【MT4/MT5でトレード成績の詳細なレポートが出せるけれど、それをどう今後に生かしたらいいかわからない・・】ということはないですか?
5W1Hを応用すると簡単ですよ!
※記録や分析をするためのエクセルファイルを差し上げます!
是非、使ってくださいね。
もくじ
MT4/MT5のレポートとは
今回は【裁量トレードの成績レポートを出して、もっと上手になるためにはどうしたらいいか】の話題です。
※レポートの出し方がわからない方は・・
「MT4でバックテストとフォワードテスト【理由から方法まで】」の『MT4のテスト方法【2.プログラムによるテスト】」の『レポートの出し方』の表の下段「フォワードテスト」のところを見てください。
そうすると、このようなレポートが出てきます。↓
(こちらは今回の記事のために適当にTitan FXのMT5でデモトレードをしたものです。)
レポートを出す前の注意
例えば、「1年」「1カ月」「先月の雇用統計後から今回の雇用統計前まで」のように設定するとトレード傾向をつかみやすいです。
※「ツールボックス」→「口座履歴」→右クリック「期間指定」で目的の期間を選ぶことができます。
※スキャルピングにおすすめの業者はこちら
「【厳選3業者】スキャルピングやるトレーダーにおすすめはここ!」
成績レポートが出たらどこを見る?【目的を再確認】
次の段階に行きましょう。
(レポートが出せたとして)見直し→分析→改善へとつながる考察をします。
※ビジネスならPDCAのCやOODAのOのところです。
※「OODAって知ってる?」
https://www.jscore.co.jp/column/lifestyle/2017/ooda/
裁量トレードの結果はこの7要素だけ見る!
今回は、「MT4でバックテストとフォワードテスト【理由から方法まで】」で解説したうち裁量トレード分析でどうしても必要なものだけを取り上げます。
・勝率は重要ではないのでこの表には入っていません。
・今回、シャープレシオは外しました。
・PFでざっと見て、どうしても使いたいならシャープレシオも使っていけばいいでしょう。
・最大ドローダウンも、最大価値トレードを分析することで補えると考えました。
では、重要なところ一覧表です。
見るところ | なぜ重要? |
---|---|
(総)純益 | これをプラスにしつづけるのが最終目標ですが… |
期待利得 | 「このトレーダーは1回のトレードでいくらの儲けを期待できるか?」ということで、一つの数字でトレーダーのすべてを表現できる。 |
プロフィットファクタ(PF) | 1より大きいのが基本で、そこからどれだけ大きくなるか |
ショート (勝率 %) | ショートで勝ちやすかったかどうかわかります |
ロング (勝率 %) | ロングで勝ちやすかったかどうかわかります |
最大 勝ちトレード | 勝ちのなかで一番稼いだ金額 |
最大 負けトレード | 負けのなかで一番減らした金額 |
※MT4/MT5のレポートの出し方
「MT4でバックテストとフォワードテスト【理由から方法まで】」
なにをどう分析する?変更する?【5W1Hで】
先にざっくりとした読み方の例を示させてください。
(総)純益がプラスで終わった場合
どう読む? | どう変えていく? | |
---|---|---|
(総)純益 | プラスだね! | 5W1Hのすべてについて、なにが良いか調べて続ける、どうなるとダメになるか?など未来も予測、予防法を考える |
期待利得 | プラスだね! | (総)純益と同じ |
プロフィットファクタ(PF) | 1より大きいね! | (総)純益と同じことをするが、損失を減らすことも考え始める |
ショート (勝率 %) | ショートで勝ちやすかった? | 勝率が高ければ、こちらのほうが得意なトレーダーなのかもしれないし、相場がぐんぐん下がっていただけかもしれない 理由、原因を明確に探す |
ロング (勝率 %) | ロングで勝ちやすかった? | ショートと同じように考える |
最大 勝ちトレード | いつどんなときに最大に勝った? | 5w1Hの全部を洗い出して、最大に勝てた時の要素を知る、次回も同じようなときを探せるように記録する (ただし永遠には通用しない) |
最大 負けトレード | いつどんなときに最大に負けた? | 買ったときと同じ。もちろん、次回は同じようなときにトレードを控えるとか手法を改善するとか対策を考える |
意外と重要なのが勝った時の詳細です。
有頂天にならずに冷静に分析しましょう。
(総)純益がマイナスで終わった場合
どう読む? | どう変えていく? | |
---|---|---|
(総)純益 | マイナスだ( ;∀;) | 5W1Hで徹底的に原因を洗い出す |
期待利得 | マイナスだ( ;∀;) | (総)純益と同じ |
プロフィットファクタ(PF) | 1より小さいよ”(-“”-)” | 絶対に1より上げよう といっても、たまになら当たり前にあることなので気にしすぎはNG |
ショート (勝率 %) | ショートで勝ちやすかった? | 勝てた時もしっかり分析しないと次につながらない |
ロング (勝率 %) | ロングで勝ちやすかった? | ショートと同じ |
最大 勝ちトレード | 大きいのがないかな | ここだけ大成功ということもあるので、しっかり分析して次もできるようにする |
最大 負けトレード | 大きいのがあるかも | 大きいのは減らしたいよね |
プラスのときと同じように見ます。
分析、改善したい!【重要な要素】をどう読むか
・失敗パターン⇒失敗の理由や対処は書籍やネットでたくさん書かれていて見つけやすいです。
失敗パターンは、人間なら誰でも同じようなことをするので体系化もしやすく広まりやすいです。
・成功のパターン⇒情報が少ないです。
なぜなら、成功パターンは千差万別でその人にしかコツがわからないようなものがあるからです。
・成功パターンを自分に叩き込むというのができると前に進みやすいから!
