海外FXでは最大レバレッジが5000倍だったり利益への期待が膨らみます。
しかし、損失もそれだけ一度にかさんでしまうのかと心配になります。
そんなときに、「実行レバレッジ」を調整すれば計画的なトレードをすることができるのです。
・なぜ実行レバレッジが必要なの?
・【一覧つき】実行レバレッジでロスカットレベルを避ける方法
・ おすすめ実行レバレッジの値
もくじ
実行レバレッジとは【答えあり】
誰でも自己資金には限界があります。
それをどう生かすか?のヒントになるのが【実行レバレッジ】です。
実行レバレッジの意味【答え】
これで実行レバレッジの理解はほぼ完璧です。
FXは、国内も海外もレバレッジがかかっていて少ない手元資金で大きなトレードができることが魅力です。
※特に「実行レバレッジ1倍」はFXでない現物取引のときに必要な額と同じです。
ですから、基準としても重要な値となります。
これは「レバレッジをかけなくても取引できるだけの資金が口座に入っていますよ」という意味だからです。
ギリギリ過ぎると危ないし常に実行レバレッジでも海外FXの意味がないですから、ちょうどいい証拠金を用意したいのです。
※ちなみに、口座資金という用語はここでは口座内の証拠金残高と同じ意味で使っています。
※証拠金などの用語はこちら
【注意点】海外FXで資金を溶かさない対策法とは?
知っておきたい3つのレバレッジ
ここで少しお話を挟みます。
「〇〇レバレッジ」についてです。
レバレッジに色々な名前がついていることがありますが、ネットで何かを探しているとごちゃごちゃになってしまいます。
実行レバレッジを入れて3種類を把握しておけば、トレード計画を立てるときにも問題ないので一度整理しておきましょう。
- レバレッジ
- 実行レバレッジ
- 最大レバレッジ
ここからの説明は例としてこのパターンを使います。
・ドル円が135円のときに1万通貨でトレードしたい
・使う口座は、通貨のレバレッジが1000倍の業者である
レバレッジ(必要証拠金に対してのレバレッジ)
他のレバレッジの種類と呼び分けるときは「必要証拠金に対するレバレッジ」などといい、意味はそのままです。
「必要証拠金に対するレバレッジ」=普段私たちが「ここの業者のこの銘柄ってレバレッジ〇倍だね」と言っているときの値と同じです。
言葉としては、上記のような使い方をします。
このときの必要証拠金が1,350円で、実際に取引する1万通貨は円にすると1,350,000円です。
(ドル円135円の場合)
必要証拠金に対するレバレッジ1000倍=1万通貨x135円÷1,350円
※海外FXとレバレッジの関係とは
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実行レバレッジ
今回話題のメインのレバレッジがこれです。
【使っている証拠金ではなく口座全体の資金でその銘柄をどれだけ持てるか】ということを考えるのが実行レバレッジです。
自分の資金という実力に対して何倍の取引をしているか?とも言えます。
また、呼び方が違うことがあります。
「運用レバレッジ」ともいわれ、口座資金に対してどんな倍率で運用しているのかに着目した言い方ですが意味は同じです。
口座内資金が最初の例でいうと「20,000円」で、ポジション評価額は同じ例で1万通貨xドル円135円=1,350,000円です。
ですので、例の場合の実行レバレッジは以下のようになります。
実行レバレッジの計算には口座残高を使っていることがわかります。
口座内の資金は初期の資金です。
ポジション評価額が、ポジションを持った後に増えたり減ったりしている額です。
実行レバレッジ67.5倍=1,350,000円÷20,000
この計算式でもわかるように、実行レバレッジは銘柄の価格によって常に動くものです。
でも、一般に一つ価格を選んで目安の値を出すことがほとんどです。
※トレード計画に使うときも、そのようにすれば良いでしょう。
最大レバレッジ
これもそのままの意味で、このサイト内でもよく使っている用語です。
その業者でかけられる最大のレバレッジといった意味です。
国内FXの最大レバレッジは25倍で、海外FXのTitan FXの最大レバレッジは500倍ということになります。
XMなら1000倍で、GemForexはキャンペーンによって5000倍になったりします。
※各業者比較
https://thekaigaifx.com/category/review/
計算式はなく、その業者が発表しているレバレッジのうち最大のものが最大レバレッジです。業者ごとに違うほか、銘柄や時世によって変わることがあります。
※ここで、口座内に1,350円だけ入金してあったら「フルレバレッジ」と呼んで使い分けています。
これは「実行レバレッジ1000倍」と同じ意味ですが、あまりそうは言わずに「フルレバレッジ」と呼ばれます。
また「フルレバレッジ」は、資金管理とは別の領域の話として話題になることが多いようです。
※1回に売買する通貨の数を「ポジションサイズ」と呼ぶことがあります。
「1万通貨をロングした」「1万通貨をショートした」という場合は、どちらも「ポジションサイズは1万通貨」となります。
※フルレバレッジ(フルレバ)に最適なテクニックとは
実行レバレッジを考えておくメリット
- ゼロカットまでの距離をあらかじめわかっておける
