、しばらくは成功したりするので厄介です。
「レンジ相場の逆張り」というやつです。

もし、止め時を知りたければローソク足の長さを見ておくと良いです。

ローソク足が長くなり始めたら逆張りはやめましょう。

このようにして、エクスパンションなのに逆張りしつづけるのを防ぎましょう。
ローソク足が長ければエクスパンションが始まった可能性が高いからです。

※ピボットラインを引いてみてあきらめ時を知ることもできます。

組み合わせるインジケーターと【裏技的】インジケーター

ボリンジャーバンドはトレンド系なので、オシレーター系のインジケーターを一つ一緒に使うと売買タイミングがクリアになります。

初心者向けには以前も特集した「ADX」をおすすめしています。

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そして、裏技的に合わせると面白いのが「パラボリック」です。
トレンドに沿ってトレードしていても、利益確定と損切りのタイミングはいつも悩みます。

ヒントは「実際のトレード手法」に書いた通りですが、パラボリックを組み合わせるのも良いですよ。

パラボリックを使った裏技手法のやり方

たぶん、やっている人はいないのではないかと思うとっておきの裏技です。
エントリーは「実際のトレード」で書いた通り、トレンド発生があったら順張りをします。

しかし、この手法ではぎりぎりまで利益を追い求めることができず、不満を持ちながらルール通りに利益確定をしなくてはなりません。

もっと利益を伸ばせないだろうかという悩みが出てきます。

その悩みを解決するために、ここで表示させたのが「パラボリック」(Parabolic SAR)です。

トレンドが発生すると、そのトレンドをサポートするように点々を描き出してくれるものです。
上の図のように、上昇トレンドのときは下に点々があります。

裏ワザです
まず、ロングは王道の方法でします。 
その後の利益確定をできるだけ高値でしたいと思ったら、パラボリックが上に描かれ始めるまで待つと良いです。
そして、パラボリックが上に描かれはじめたら利益確定で売ります。

こうすると、ぎりぎりまでポジションを持つことができて、利益を伸ばすことができます。
下降トレンドのやり方は、上と下が逆と考えて行います。

合う銘柄とおすすめ海外業者

ボリンジャーバンドもオールマイティなインジケーターなのでどんな相場にも使えますが、若干注意するところがあります。

ボリンジャーバンドに合う銘柄

個別株と株価指数は、毎日夜には市場がお休みになります。
すると、朝には窓ができていることがよくあります。

値が続いていないのでボリンジャーバンドがエクスパンションみたいになります。
もちろんその後に上がるか下がるかは、全くわからずボリンジャーバンドの手法をそのまま使うことができません。

同じようにFXも土日はお休みなので手法ができず、勝率アップにもつながりません。

そういうときは別のアプローチでトレードするか、ボリンジャーバンドを思い切って消すなどの工夫が必要です。

穴場的な銘柄の暗号通貨

ということは、土日にも動いている仮想通貨(暗号通貨)ならいつでも気にせずボリンジャーバンドでトレードができるということです。

ボリンジャーバンドは、流動性の高いビットコインやイーサリアムのデイトレードにおすすめです。

ただし、業者がメンテナンスなどで停止しているときはもちろんできません。

使っている業者からのメールは忘れずにチェックしましょう。

ポイント
・相場が休みで窓を開けるようなときには使いにくくなる
・仮想通貨のチャートは休まず動いているので使いやすい

ボリンジャーバンドを使えるおすすめ海外業者

MT4/MT5を導入している業者のうち、おすすめはこちらです。

エクスパンションがはじまったら素早くエントリーしたいので、できるだけNDDの業者と口座を選びましょう。

※残念ながら「GemForex」では仮想通貨の扱いがありません。

Titan FXとAxioryのMT4/MT5は、ものすごく使いやすくてスプレッドも狭い口座が選べるのでボリンジャーバンドを使いたいならピッタリです。

TITAN FX
https://thekaigaifx.com/titanfx/
Axiory
https://thekaigaifx.com/axiory/

つまり、大手でMT4/MT5を導入しているところはすべておすすめとなります。
XMなら中長期トレードがしやすく、株価指数のダウ(US30)もできます。

TITAN FX(タイタンFX)の評判ってどう?モットーが「丸出し」とは? | 【2023年版】海外FX15社ランキング厳選おすすめ業者 (thekaigaifx.com)

まとめと資料

今回は、初心者向けのボリンジャーバンドの話題でした。
テクニカル分析が苦手な方でも、絵を見れば雰囲気がわかるので、とっつきやすいと思います。

最後にボリンジャーバンドの派生インジケーターにも少し触れておきます。

スーパーボリンジャー

簡単にいうと、±3σまでのボリンジャーバンドと遅行スパンでできています。

※かっこいいですがMT4/MT5には標準で入っていません。
どこかから探して取り入れることになります。

ボリンジャーバンドフィボナッチ

ボリンジャーバンドのような3本のラインを出すのにフィボナッチ数列(ひとつ前と今の数字を足したもの)、エンベロープとボリンジャーバンドを足して2で割ったような形になります。
使い方は、ほぼボリンジャーバンドと同じのようです。

また、ボリンジャーバンドの幅を絵的にとらえて「ワニの口」と表現するのも流行ったらしいですが、ビル・ウイリアムズの有名なインジケーターのAlligator(アリゲーター)の使い方と混乱してしまうので覚えないほうが良いでしょう。

ボリンジャーバンドは原理が理解できればずっと使える優秀なインジケーターです。

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