・(総)純益よりもプロフィットファクタを大きくしていくことを考える方が重要だから!
※(総)純益をいくら大きくしても損失が後を追うように膨らんでいるのでは無意味です。
全部が負けや勝ちに影響を与えているはずです。
・本に書いてあるテクニカルをそのままやったらすごく負けた
・気分次第でやったらやっぱり負けた
・ボリンジャーバンドを▲σにして逆張りをしたら勝てた
最後のボリンジャーバンドの逆張りは、ネットで「それは間違いだった!」「実はこうだった!」みたいな煽り動画をよく見かけるものです。
市場の性質もトレーダーの個性も多様なものです。
そういう情報に惑わされずに「自分がどんなふうに成功できるのか」を探したほうがPFを上げられます。
※テクニカルのヒントはこちら
「【インジケーター特集!】海外FXで勝率アップおすすめ3選!」
「【一度逃げた人用】本当にわかってる?移動平均線のすべて」
「業者別にSMAとEMAを使い分けよう【移動平均線でテクニカル上級をめざす】」
「RCIはひとつのインディケータですべての期間のチャンスを示す!」
「【わかりみインディケータ】MACDを勝ち設定にして利益をあげる!」
5W1Hの内容はこれ!
※5W1Hは「よく仕事を計画する」とか「文章を書く」とかするときにいわれることです。
一度、「裁量トレードの結果はこの7要素だけ見る!」で一覧に入っている7要素すべてに対して一回ずつ5W1Hで分析してみるといいです。
ここではトレード全体を見ることにしましょう。
トレードを見直すときは大体以下のようでいいでしょう。
5W1H | ||
---|---|---|
When | いつ | エントリーとイグジットの時間 |
Where | どこで | 自宅でPCを使って |
Who | だれが | 自分が、または仲間としゃべりながら、または気になった要人など人でも動物でもWhoならなんでもいい |
What | 何を | スキャルピング |
Why | なぜ | 1日のうち、トレード時間は決まった時間にしたい、それにスキャルピングに合う業者と通貨ペアを使っているから 手法の有効性を知りたかった (トレード時の心理状態と健康状態もここでチェック) |
How | どのように、いくら | ●●手法を、本にあるとおりに今日だけやってみた 口座資金はxx、スプレッドは△△、ロット数は〇〇 |
ここではトレーダー目線で5W1Hを書きましたが、経済指標や要人発言などのイベントをピックアップして考えるのにも使えます。
すでに経済紙などで充分分析されている古い日本経済の出来事でやってみましょう。
「2014年のハロウィンの日に日銀の黒田総裁が異次元緩和をした」という出来事です。
次のような感じになります。
5W1H | ||
---|---|---|
When | いつ | 2014年10月31日 |
Where | どこで | 日本の金融政策決定会合の会場で。その後の会見はオンラインライブで見ることができた |
Who | だれが | 黒田総裁が、日銀が、 |
What | 何を | 国債を |
Why | なぜ | インフレ率をあげたい、円安にしたい、 |
How | どのように | めっちゃ買う。そして株価を上げることで(目標を達成できると考えた) 国債の購入を約80兆円に増やす |
・これで、次に似たようなことがあったときに対応のバリエーションが増えます。
・なぜなら、事前に出来事を整理しておけるからです。
※追加金融緩和サプライズで「出口なき日銀」(東洋経済オンライン)
https://toyokeizai.net/articles/-/52904
※ファンダメンタルズのコツはこちら
なにをグラフにすればいいか
なんとなく、グラフにすると理解した気分になります。
もし、グラフのちょっとした上下動で心(メンタル)が乱れてトレードに失敗するようなら問題です。
グラフにして後々使えるのは、
- PF(プロフィットファクタ)
- 最大勝ちトレード
- 最大負けトレー
など「変えたいこと」の中心です。
手法別の損益なども、その手法が最近役に立たなくなっているみたいなことを発見するのに役立ちます。