- ギャンブル気分を抑えて投資家目線でトレードを考えることができる
- 専門家の話を理解しやすくなる
知っていればすぐに勝てるわけでもないし、トレード毎に実行レバレッジを考えるのは面倒なものです。
それでも、「自分が今何をやっているのか?」をはっきり見るためには優秀はツールです。
実行レバレッジを考えておくデメリット
- 計算が面倒
- 実行レバレッジ1なんていう資金はそもそも持っていないので気分が暗くなる
それにスキャルパーの中には「知らなくても勝てる」という意見を持つ人もいます。
ただし、FXをやっていると他のトレーダーは大体知っている事なのでやっぱり知っておきたいと思えてくるようです。
※ゼロカット、マージンコール、ロスカットについて
iFOREXでMT4は使える?同時活用で本気のゼロカット
※MT4の使い方
【完全版】MT4(メタトレーダー4)のダウンロード・インストール方法
【完全版】MT4(メタトレーダー4)の 操作方法 ~初心者編~
実行レバレッジの使い方
それでは、実際に使っていきましょう。
トレーダーとしての立ち位置を知る
「自分が少なすぎる資金で無理して大ロットを持っていないか?」
「せっかくの海外FXで口座資金に余裕を持たせすぎてお金を遊ばせていないか?」
といった判断に使えます。
あくまで目安ですが例を書いておきます。
レバレッジ1000倍の場合、このくらいだと平均的です。
ついでに、次に書くロスカットに対してもまあまあ安心です。
- スプレッド極狭の口座で秒スキャする:フルレバ~実行レバレッジ10倍
- 普通にデイトレードをコツコツ毎日する:実行レバレッジ25倍~実行レバレッジ700倍
- スイングトレード以上:実行レバレッジ500倍~実行レバレッジ700倍
※ただし、あまり動かない時代と想定した「クロス円」で考えています。
銘柄ごとに違うので、次の「ロスカットに近いかどうかを知る方法」も見ながらトレードごとに出してみるのをおすすめします。
ロスカットに近いかどうかを知る方法
近すぎず遠すぎずが良いのですが人により考えが違います。
「これだ!」という明確なルールは確立されていないようです。
それぞれ経験で決めるのがいいと思いますが「決め方のヒント」を書きます。
ドル円
(ロスカット水準を証拠金残高20%とします。)
(「証拠金維持率が20%を下回ったら」と同じ意味です。)
20%というのも大体どこの業者も同じです。
ただし、口座タイプや銘柄などでも変わることがあります。
トレードの前に必ず確認するとして、ここでは20%を例にしておきます。
※この「20%」というのは証拠金維持率ではありません。
「初期に用意した口座の資金が20%しか残っていない」ことなので、ここでロスカットをしてくれれば資金を少しでも守ることにつながります。
といっても、されないような資金の管理は必要で適度にストップ注文を入れておいたほうが賢いです。
そして、実行レバレッジは低いほうがそのポジションはロスカットレベルから遠いことになります。
※単純計算の試算なので、手数料やスリッページは考慮していません。
ただし大手の海外業者は、ロスカットまでに30pipsくらいの余裕を持たせてくれます。
色々ありますが、この表も一応参考にしてください。
スタート時の口座残高(a) | 口座残高20%(b) | a―b | ロスカットまでのpips | |
---|---|---|---|---|
実行レバレッジ1 | 1,350,000円 | 270,000円 | 1,080,000円 | 10,800 |
実行レバレッジ100 | 13,500円 | 2,700円 | 10,800円 | 108 |
実行レバレッジ1000(フルレバ) | 1,350円 | 270円 | 1,080円 | 10.8 |
※(a)の金額を用意して(b)の金額になるまで負け続けてしまうと「ロスカットになります」ということを表しています。
その銘柄がどれだけ荒く動くのか?またはあまり動かないのか?を知るにはインジケーターのATRが便利です。
ドル円は、普段は1日に1円(100pips)も動けば仰天するような通貨ペアです。
それだけ、安定したボラティリティでいつも推移しているのです。
(ただし、ロシアの戦況次第で高ボラティリティに変化する可能性もあります。)
コモディティなどの銘柄
コモディティなどは、通貨と違いスプレッドが大きくて値動きも急に荒くなります。
できれば実行レバレッジが望ましいですが、それでは海外FXの良さがなくなってしまいます。
銘柄にもよりますが、ゴールドや原油といったポピュラーで流動性のある銘柄なら実行レバレッジは通貨と同じか少し低めにする程度で大丈夫です。
ロスカットレベルと証拠金維持率がわからないときは
ロスカットレベル(ロスカット水準)については詳しい記事があるので、こちらを参照してください。
※ロスカットレベルと証拠金維持率の出し方はここ
海外FXのフルレバ実は安全?手法とおすすめ業者
まとめ
必要以上の資金を無駄に使わなくなるからです。
ロスカットとの関係が大事なのですが、少しわかりにくいかもしれません。
「ロスカットに近いかどうかを知る方法」も見ながらゆっくりと決めていきましょう。
※すぐに売買テクニックを知りたいならこちら
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