エクセルに必要な数値を入れておけば、ワンタッチでグラフになるので便利です。
※おまけエクセルを使ってやってみてくださいね。(この記事の最後にあります)
分析が終わったら戦略の立て直し
※(総)純益の目標額を作ると多くの人は失敗しますが、数字を明記すると成功しやすいタイプの人もいます。
「トレード前に決めたことがちゃんとできたか?」「臨機応変にやることを変えたならそれが成功したか?」などなど、見たら次にもっといいトレードができないだろうかと考えます。
ただし、ここでも人それぞれということがいえますので一般的な例だけ並べておきますね。
・期待値はある程度上げていきたい
・PFを上げていきたい
・テクニカルやファンダメンタルだけに集中せずに、全体を見渡すといい
・どんなときに心理が動いて、どんなときにゾーンに入ったか、または入らなかったか気にしておく
こんなことに気を付けながら・・
おまけエクセルの「5W1Hシート」に書き込んでみてください。
それを眺めつつ、次にやることとやらないことを整理していきます。
そのうち独自のチェック項目も出てくるでしょう。
ゼロカットやロスカット水準をチェック項目にいれるなど応用してみてください。
※海外FXのフルレバとロスカットについてはこちら
分析してわかったことをもとにまたトレード
分析をしていて何も思い浮かばなくなったら、またトレードをして新たな自分のデータを取っていきましょう。
テクニカルやファンダメンタル面は、すぐに変更できて成績にも反映しやすいので楽しいですよ。
一定期間繰り返したら
利益にならないことはきっぱりやめて、利益になることを伸ばしていきましょう。
ここまでの流れはPDCAと大体同じです。
最初に戻ってトレードを続けるということを繰り返し何度か続けます。
次のトレードでは問題を見つけて新たに勝てるようになっているはずです。
※おまけのエクセルのカレンダーにでも書き込んで繰り返すのもいいでしょう。
こうしていくうちに、「自分がどんなトレーダーなのか」も見えてきます。
それでもイレギュラーなことが起きるFX
これだけ頑張ってもFXの市場はいじわるなものです。
アメリカのFRBが突然政策を変更したり、それまで人類が知らなかった流行の病気ですべてのインフラが止まったりしてしまいます。
※ファンダメンタルを知るならこちら
【まとめ】レベルアップはモチベーションアップ
「できない」経験ばかりに集中しないほうが良い理由でもあるのです。
MT4/MT5のレポートはすごく優秀で、トレーダーが欲しい情報のすべてを無料で簡単に出してくれます。
ここで読んだことを生かしてこれから有効に使ってください。
・毎日忘れそうなことだけ記録して、あとは土日という計画でもOK!
トレードスタイルに合わせて色々やっていると本当にレベルアップします。
飽きたらおしまいなので、自分を飽きさせない工夫としても記録付けなどはとても良い習慣です。
トレードを続けていると「なぜか直感が働いて危険から逃げることができた」など、どうしても言葉や数字では説明できないことがあります。
そういうのも含めてトレーダーの能力であり、ひょっとしたらそれが「ゾーン」の瞬間かもしれません。
※ゾーンとは(例:サッカーのゾーン)
https://www.sakaiku.jp/series/zone/2014/006781.html#
【おまけエクセル】のダウンロードはこちら
今回書いた内容を使いやすいようにエクセルにしてあるので、簡単ですがよかったら使ってください。
※はやく口座開設しよう!
※テクニカルの具体例はこちら
「【ふり幅で勝つ!】トレンドラインの引き方と手法」
「あえて【水平ラインだけ】で海外FXに勝つ!」
「トレンドラインの【始めと終わり】に疑問が残るなら」
※スキャルピングテクニックはこちら
「【負けても安心!】実は海外FXのスキャルピングは負けた時のリスクが小さいわけとは?」
「【スキャルピング派必見!】エントリーポイントの見つけ方」
「スキャルピングと中長期トレードで【ブレイクアウト】を使おう」
「海外fx口座を選んでスキャルピングテクニック8パターンをマスターする!」